kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

議会解散の権限を持たない「虚人」千代田区長が「区議会を解散した」と妄言を吐く。3年半前の「千代田区長選虚」の虚しさを改めて思う

 今年は新型コロナウイルスも変だが、気候もめちゃくちゃ変だ。以下は東京の話だが、1月、2月の超暖冬のあと4月は低温になった。かと思うと、梅雨入りしてすぐに梅雨末期のような豪雨になり、どんな猛暑の夏になるかと思いきや、梅雨末期になって梅雨初期を思わせる「梅雨寒」になり、今に至っている。こんな「あべこべの梅雨」はちょっと記憶にない。ところが、8月に入る来週の梅雨明けのあとは猛暑になるのだという。「気候変動」が本当に激しくなった。

 地方自治を含む政治も変で、新型コロナウイルスの感染者が増えているにもかかわらず、感染像を煽るかのような「GoToトラベルキャンペーン」を強行する、首相の安倍晋三は記者会見にも出てこないというありさまだ。また、「緊急事態宣言など必要なかった」という論陣を張っていて今や馬脚を現し始めた大阪府知事・吉村洋文が「コロナ対策で名を上げた」などという、実態とは真逆(まぎゃく)の嘘の評判をマスメディアが垂れ流すなど、これまた「あべこべ」の見本みたいな例もある。

 こんなでたらめは、何も今に始まった話ではない。

 3年前、東京都知事に就任して1年目の小池百合子が、何を思ったか、千代田区長選で多選の現職を応援したことがあった。「都議会自民のドン」が対立候補を応援したのだったか、それすらよく覚えていないが、当時私が日々チェックしていた「リベラル」(または「都会保守」)のブログは多選区長を熱烈に応援した。このブログ主は、元都知事猪瀬直樹が「都議会自民のドン」を「大批判」したなどというエントリを嬉しそうに上げていたが、そんなに石原慎太郎の直系に肩入れしてどうするんだよ、と思ったものだ。「敵の敵は味方」の論法を使うと、こんな馬鹿げたことをやってしまうという悪い見本だった。

 その頃、「ちよだくちょうせんきょ」と入力したら、「千代田区長選虚」と変換されたことがあった。「千代田区長選」+「虚」と解釈されたのだ。私のPCでは「きょじん」とタイプすると「虚人」だの「虚塵」だのが、某NGワードよりも先に出てくるが、「きょ」に対応する漢字は「虚」だとコンピュータが覚えているのかもしれない。

 3年半前、私は「今回の区長選は『虚』を選ぶ選挙でしかないよなあ」と思ったので、「千代田区長選虚」という誤表記のまま、何件もの記事を書き続けたのだった。

 その選挙で、対立候補の数倍の得票で圧勝した区長が、自らのマンション購入をめぐって区議会から告発を受けたところ、「虚人」区長は自らの権限では解散できないはずの区議会を「解散した」と称する妄言を発して物議を醸している。

 あの時、この「虚人」区長を熱烈に「大応援」した「リベラル」氏は今何を思うのだろうか。言い訳を聞きたいものだ。