kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

2020年11月の国内の新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数47,548人、死亡者数382人/大阪府・東京都などの新自由主義自治体で「医療崩壊」の危機

 11月は新型コロナウイルス感染症第3波の感染拡大の月だった。弊ブログでは8月以降、NHKのサイト(下記)が報じた日本国内(クルーズ船を除く)の新型コロナウイルス感染症の週間(但し土曜日から翌週金曜日まで*1)と月間に新たに確認された陽性者数及び死亡者数を記録している。月間の分は毎月1日に公開しているが、今月は一昨日(1日)には忘れていて、昨日はブログ記事を書く時間がとれなかったから、2日遅れてしまった。

 

www3.nhk.or.jp

 

 11月30日23:59の時点では、陽性者数累計149,002人、死亡者2,152人だった。10月末には陽性者数累計101,454人、死亡者数1,770人だったから、差分をとると、11月に新たに確認された陽性者数は47,548人、死亡者は382人だった。10月は陽性者数17,752人、死亡者195人だったから、1日あたりの平均に直した場合*2、11月は10月と比較して新規陽性者数が2.77倍、死亡者数が2.02倍になった。10月は9月と比較して新規陽性者数は13%増に過ぎず、死亡者数では32%減っていたから、11月は感染急拡大の月だった。1日平均では新規陽性者数1,585人、死亡者数12.7人だ。12月の最初の2日間で死亡者が73人出て、それと対応する重症者数の急増が問題になってきたため、このところ「医療崩壊の危機」が論じられるようになった。

 今年の前半には「PCR検査を増やすと医療崩壊する」との言説が、特にネットでの政権(当時は安倍政権)擁護の側から垂れ流されていたが、今は誰もそんなことは言わなくなった。最近は特に大阪、東京、北海道といった、新自由主義者の知事がいると都道府での感染急拡大が目立つ。

 春の緊急事態宣言では、ちょうどピークを迎えた時点での宣言発令だった*3ために、発令開始とともに新規陽性者数が激減したが、大阪府知事の吉村洋文はこれをとらえて「大阪では緊急事態宣言は必要なかった」と豪語し、「大阪モデル」とやらを唱えて、一般人のみならず、岡田晴恵らを含む多くの論者たちをも丸め込んだ。吉村は「K値は僕も注目していた」と語り、「K値理論」に基づいて緊急事態宣言の検証を行うつもりだったようだが、「K値」がまるで使いものにならなかったことが7月の第2波で明らかになった。そして11月の第3波では、大阪府は全国でワーストの医療崩壊の危機に瀕している。大阪のテレビ局は、吉村が「イソジン」発言をやらかした時、「人気者に思わぬ逆風」などというテロップをつけて呆れさせたが、吉村と維新を翼賛する在阪局は、現在の大阪における医療崩壊の危機をどのように報じているのだろうか。

 以前、「右翼政権は危機管理に弱い」と書いたが、それとともに「新自由主義感染症に弱い」ともいえる。「何もしないでひたすら『経済を回す』ことに専念する」のが新自由主義者たちのモットーだから、彼らが感染症に弱いことはあまりにも当然だろう。

 最近、岡田晴恵の評判をあまり聞かないしテレビでも見ないが、春に吉村洋文の大阪を称賛したことについて、岡田晴恵は何か申し開きしているのだろうか。

*1:土曜日午前はブログ記事を書く時間がとりやすい理由による。

*2:10月は大の月、11月は小の月なので割り算したあと31/30を掛けた。

*3:本当はもっと早く発令する必要があった。安倍晋三小池百合子らが、東京五輪延期が正式に決まる前には引き締めをやらなかったことが大失敗の原因だ。ことに3月の3連休の頃に緩んでしまったのが痛かった。ちょうどその頃に東京五輪延期が正式に決まり、それと同時に小池百合子が「コロナファイター」に転向し「ロックダウン」を口にするなどの豹変を見せて唖然とさせられたが、五輪の開催予定を7か月先に控えた現在は、小池は再び消極的な姿勢に転じている。この人間がいかに信用できないかを痛感させられる。