kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

元貴乃花・花田光司が来年の参院選に自民党から出馬する可能性が高いらしい

横綱・輪島の訃報に接したが、最大のライバルだった北の湖も、輪島の「親友」だった(先代)貴ノ花も既に亡くなっているので、マスメディアが輪島の訃報を「悼む」メッセージをとる元力士は誰だろうと思っていたら、三重ノ海高見山のコメントをとっていた。高見山などもっとも早死にしそうな体重過多だと昔から思っていたが、74歳の今も健在らしい。最近姿を見た記憶はないが、ネット検索をかけたら5年前にテレビで黒柳徹子と対談した時の画像がかなり見つかった。

先日親方を廃業した貴乃花のコメントも報じられたが、この男には予想通りというべきか、来年の参院選に出馬するらしいとの話がある。安倍晋三貴乃花ならいかにも考えそうな話だなとしか思わないが、これを機に少しまとめておく。

最初に貴乃花の政界入りについて書いたのは、まだこの噂が流れる前だった。


コメント欄でこの記事に噛みついた人がいる。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20180926/1537912966#c1537918870

id:araotsu 2018/09/26 08:41

貴乃花が極右思想の持ち主であることは事実でしょうが貴乃花が真っ向対立している相撲協会(理事会)もまさしく支持母体としているのが自民党である。よって貴乃花自民党に所属してもそれによって自民党内での協会側と貴乃花側が対立することはありえないのです。つまりkojitakenさんが揶揄したつもりでも貴乃花からすれば「うん?」としかなりませんよ。貴乃花自民党をも変えようとする意志があるのが大前提だとまでもする、と発言しようとしているとするのであれば別ですけど。であればタイトルを変えた方が分かりやすいと思います。

この人にはずっと以前にも別件で噛みつかれたような遠い記憶があるが、おそらく貴乃花のファンなのだろう。「リベラル」によくある、「カイカク」に期待したがる人なんだろうなと思ったが、昔の青年将校から最近の小泉純一郎(や橋下徹小池百合子)などに見られる通り、既存の「右」の組織に対する「カイカク」の試みは、「さらなる右」からなされるのが普通だろう。

花田に戻る - Living, Loving, Thinking, Again(2018年9月27日)に、

まあ、正直言って、「相撲協会」というのはそもそも日本社会の平均よりも右側のトポスなので、その中で主流派に反発すると、どうしても主流派よりも右という仕方になってしまうということはあるのだろう。

と書かれている通り。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20181005/1538695363#c1538734625

id:savage_garden 2018/10/05 19:17

貴乃花親方に出馬打診!来年7月参院選 本人は「引退報告で来ただけ」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181005-00000049-spnannex-spo


kojitakenさんの読み通りに?なってて頭が…


まあこの件については、昨年秋に小池百合子民進党内リベラル派を「排除」するのを言い当てた時と違って、どうだい、と威張るつもりなど毛頭ありませんし、そもそも今後安倍内閣の支持率が下がっていけば、貴乃花が「泥舟には乗りたくない」と思って話が流れてしまう可能性も相当あると思いますが、下記『広島瀬戸内新聞ニュース』の記事を読むと、現時点では貴乃花参院選出馬への流れができつつあるようです。

https://hiroseto.exblog.jp/27588961(2018年10月9日)

貴乃花」を嘲笑することもわたしには出来ない【備忘録】


貴乃花花田光司さんが「全国を回る」というが、ほぼ間違いなく参院選自民党全国比例で出るだろう。「出る」と明言したら報道されにくくなるから明言していないだけで、事実上の選挙運動に突入した。

相撲協会主流派(白鵬八角、春日野)の腐敗に憤る左翼の方で花田光司さんに期待していた人も一部におられたが、残念ながらこういう結果だ。

わたしはそもそも、花田光司さんが「日本国体を担う相撲道」などと発言されていたので、そうなる(自民から立候補)だろうとは思っていた。

正直、「志のある革新的な若手」が、多数派に虐められる中で、「妙な方向」に向かうというのは、わたし自身、イヤと言うほど見てきた。


たとえば、反貧困運動に熱心だった大学生や非正規労働者の方が、「非正規労働者に冷たい連合=民主党(当時)」に憤る勢い余って、おおさか維新に走ってしまったという過程を目撃したことがある。

ただ、彼らは、そのまま、おおさか維新と一緒に、安倍自民に接近し、いまでは、ほぼ安倍自民と変らない政治見解であると伝え聞く。

自民党こそが、非正規労働者を増やし、差別を固定化してきたのに、おおさか維新を介して安倍ゴリゴリ支持に回収されてしまった。

非正規社員が増えたのだからセーフティネットの企業主義を止めるべき。雇用形態や勤務先企業に左右されず、社会保障や住宅、教育などに困らない日本を!」という趣旨の彼らの当初の主張はわたしも共有していた。彼ら独自でのイベントも主催され、それなりに「光るもの」があったと思う。

それだけに、既存労組なり野党への失望の勢い余って、最終的には安倍支持へ、というのは残念だ。

それは、相撲協会主流派(白鵬八角)らから孤立した挙げ句、迷走した貴乃花に似ている、と思った。

「志のある若手」が、「いじめ」への「反応」として「妙な方向で暴走」という危険性はどこにでもあると思う。
花田光司さんをまったく支持はしないが、花田光司さんのことを他人事だと片付けて嘲笑することもわたしには出来ない。
どうすれば、そうしたことをできる限り防げるのか。そんなことを思った。


追記:敢えていえば、元益荒雄とか元寺尾とかは、たぶん、「近代化(合理性)」という文脈での改革をやりたかったのかなあ、と推測できますね。

特に益荒雄=阿武松さんは自分自身が現役時代怪我で苦しんだことから、近代的なものを取り入れた指導を実践しておられる。

で、途中まで貴乃花についていったけど、貴乃花が変な方(皇道派っぽい方向)に突っ走ってびっくり、ハシゴを外された感半端ない、という感じなのかな、と思います。


追記2:杉田水脈議員も、ある種の「貴乃花」状態だったと推測しています。

若いときに西宮市役所に勤務されていた杉田議員。

「同僚がサボっていて市民のために仕事をしていなくて怪しからんと思っていた」という趣旨のことを、わたしも機会があって杉田議員(当時はみんなの党)と酒席を共にしたときに直接彼女からから伺っています。その勢い余って、「公務員(労組)に天誅!」に走り、さらに、票を取るために、歴史修正主義者にも過剰に適応してしまっったのではないか?杉田議員も「西宮市役所版貴乃花」だと思います。

ある種の「貴乃花」現象(既存物に天誅!の勢い余って妙な方向に暴走)が50代前半〜団塊ジュニアくらいの「志ある人」に伝染しているのは憂えるべきだし、日本の闇でもあるし「崩壊の時代」の象徴でもあると思います。


最近よく、2012年末の衆院選以降の「崩壊の時代」は、それ以前の時期に、みんながみんな、安倍トンデモ極右政権ができるお膳立てをしたことによって始まったんだなあ、と改めて思う。

たとえば現在この日記のコメント欄で議論になっている、衆院選への小選挙区制の導入(1990年代)がまさにそうだし、今また「リベラル・左派」がその小選挙区制導入の立役者だった小沢一郎の理念に基づいているとしか思えない「市民連合」が国政選挙における野党の行動を牛耳っていることなどもそうだ。

あるいは、宏池会谷垣禎一が総裁だった野党時代の自民党がトンデモ極右の改憲案を作成し、人権制限てんこ盛りのこの「2012年自民党第二次改憲案」に強く固執する石破茂が先の自民党総裁選で「リベラル・左派」たちの熱い応援を受けたこともそうだ。上記記事に出てくる維新についていえば、2012年に安倍晋三のスカウトに失敗して自らの党勢を落としてしまったことは本当に痛恨事だった。あの時、安倍晋三が維新に行っていたとしても維新は天下を獲れなかったに違いないし、それなら安倍が維新に行ってくれればどんなに良かったかと思わずにはいられない。

何もかもが最悪の経過をたどって現在の「崩壊の時代」に至ってしまったのだった。だがこれも巨大な「惰性力」のなせるわざで、こうなるしかなかったんだろうな、とも思う。