Twitterから2件拾う。
ルモンド紙「日本の菅首相、知の世界と戦争状態」https://t.co/q57SgkyZuA
— Shin Hori (@ShinHori1) 2020年10月7日
— 踊♥ウタマロ (@utamaro_) 2020年12月13日
後者から「女性自身」のサイトにリンクが張られている。
以下、上記リンクの記事から抜粋する。
和歌山県の仁坂吉伸知事(70)が12月10に、県公式サイトで発表した「大阪が危ない。日本も危ない。」と題するメッセージに注目が集まっている。
(中略)
「確保していた重症病床206床の使用率が70%を上回り、医療崩壊の危機に面しています。吉村知事は『最後の手段』として、自衛隊派遣を要請。ですが、『便利屋じゃない』『医療現場で看護師に助言する存在として位置づけてほしい』といった指摘もあがっています」(全国紙記者)
(「女性自身」より)
話が逸れるが、上記の引用文から久しぶりにさる「都会保守」氏を思い出したので氏のブログを覗いてみると、「自衛隊は便利屋じゃない」と吉村洋文に言ったのは自民党の佐藤正久らしい。氏のブログ記事では佐藤が叩かれていたが、なぜか吉村洋文の責任はスルーされていた。相変わらずだなあと思った。
「女性自身」の記事からの引用に戻る。以下が記事の核心部。
仁坂知事はメッセージ冒頭で陣頭指揮をとる吉村知事を激励し、いち早く看護師を派遣したことを報告。いっぽうで、「実は、今回の要請は、ICUで勤務できるハイスキルの看護師という要請」だったとも打ち明けた。
続けて、「和歌山のような小さい県では、ほんの限られた人しかおらず、かつそれらの人が和歌山のICUに張り付いている状態ですから、下手をすると和歌山のICUを止めてしまうという事になりかねない困難な要請でした」と内情を告白。それでも、「一番困っているのは、今は大阪だから」と協力したという。
また陽性者と病院の間に介在する、保健所や保健医療行政チームの重要さを説いた仁坂知事。陽性者の隔離や行動履歴の把握と調査、そしてPCR検査を担っていることから、「この人達がコロナの感染を局地的に抑え込めていれば、コロナの爆発は防げて、病院の崩壊などは起こりようがない」と指摘した。
そのうえで隣県である大阪に対して、これまでも気づいたことは丁重にアドバイスしてきたという。例として、和歌山と大阪の人たちが会食をし、和歌山の人に感染確認されたら濃厚接触者として大阪に通報していたことを挙げた。ところが大阪は、保健所によるPCR検査などの感染確認を怠っていたというのだ。
「改善しないと危ないですよ、爆発に繋がりかねません」と、助言していたという仁坂知事。だが無視されたことで、「中々改善に繋がらず残念でありました」と吐露している。
大阪の感染爆発によって、大きく影響を受けているという和歌山。仁坂知事は医療崩壊を防ぐため、陽性者の隔離や検査の強化といった保健行政の機能強化を訴えている。具体的に、感染爆発している地域と和歌山での対応の違いについてこう提示した。
- 陽性判明者の行動履歴を徹底的に調べているか。
- そこから判明した濃厚接触者全員のPCR検査をしっかり実施しているか。
- 陽性判明者の入院、ホテル入所など十分な隔離の面倒をきちんと見ているか。
- 感染拡大に備えて、病院拡大、人員の手配、ホテルのリクルートなどを専門的見地から慎重かつ着実に進めているか。
- 陽性者と言えど、たいていの場合その行動範囲は、保健所の管轄を越えているから、別の保健所管内にいるこの人の濃厚接触者の検査を命令できる保健所の統合システムを持っているか。保健所がバラバラに動いていないか。
最後は、「このままだと日本が危ないと思います」と締めくくった仁坂知事。およそ5000字にもおよぶ警鐘に、ネットでは波紋が広がっている。
《和歌山知事がとても冷静に分析している。まさに、政府が~国民が~ではなく、専門家は何をしてるんだと…》
《和歌山県知事の怒りが透けて見えるようだよ……》
《これは…丁寧な言葉だけど、和歌山県知事が大阪府知事に全力で激怒してる声明および告発では…? 濃厚接触者の追跡全然できてない、何度も忠告したのに聞く耳持たずこちらに患者が搬送されベッドを埋めている、100%知事の責任、と》
(「女性自身」より)
このままだと日本が危ない、か。
和歌山県といえば第1波の初期にクラスターが発生し、その際に徹底した対策を講じたことで名を上げた。同じ頃から今に至るまで大阪のテレビに出まくって「やってる感」の演出に余念がなかった吉村洋文とはえらい違いだ。
仁坂知事の真摯な文章も印象的だが、「女性自身」の記事も良いし、ネットでのコメントの引用も良い。特に記事の末尾に引用されたコメントが印象に残る。
どっかの「都会保守」氏、いやその話はもう止めておこう。