今日(4/1)はプロ野球元近鉄・日本ハム・楽天監督の梨田昌孝氏(66)が新型コロナウイルス陽性で、重度の肺炎にかかって集中治療室で治療を受けているというニュースがあった。梨田氏の陽性は大阪府で確認されたとのことで、大阪府も深刻さを増していると思われるが、東京都で実施されたPCR検査では、昨日が78人、今日が66人の陽性患者が確認された。ただ、このところずっと私が気にしているのは検査実施人数であって、これが例によってなかなか更新されなかったのだが、先ほど更新されて昨日の値が公開された。
3月31日の検査実施人数は146人(検査数157件)だった。この146人が、同日確認された陽性患者78人ときっちり対応していると仮定すると、陽性率は5日ぶりに5割を超える53%になる。なお、陽性患者13人の確認にとどまった30日の検査実施人数は41人だった(陽性率32%)。
相変わらず滅茶苦茶に陽性率が高く、どう考えても感染者の発生に検査が追いついていない。今日確認された陽性患者数66人も、昨日よりは12人減っているが、単に検査実施人数が少なかっただけという可能性がある。
もはや、都が発表する陽性患者数の「増えた」「減った」、特に後者は意味をなさなくなっていると考えなければならない。
澤田愛子という人が、東京五輪の延期が決まったから感染者を少なく見せかける必要がなくなったから検査数を増やし、だから陽性患者が増えたのだという陰謀論を流しているらしいが、少なくとも東京都の場合は、澤田が垂れ流した陰謀論よりも事実の方がずっと深刻だ。つまり、永寿総合病院の院内感染を検査した時を除いて検査数はさほど増やしていないのに、陽性患者が増えているのである。
東京都は本当に危機的な状態にあると思われる。