kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新元号を国文学から採る欺瞞を嗤う。日本語から採るなら平仮名の元号にしろよ

 2週間後にはもう新元号の話題で持ち切りになっているだろうと思うと気が重いが、新元号が国文学からとられるだろうことは疑う余地がない。もちろん右翼たちは大喜びするだろうが、その方が新元号に「安」の字が含まれるか云々よりよほどたちが悪いと思う。ちなみに前々から書いている通り、新元号には「安」の字は含まれないだろうと予想している。

 なぜたちが悪いかというと、国文学からとったところで元号が漢字2文字であろうことに変わりはあるまいし、漢字とはその名のごとく中国の文字だからだ。いくら国文学から採ろうが、その国文学の出典となるであろう漢字2文字から中国の影響を排除できるはずがない。どうしても日本語から採りたいというのなら、元号を平仮名か片仮名にするしかあるまい。韓国(朝鮮)のハングルがそうであるように、平仮名や片仮名こそ日本の文字だ。そう、「あほ元年」か「あへ元年」にすれば良いんだよ。漢字2文字の国文学の「出典」など欺瞞もいいところだ。

 こう書いて思い出したのが、かつて2005年に朝日新聞の日曜版(当時。現在は土曜版)が「天皇をアホと書いた」と鬼の首を取ったようにはしゃいでいた故勝谷誠彦のことだ。朝日の日曜版が「阿保親王」を「阿保天皇」と誤記してしまったのを勝谷があげつらったものだが、いうまでもなく「阿保」はあほではなくあぼと読む。勝谷の出身地である尼崎市の隣の隣の芦屋市には「阿保親王塚」があり、親王は「あぼみこ」として親しまれていて阿保親王塚は近隣の人たちの観光スポットにもなっている(と言いながら阪神間で子ども時代を過ごした私は行ったことがないのだが)。地元の名所も知らない勝谷こそアホの活き作りだったのだ。その勝谷も改元を待たずに死んでしまった。

 そんな勝谷を追悼(追討*1?)する意味でも、新元号を「あほ」ならぬ「あぼ」にしてはいかがかと思う今日この頃。

*1:用例:https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/03/03/231147 より "高須克弥という人格に全く共感することはなく、死んだとしても追討はあっても追悼はあり得ないだろうとは思う。" 引用しながら気づいたが、この人も「かつや」なんだね。