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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

丸川珠代五輪担当相、小池都知事に苦言も世間から“カウンター批判”。「自分も説明責任果たすべきでは」(ハフィントンポスト日本版)

 一昨日(4/26)、日本国内の新型コロナウイルスによる死亡者累計が1万人を超えた。昨日の国内新規陽性者数は4966人で、増加率自体は頭打ちになってきてはいるが、問題は関西で猛威をふるっているN501Yの強毒性であって、大阪府医療崩壊に陥っていることは連日テレビ等のニュースで詳しく報じられている通りだ。今朝NHKのデータを毎週土曜日に公開する記事のために中間の状況を確認すると、死亡者数の増加が目立つ*1。同じ1日あたりの新規陽性者数5千人であっても、ウイルスの強毒性のために第4波は第3波よりよほど厳しい医療の負担を強いている。

 そんな中、五輪担当大臣とやらの丸川珠代が、東京都に五輪の医療体制をどうするか聞いたが返事がないと、えらく気色ばんだコメントを発したが、逆に猛烈な批判を浴びている。以下ハフィントンポスト日本版より。

 

www.huffingtonpost.jp

 

丸川珠代五輪担当相、小池都知事に苦言も世間からカウンター批判。「自分も説明責任果たすべきでは」

 

丸川珠代東京五輪パラリンピック担当大臣が427日、閣議後の記者会見でした東京都に対するコメントに、批判が集まっている。毎日新聞など報道各社によると、丸川氏は、「東京都が大会の主催者として責任をどのように果たすのか。明確な方向性を示していただきたい」などと苦言を呈したという。

 

この丸川大臣の発言に対し、Twitterでは「責任を東京都だけに押し付けているような発言」「自分も五輪相として説明責任果たすべきでは」などと逆に疑問の声が続々と上がっている。

 

小池都知事に不快感あらわ。どのような発言だった?

 

東京新聞の報道によると、丸川氏は東京五輪パラリンピック実施中の医療体制について「主催者としての責任、医療現場を預かる責任をどう果たすのか。国はどう支援すればいいのか非常に戸惑う」などと発言した。

 

さらに毎日新聞によると、丸川氏は2週間前に、東京都に対し医療提供体制の方針を示すよう求めていたという。その上で、「医療の現場を預かるのは東京都。こうしたい、ああしたいという声は何も届いてこない。どのように支援すればいいのか戸惑っている」と苦言を呈したという。

 

一方、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が、東京2020大会組織委員会日本看護協会に看護師500人の確保を依頼したと報じたことについては、「地域医療に多大な負荷をかけないのが大会開催の前提。看護協会の意見をよく聞いて取り組んでほしい」と語るにとどめたという。

 

「丸川大臣も説明責任を果たしていないのでは?」厳しい声も

 

この丸川大臣の一連の発言が報じられると、Twitter上で批判の声が寄せられた。

 

Twitterでは「無責任すぎる。責任を東京都だけに押し付けているような発言」「自分(丸川氏)も五輪相としての説明責任を果たすべき」「何が何でも五輪を開催したいというだけでは?」などと疑問の声が上がった。

 

丸川大臣をめぐっては、24日に放送された「報道特集」(TBS系)での発言にも批判の声が上がった。

 

番組では、「オリンピック開催と感染対策、どちらが優先事項と思われていますか」との質問に対し、「感染対策について1番の現場を持っているのは東京都」などと発言。自身の考えを明確に述べることを避け、質問に正面から答えなかった。

 

丸川氏の返答に対し、キャスターの膳場貴子さんは「『えっ...本当に大臣ですか?』という印象でした」と厳しく指摘し、以下のように述べていた。

 

3ヶ月後に迫るオリンピックについても、どういう状況なら開催するつもりなのか。その場合のプランA、プランB、プランCはどういうものなのかといった情報が全く示されていません。1年間、コロナ禍に直面してきたにもかかわらず、情報の開示や根拠の提示が進んでいる実感が全く持てないというこの政府の対応に対して、本当に改めてもどかしく、残念です。

 

このコメントについては、Twitterで「国民の言いたいことを全て代弁してくれた」「本当にその通りだと思う」などと声が寄せられていた。

IOCや東京2020大会組織委員会、そして東京都が連携して歩みを進めるはずの東京五輪パラリンピックだが、足並みが揃う様子はない。

 

(ハフィントンポスト日本版 20210427 1633 JST

 

出典:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6087a805e4b05af50dba890b

 

 五輪しか眼中にない丸川珠代が、同じく五輪への執着の強さは誰にも負けないながら、大阪の惨状から誰でも類推できる通りの「背に腹は代えられない」状況にある小池百合子に喧嘩を売っている醜態には、「対消滅してくれ」と思わずにはいられない。

 新型コロナウイルス変異株の強毒性と、ワクチン接種を五輪までに広く行き渡らせることなど到底無理な現状を考えれば、五輪開催など不可能だという結論はもう出されて然るべきなのだ。

 無理に開催すれば医療にしわ寄せがきて、五輪さえ開催しなければ救える命が次々と失われてしまうことは明らかだ。

 弊ブログは3年前の「希望の党」騒動に際して、小池百合子が実際に「排除」を言い出す2か月も前に小池が民進党内「リベラル」系を排除するであろうと言い当てたことがある。そのくらい、小池に対する批判の強さにかけては他の追随を許さないと自負している。

 しかしそんな弊ブログをもってしても、今回の丸川対小池の喧嘩では小池の肩を持たざるを得ない。それくらい丸川の態度は論外だ。

 もう一日も早く東京五輪の開催中止を決断すべき段階にきている。

*1:とはいえ現段階ではまだ致死率1%程度だが、これは感染の波の初期には必ず見られる「見かけ上の致死率の低さ」に過ぎず、致死率は今後急激に悪化する可能性がある。