kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民都議2人離党、小池新党に合流へ 都議選公認の方針(朝日)

私は小池百合子は2021年、つまり安倍晋三が来年(2018年)の自民党総裁選で3選だか4選だか知らないが選ばれてその任期をまっとうしたあとの総理大臣を狙って、安倍晋三とは戦わない戦略をとるのだろうと思っていた。ところが、度を超えたテレビのワイドショーの応援が小池人気を過熱させ、天下り野郎にして築地市場豊洲移転を推進した老害の多選首長までもが小池が応援しただけで区長選の投票率が跳ね上がって与謝野馨の甥っ子らにトリプルスコア以上の大差で圧勝するほど勢いがついてしまった。

ここまでのバンドワゴン現象は小池自身も予想してなかったに違いない。だから昨年末には公明と「かがやけ」(Shine! 音喜多駿らの旧みんなの党系)と民進と共産の「4島ならぬ4党」をあてにするような発言をしていた。

先日、東京の民進党の旧民主系と旧維新系が合体して、「東京カイカクなんとか」とかいう議員団を作ったのは、昨年末の情勢認識のまま惰性で小池にすり寄ったものだろうが、人気がここまで過熱してしまうと、民進党の太助*1、もとい助けなど小池にとっては必要ないばかりか、ここ数年の選挙で明らかなように有権者にネガティブなイメージを持たれている民進党なんかに抱きつかれたら足を引っ張られるだけであると判断した小池は民進党を切り捨てにかかっている。

これはマキャベリズム的にいえば当然の判断であって、自分たちが有権者からどう見られているのかを考えることさえできない東京の民進党の無能さには開いた口がふさがらない。案の定、朝日だったか日経だったか忘れたが、社会面のベタ記事で、生活者ネットが「東京カイカクなんとか」には加わらないことを決めたと報じていた。もっとも、生活者ネットも独自に小池に協力する方針とも書かれていたので大いに鼻白んだが。まあ東京では板橋区選出の都議にして2000年代に3度も衆院選東京11区に共産党公認で立候補した徳留道信までもが小池にすり寄る新年の挨拶を『いたばし区民タイムス』に寄せたていたらくだから生活者ネットも推して知るべしかもしれない。

前置きが長くなったが、結局小池が手を突っ込んだというか小池にすり寄ったのは自民党都議だった。

http://www.asahi.com/articles/ASK2K7DSKK2KUTIL06B.html

自民都議2人離党、小池新党に合流へ 都議選公認の方針
2017年2月18日03時26分

 自民党の東京都議2人が離党し、小池百合子東京都知事を中心とする地域政党都民ファーストの会」から7月の都議選に立候補する見通しになった。民進の前都議が離党して同会に移った例はあるが、自民都議の離党は初めて。

 2人は山内晃都議(品川区)と木村基成都議(小金井市)。17日、朝日新聞の取材に「離党する意思を固めた」(山内氏)、「改革を進めるために離党する」(木村氏)と認めた。一方、都民ファーストの会の幹部は2人を公認して擁立する方針を明らかにした。

 2人は今年1月、「都議会自民党」を離れて、ほかの1人と新会派を結成したが離党はせず、自民は公認する方針を示していた。

朝日新聞デジタルより)


結局こうなるんだよ。

誰だよ、最近は小池へのテレビの応援がやや下火だとか、小池と公明党民進党の連携にちょっとワクワクするとか言ってたのは。あれだけテレビのワイドショーが煽りに煽ったらこうなるに決まってるじゃないか。なんでそんなこともわからなかったんだ。

これだけ小池人気が過熱したら、安倍晋三としては当面の都議選で小池一派が民進や共産にダメージを与えてくれるまでは安倍の利益になるけれども、都議選のあとに小池に急戦を仕掛けられてはたまったものではないから、小池一派の衆院選進出体制が整う前の今年秋に解散総選挙を仕掛ける可能性がきわめて高くなったと思う。もちろん今年秋なら過去3度の国政選挙と同じように自民党が圧勝するだろう。

もちろん、その前の都議選では、小池にすり寄りながら肘鉄を食らわされた「東京カイカクナントカ」は壊滅的な大敗を喫し、せっかく元衆院選候補の徳留道信が新年の挨拶で恭順の意を表した共産党も党勢を後退させることは間違いない。

*1:この誤変換で、昨年、民主と維新の合流新党名に「一新」を入れたいなどと書いていた某「リベラル」(都会保守)ブログを思い出してしまった(笑)。