矢野顕子のツイートに吹いた。
日本に住んでないので元号にめちゃ うといです。平成が今日終わるって知りましたが、次のは外国人にもわかりやすい平仮名にしてほしい。きのこ とか。
— 矢野顕子 Akiko Yano (@Yano_Akiko) March 31, 2019
なぜなら3月19日に下記記事を書いていたからだ。
ちなみに上記記事で故勝谷誠彦をdisりつつ、「あぼ」を新元号に推したのだった。
勝谷云々はともかく、上記記事に書いた下記の文章がさっそく現実になったことには笑ってしまった。
いくら国文学から採ろうが、その国文学の出典となるであろう漢字2文字から中国の影響を排除できるはずがない。
令和の出典の出典が漢籍だったことはもう広く知れ渡っていて、岩波書店もお墨付きを与えている。
新元号「令和」の出典、万葉集「初春の令月、気淑しく風和らぐ」ですが、『文選』の句を踏まえていることが、新日本古典文学大系『萬葉集(一)』https://t.co/2VXbiq7Iw8 の補注に指摘されています。
— 岩波文庫編集部 (@iwabun1927) April 1, 2019
「「令月」は「仲春令月、時和し気清らかなり」(後漢・張衡「帰田賦・文選巻十五)」とある。」 pic.twitter.com/wBqpNVWN0M
だから私は
どうしても日本語から採りたいというのなら、元号を平仮名か片仮名にするしかあるまい。
と書いた。
新元号「きのこ」を推した矢野顕子は偉い! しかも、昨日から元号が変わったと思い込んでいた元号に関する無関心というか「元号パッシング」の姿勢なんか、もう最高だね!
付録を2つ。
以下後者から引用。
ただ、goodという意味での「令」は現在では令息、令嬢、令夫人といった敬意表現に僅かに残っているだけで、多くの日本人や中国人が「令」という漢字から連想するのは、政令、法令、命令、禁令といった熟語だろうか。命令ばっかりする社会。そういう連想もしてしまう。
そういえば、昨夜のNews23(これも気持ち悪いばかりの新元号奉祝番組だったが)でも幕末に二度候補に挙がった「令徳」が「徳川に命令する」に通じるとして幕府に拒絶された史実を紹介していた。「令徳」が候補に挙がったのは幕末も押し詰まった1861年と1864年のことだったらしい。時代が大きく変わる直前には「命令して付き従わせたい」という発想が出てくるのか。「零和」(と変換されてしまうよな、やっぱり)ならぬ「令和」とは、やはり「崩壊の時代」に相応しい元号なのかもしれない。