最近はブログ記事に山本太郎を取り上げるとブログのアクセス数が減る。おそらく、山本太郎に関心を失ってしまった人たちが多いのだろう。「悪名は無名に勝る」とはよく言ったものだ。
しかし、「消費税減税研究会」が講師に鈴木亘を呼んだ問題に私は腹を据えかねているので、しつこく山本の問題に言及し続ける。
竹中平蔵ろくでもないをコール&レスポンスしつつ、ほぼ同様の思想を持つ鈴木亘から教えを乞う山本太郎。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2021年6月1日
自らの支持者は鈴木亘なんて知らないと、高をくくっている姿勢がとても不快である。
ああ、確かにそうですね。山本太郎はもはや自らの支持者たちを見下している段階に至っている。自民党の多くの国会議員にも同じことが言えるが、こうなったら政治家はおしまいだ。山本太郎は少なくとも一度政界から退くしかない。また自民党議員たちの場合は、政府与党がこのざまだから、新型コロナ対策がここまでぐちゃぐちゃになってしまった。日本の政治自体が崩壊している。長く続いた第2次〜第4次安倍内閣時代に、安倍晋三や自民党を支持する人たちが安倍が何をやっても何を言っても許してしまった行動が、現在の惨状を招いたといえる。山本太郎の支持者たちや「信者」たちが山本を甘やかしてダメにしてしまったのと同じように*1。
山本太郎に対して私は一貫して批判的だったが、時折とても真摯さを見せるところがあり、そこはそれなりに買っていた。2019年に、おそらくは斎藤まさしの案に沿ってではあろうが、当事者主義を打ち出して「左派ポピュリズム政党」を目指したかに見えた時もそれなりに評価できた。だが、参院選で成功した山本は、すぐに有害きわまりない「『右』も『左』もない」路線に戻ってしまった。中田安彦、植草一秀、鈴木哲夫などなど、取り巻きの質も劣悪きわまりなかった。一部外国の論者からは、例のなんとか新選「組」が "left" とされているらしいが、名前に元号を冠している政党が「左」のはずがあるまい。「『右』も『左』もない」政党だから、政党の立ち位置は "unknown" あるいは "chimera" などと表記されるべきだ。
竹中平蔵も消費税については否定的な論者だったかと思うので、山本太郎さんは直々教えを乞われるといいかと思う。https://t.co/qKxCmzntrM
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2021年6月1日
仰る通り、竹中平蔵は消費税については否定的というか、「税制は直接税中心」というのが竹中の考え方だ。竹中自らがそれを明言しているし、そのことは弊ブログでも取り上げたことがある。その理由は、「小さな政府」を旨とするアメリカが直接税中心の税制をとっているからだろう。竹中はとことんアメリカのシカゴ学派に心酔していると見える。なお、かつて竹中が「理想の税制は人頭税だ」と言ったことがあるとのことだが、これは出来の悪いジョークだったようだ。もっとも1990年頃にイギリスのサッチャーが現実に人頭税を導入したところ、悪評を買いまくって支持率が暴落し、さしもの長期政権が終わるきっかけになった。竹中はその経緯を百も承知だから、直接税を中心とした財政規模の小さな政府を理想とするのだろう。
消費減税論については素直にリベラル系や左派系の学者などから話を聞けばいいのに、それをしないのは、立憲・共産・社民につながっていない人から教えを乞いたいということなのかもなあ。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2021年6月1日
ゆえに超ネオリベ右派ばかりから話を聞いてしまう結果になる。
なんでですかね。「リベラル系や左派系の学者」を馬淵澄夫が嫌がるからだろうか。
で、高橋洋一だの鈴木亘だのを呼び続けたあげくの果ての結果が下記ツイートに指摘されている。
嫌儲にスレ建ってた😅
— まる (@marseille1945) 2021年6月1日
山本太郎と馬淵澄夫の「消費税減税研究会」が「サラリーマン死ね死ね」だと話題 [358195575]https://t.co/wvH3fIEEGA
終わったな、山本太郎。
繰り返すが、山本太郎はここまできたら一度政界から退くしかない。間違いなく衆院選で惨敗するだろうから、それが良いきっかけになるだろう。