kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

大阪で新型コロナ死が44人、東京では3か月ぶりに新規陽性者が1000人超え(4/29)

 昨日(4/29)、大阪府で新型コロナによる死亡者数44人が発表された。日本全国での死亡者78人のうち、実に56%を占める。この死亡者数44人を府の新規陽性者数1172人で割ると3.76%になる。これは日本全国における第3波までの新型コロナウイルスによる致死率1.9%と比べて、異常に高い数値だ。現在の大阪府は第4波の感染中期にあるとみられ、日々の新規陽性者数はほぼピークに達しており、おそらく今後は徐々に減少していくのだろうが、まだ減り始めたといえる段階ではない。これが新規陽性者数が減り始めた時点であれば、前記の3.76%という数字は「見かけ上高く出ているだけ」といえるかもしれないが、現時点は明らかにそうではないから、これは新型コロナウイルス変異株N501Yの強毒性と、これまであんなに吉村洋文と大阪維新の会をひいきにしてきたマスメディアも今や認めざるを得ない大阪府での医療崩壊の2つを原因とする非常事態だといえる。

 そして、N501Yの脅威は東京都にも本格的に襲いかかってきた。昨日の東京都の新規陽性者数は1027人で、1月28日以来3か月ぶりに1000人を超えた。また死亡者9人も発表された。東京都の陽性者数に占めるN501Yの比率も、先週には6割に達していたことが報じられている。

 昨日の死亡者78人によって、4月の死亡者数も1000人を超えた。昨年12月以来5か月連続の1000人超えであって、この5か月間に約8000人が新型コロナで命を落とした。

 「新型コロナはただの風邪」と言い募り、インフルエンザや交通事故による死亡者数と比べて少ないではないか、騒ぎすぎだと言っていた人たちは今どうしているだろうか。また、最新の文春砲をまたしても食らった某右派政治家と昵懇な漫画家は、新型コロナは年寄りを殺して若者には害を与えない「愛のあるウイルス」だなどと新型コロナを愛敬のある姿に描いたクソ漫画を書いていたが、何か言い分はないのだろうか。あるいは某旧帝大の万年准教授はどうか。山尾志桜里はもう議員辞職して次の衆院選にも出馬するべきではないし、小林よしのりは漫画家を廃業すべきだし、宮沢孝幸は潔く京大を退職すべきだと私は思うがどうだろうか。

 それと何より、大阪の惨状が次には東京で起きる可能性が高まっている以上、東京五輪中止を決めるタイミングはもう待ったなしになっている。何しろ、昨日はあの恥知らずの橋下徹がテレビで「僕は(東京五輪を)なんとかできる方向で頑張ってもらいたいなと思いますけど、中止を言った人に拍手大喝采をあげるような状況になると思うから、バーンと小池(百合子都知事)さんが言うのか、先手を打って菅(義偉首相)さんが言うのか、どのタイミングで中止を言うかになっているんじゃないですか」などと言ったらしい*1

 その先陣争いがあるなら、それは小池が制することになるだろう。菅が本心から東京五輪に執着しているとはあまり思えないが、五輪には竹中平蔵が握っている利権などもあるらしくて菅にはそれに束縛される事情があるし(何しろ、竹中は菅の経済政策のブレーンだからね!)、それでなくても「後手争い」では常に「より後手に」回ってきたのがこれまでの菅だった。一方小池は、昨年3月に東京五輪延期が決まるや否や、それまでの新型コロナに対する消極姿勢から突如「コロナファイター」に豹変したことがあった。今年は、都の公明党自民党とよりを戻したために不利になっている都議選もある。それを考えれば、小池の方が先に動く可能性が高い。その兆候は既に、丸川珠代との低レベルの喧嘩にも表れている。

 実際にはこれから小池が東京五輪中止に動いたとしても十分遅すぎるんだけどね。五輪の都合を優先することで、これまでにもどれだけ多くの人命が失われ、死なないまでも健康を損ねた人たちが多数いたことか。

 菅や小池、それに東京五輪とは直接の関わりはないけれども大阪で医療を削減しまくった吉村、松井、橋下の「維新三馬鹿」らの罪は、それこそ万死に値する。