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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「岸田氏、メンツ丸つぶれ 肝煎り『30万円』撤回で―新型コロナ経済対策」(時事通信)

 岸田文雄というのは、派閥の長老が安倍晋三によって党内で同じ選挙区に対立候補を出されてもなお、安倍の靴を舐め続けることによって「禅譲」による次期総理大臣・自民党総裁の座をつけ狙っていた卑屈な奴だ。いうまでもなく昨年の参院選広島選挙区のことだが、その参院選で、岸田の一の子分だった溝手顕正は、安倍や菅義偉らが巨額の金を投じて応援した河井案里によって大量の与党評を奪われ、落選の憂き目を見た。その河井案里と夫の前法相・克行は想像を絶する極悪夫妻であって、今日もまた克行のパワハラ疑惑の報道がある*1。子分を落として極悪政治家の配偶者を当選させた岸田は木偶の坊としか言いようがないが、結局岸田は自らが靴を舐めた安倍の掌返しによって顔を潰された。これが今回の「一律10万円給付」決定の件だ。

 以下時事通信の報道より。

 

www.jiji.com

 

岸田氏、メンツ丸つぶれ 肝煎り「30万円」撤回で―新型コロナ経済対策

 

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済対策として、安倍晋三首相は減収世帯への30万円給付を撤回し、全国民への一律10万円給付を決めた。公明党の主張を全面的に受け入れたためだが、30万円給付を主導した自民党岸田文雄政調会長のメンツは丸つぶれとなった。今後の「ポスト安倍」レースに向け、求心力低下は避けられそうにない。
 「公明党が言えばひっくり返すというのはどういうことか」。10万円給付を議論する17日の党会合。出席者から不満の声が相次ぐ中、岸田氏は黙って耳を傾けていたという。
 30万円給付をめぐり、岸田氏は政府・与党内調整の最終局面で首相と直談判。政府が検討していた20万円から、10万円の上乗せを勝ち取るなど、存在感を発揮した。しかし、支給の手続きが複雑で条件も厳しかったため、与野党から批判が集中。最後は首相からはしごを外される形で、方針転換を余儀なくされた。
 岸田氏は16日夜、自身のツイッターで「自民党も当初から訴えてきた10万円一律給付を首相が決断した」と主張した。実際、党内にも一律給付を求める声はあったが、最終的な党提言には盛り込まれなかった。このため、党ベテランは「歴史の書き換えだ」と冷ややか。ネット上でも「うそ言わないで」といった批判が殺到した。
 政策責任者として指導力不足を露呈した格好の岸田氏に対し、党内の風当たりは厳しい。閣僚経験者は「党は政府の下請けではない」と酷評。党中堅は「岸田氏も終わりだ」と述べ、将来の首相候補としての力量を疑問視した。

 

時事通信 2020年04月18日07時29分)

 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041701124&g=pol

 

 私はもともと岸田など全く買っていないし、安倍の次の首相は岸田だなどと思ったことは一度もない。

 財務省に配慮してかどうかは知らないが、岸田が財務官僚の好まない一律給付を退け、受給のハードルの高い「減収世帯への30万円給付」案にこだわったのはあまりにも筋が悪すぎた。突然襲われる所得減に対応するにはスピードが必要だが、30万円給付案は受給資格の審査などに無用な手間と時間がかかる上に、不公平が生じやすい。一律給付にして、あとから富裕層や大企業への臨時の課税をかける方が良いに決まっている。現に、自らも富裕層の一員である前澤友作なども以前からこの案を提言しているではないか。しかし富裕層や大企業を支持基盤とする自民党の政権には、この当たり前のことがなかなかできない。それに岸田が属する宏池会には、もともと財務省の影響を受けやすい傾向がある。

 いずれにせよ岸田にはもう先などないのだから、次期衆院選には立候補せず引退した方が良い。この人は政治に向いていない。