頭書の件、これは検察と菅義偉による安倍晋三への脅しに過ぎず、朝日新聞によると第一公設秘書でさえ略式起訴止まりとのことだから、安倍逮捕など夢のまた夢だとは思うが、この件に関するツイートを2件挙げる。
しかし仕掛けているのが菅なのか二階なのかそれとも特捜なのかよく分からないが、安倍って心底憎まれていたのだなあということを改めて思う。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2020年12月3日
これは当然だろう。菅も二階も検察トップも、これまで安倍本人ではなく、安倍の権力にひれ伏していただけだったからだ。
安倍本人の虚偽答弁ばかりが話題になっているが、私は安倍によって虚偽答弁を強いられる官僚たちの屈辱によく思いを致していた。おそらくキャリア官僚たちの間での安倍の支持率は極端に低かったに違いない。それと対応するのはワシントン特別区におけるドナルド・トランプの得票率であって、それはわずか5.4%に過ぎなかった(バイデンの得票率は実に92.1%)*1。
ここで私は何も「菅が安倍を陥れた」などという陰謀論を唱えているのではない。権力機構内においては誰もが、それも安倍に近ければ近いほど安倍を激しく嫌っていたに違いないということだ(もちろん安倍の特別な寵愛を受けた一部の人間は除く)。独裁者とはそういうものだ。トランプの場合、マスクも着用せずに周りの人間に新型コロナウイルス感染症を移しまくっていた上、自らの陰謀論をも強制した。安倍の場合も、なんとかのマスクのおかげかどうか、自らは感染しなかった分だけトランプよりはマシだったかもしれないが、その他についてはトランプといくらも違わない。
そもそも、「一枚岩の権力」などあろうはずもない。人間誰しも自分が一番かわいいのだ。誰が独裁者のために身も心も献げるような真似をするだろうか。「反政権」論者の多くにはこの観点が欠けている。
報ステ見ていて、安倍総理の事情聴取が45分頃。
— 平河エリ | Eri Hirakawa (@yomu_kokkai) 2020年12月3日
総理大臣が買収していたかもしれない(公民権停止だったかもしれない)というのは重要なのに、みんな慣れちゃったのかな。
独裁者と距離のあるマスメディアや一般の人々などそんなものかもしれない。だから安倍やトランプを平然と支持し、そのおかげで彼ら醜悪な独裁者たちがふんぞり返ることができたのだろう。