うひゃあ、これはすごいというかひどいというか。
事実を踏まえた分析のために
— 醍醐 聰 (@shichoshacommu2) April 26, 2019
大阪12区最大の寝屋川市での2つの選挙の得票状況の比較
市議選 共産党5名の立候補者の 合計得票数 10,231票 得票率 10.44%
補 選 宮本岳志氏 (無所属)の 得票数 8,201票 得票率 8.7 %
無所属で出馬した宮本氏の得票数 (率) < 共産党候補の得票数(率) https://t.co/FBnqeuUlLy
さきに衆院大阪12区補選が行われたが、その選挙区に属する寝屋川市の市議選でも共産党が5議席から2議席へと3議席減らしたことは既に書いた。だが、この市議選では定数が27から24へと3つ減らされていたそうだ。
事実にもとづく分析のために
— 醍醐 聰 (@shichoshacommu2) April 28, 2019
大阪12区内の寝屋川市議選( ↓ とは別)。共産党は5人立候補し、2人(現)当選。現職2人と元職1人が落選。議席は5人→2人。ただし、得票率はほほ同じ。
定員が27人から24人に減らされたあおりがなぜ、共産党に集中したのか?https://t.co/vnOuoOm8Bf … https://t.co/ZLIMlOE7ao
要するに、寝屋川市議選では共産党の票割りの失敗、衆院大阪12区補選では「野党共闘」が共産党支持層や無党派層を含む反自民の有権者から拒絶反応を示されたことが敗因だということだ。
前者では共産党支持層の目減りを地元の組織が過小評価して票割りを行ったために5人のうち3人が落選したのではないかと想像されるが、この5人は現職4人と元職1人であり、全員が立候補を強く望んだために調整がつかなかった可能性もある。共産党の票割り失敗例としては、東京都江東区議選で7議席から1議席上積みを狙って8人を立候補させたところ、5人もの大量落選者を出して4議席減の3議席へと後退した例もある。
しかしこれらは「野党共闘」が有権者に離反されたという大問題に比べればまだ傷は小さい。「野党共闘」が無党派層に全く支持されず、共産党支持層からの大量離反も招きながら(それこそ 1+1=0.8 を地で行く選挙結果だ)、共産党の最高幹部たちがその失敗を認めて路線を修正する気配を全く見せないことは本当に大問題だ。
たまたま今読んでいる(間もなく読み終える)、高杉良が前世紀末に産経新聞に連載した長篇経済小説『呪縛』のモデルとされた第一勧業銀行の経営陣を思わせる共産党執行部の体質だ。
第一勧業銀行では、総会屋への利益供与によって頭取経験者から11人もの逮捕者と元会長1名の自殺者を出した*1。第一勧業銀行の経営陣と共産党執行部、総会屋と小沢一郎というアナロジーがすぐに思い浮かぶ。
民主集中制の理想がどんなものであれ、現実の共産党執行部に理想を実現できる能力を全く欠いていることはもはや誰の目にも明らかなのだから、共産党は可及的速やかに民主集中制を廃し、執行部の暴走に歯止めを掛ける仕組みを確立すべく検討を開始すべきだ、と書きたいところだが、そんなことを書いても実現可能性が万に一つどころか億に一つもないことはあまりにも明らかだろう。
*1:「平成」とやらを回顧するのであれば、この金融史上最大級の大スキャンダルは絶対に欠かせない出来事だと思うのだが、果たしてこれをまともに取り上げているマスメディアはどれくらいあるだろうか。