「あの」読売が、12月2日付の1面コラム「編集手帳」で鋭い指摘をしていた。
読売「編集手帳」では一歩、踏み込んで「GoTo」批判。
— ナナシ・転生垢・ロボ (@robo7c7c1) 2020年12月2日
12月2日 編集手帳https://t.co/1775o7BUOF pic.twitter.com/3aBkPSPRlY
日本に住む1億3千万人のうち新型コロナウイルス陽性者が14万人(当時。現在は16萬人強)で感染率が0.1%強なのに、「ネオリベの菅」曰く、GoToトラベル利用者4千万人のうち新型コロナ感染者は180人、感染率は0.00045%で、値が3桁も小さい。しかもこの数字が、政府がGoToを推進する根拠になっているというのだ。コラムは「国民の健康を、桁違い、桁外れに左右する数値であることもお分かりだろうか」と皮肉たっぷりに結ばれている。
菅が見え透いた嘘をついていることは明らかだが、日本全国の感染率のわずか0.4%の数字を出してくる厚顔無恥さには開いた口がふさがらない。
昨日(12/7)、GoTo利用者の新型コロナ感染症発症率は利用しない人の「2倍」との調査結果を東大チームが出したと、共同通信が報じた。以下に示す。
以下引用する。
GoTo利用者は「発症」2倍 トラベルで東大チームが初調査
12/7(月) 20:42配信
政府の観光支援事業「Go To トラベル」の利用者の方が、利用しなかった人よりも多く新型コロナ感染を疑わせる症状を経験したとの調査結果を東大などの研究チームが7日、公表した。PCR検査による確定診断とは異なるが、嗅覚・味覚の異常などを訴えた人の割合は統計学上、2倍もの差があり、利用者ほど感染リスクが高いと結論付けた。
研究チームによると、GoTo事業と感染リスクの関係を示す調査は国内で初めて。政府は8日に事業延長を盛り込んだ追加経済対策を閣議決定するが、継続の是非が改めて問われそうだ。
(共同通信より)
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/a7d0b4387b2dab685dff1034968ebecbbb658f78
調査の内容はよくわからないが、GoTo利用者の発症率が利用しなかった人と比較して1倍以上5倍以下の範囲の数値であることは、直感的にも納得できる。人と人との接触機会が増えれば増えるほど感染リスクが高くなるのは当たり前だからだ。
問題は、GoTo利用者が全国平均と比べて3桁近くも感染リスクが低いとする菅義偉の虚言であり、大方それはどっかの役人が数字をでっち上げたものだろうが、こんな嘘八百(菅のいうGoTo利用者の感染リスク比とオーダーが同じ!)を政策推進の根拠とする狂った政治は一刻も早く終わりにしてもらいたい。
そのための必要条件は、菅義偉が政権の座から降りることだ。もちろん安倍晋三なんかに返り咲かれてはたまったものではないから、菅の首相退任は十分条件ではない。
[追記](2020.12.8 07:11)
この調査を行った研究者の方が発信されたツイートがあるようだ。下記に示す。
日本ではGoToトラベルが新型コロナの感染拡大に寄与しているかと議論されています。私達の研究結果*によると、GoToトラベルの利用者は、新型コロナ感染を疑わせる症状をより多く経験していました。*未査読論文@AMiyawaki38 @TakahiroTabuchi https://t.co/sfBzlMH3fVhttps://t.co/UHtoIQbZKH
— 津川 友介 (@yusuke_tsugawa) 2020年12月6日