一昨日(11/28)、選択的夫婦別姓制度に反対するアナクロな自民党極右議員として、城内実と山谷えり子をこき下ろす記事を書いたが、NHKで下記の報道があった。
以下引用する。
2020年11月30日 5時23分
夫婦が希望すれば結婚前の姓を名乗れる「選択的夫婦別姓」をめぐり、自民党内では、賛成、反対双方の立場で議論が活発になっています。
夫婦が希望すれば結婚前の姓を名乗れる「選択的夫婦別姓」をめぐっては、政府の男女共同参画会議が、制度の導入について踏み込んだ議論を期待するとした答申をまとめました。
これを受けて、自民党内では、制度の導入の是非を議論する勉強会や議員連盟が相次いで発足していて、賛成、反対双方の立場で議論が活発になっています。
このうち、野田聖子・幹事長代行ら、導入に前向きな議員による勉強会では、「夫婦同姓で仕事上の不都合を被るなど困っている人が多い」といった指摘が出されました。
一方、山谷・元拉致問題担当大臣ら、導入に慎重な議員が立ち上げた議員連盟の会合では、「同姓で不便なことを精査し、別姓にした場合の子どもへの影響も考えるべきだ」などの意見が出されました。
「選択的夫婦別姓」について自民党は、近く、党の特別委員会で本格的な検討を始めることにしています。
(NHKニュースより)
出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201130/k10012737491000.html
上記ニュースで、選択的夫婦別姓に賛成の野田聖子はフルネームで呼ばれているのに、反対派の「山谷」がなぜか姓だけしか読まれなかったらしいことに笑ってしまった。
城内実が反対派側の議連に参加していることはいうまでもない。
「広島瀬戸内新聞ニュース」は、
2020年のいまになって、「この程度のこと」が議論されていること自体が自民党がおかしい。
と論評している*1。
その通りだと思うが、これはアナクロ極右の安倍晋三という重石がとれた効果だろう。
2012年に安倍をスカウトしようとした橋下徹は、今では安倍の議員辞職を求めているという。
安倍氏が首相でなくなったら、こうも態度が変わるものか。首相在任時に、橋下氏が桜問題について厳しいことをいっていた記憶がないし、それどころか追及する野党を批判していたのではなかったか。こんな人物ばかりだ。https://t.co/L1KlejdEa0
— 神子島慶洋⊿ (@kgssazen) 2020年11月29日
また、昨年の参院選で一の子分(溝手顕正)を安倍や菅義偉に追い落とされたにもかかわらず安倍の靴を舐め続けていた岸田文雄までもが、「桜を見る会」に関して安倍の説明を求めるようになった。あの岸田までもが、ですよ。
そういえば、少し前には安倍の「寿司友」だった田崎某が安倍を突き放した発言をテレビのワイドショーでやったらしい。
以下引用する。
「国会で答弁されたのは、ご本人ですから、きちんとけじめはつけなきゃいけない」
2020年11月25日 13時36分 スポーツ報知
25日放送のTBS系「ひるおび!」(月~金曜・前10時25分)では、安倍晋三前首相(66)の後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、安倍氏周辺がホテルに支払った費用総額の一部を同氏側が補填(ほてん)していたことを明らかにした一件を特集した。
政治ジャーナリストの田崎史郎氏(70)は今回の件について、「東京地検特捜部のどこかから出たんだろうと思いますけど。一斉に報道がなされましたね」と、まずコメント。
「安倍前総理が知らなかったとしても、国会に対する責任は問われることになる」とし、安倍氏の首相時代の国会答弁について「これは大きな問題ですよ。もし報道通りであれば、国会で総理が当時言われたことが間違いだったと言うことになるので、何らかの形で安倍総理がきちんと話されて、おわびもしなきゃいけなくなるんじゃないかなと思います」と話した。
その上で「安倍総理と秘書のやりとりは我々にはまったく分かりませんよね。でも、それを秘書のせいにしてはいけないんだと思います。国会で答弁されたのは安倍総理ご本人ですから。きちんとけじめはつけなきゃいけないと思います」と厳しい表情で続けた。
(スポーツ報知より)
結局、橋下も岸田も田崎も、安倍晋三に心酔していたわけでもなんでもなく、単に安倍が持っていた絶大な権力にひれ伏していただけだった。
逆に、「山谷」や城内実は、安倍が権力を失っても安倍に付き従う、本当の「忠犬」なのかもしれない。城内実はかつて主君として仕えた平沼赳夫を平然と裏切りながら、安倍にはどこまでも忠実だ。城内の「心の主君」は初当選した2003年*2からずっと安倍晋三だったのかもしれない。そんな城内実に入れ上げた「喜八」っていったい……(笑)
ともあれ、これが「権力」の実相だ。
安倍晋三はやはり玉手箱を開けてしまったようだ。