来週の衆参補選は四国で野党が勝って九州で宏池会の自民が勝つ1勝1敗かと思っていたが、ここにきて野党2勝、自民2敗の目がかなり高まってきたように思われる。
日経の有料記事(無料部分)より。
参院徳島高知補選、野党系が先行 長崎4区は立・自接戦
本社情勢調査
2023年10月13日 18:30
日本経済新聞社は22日投開票の衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区の補欠選挙の情勢を世論調査で探った。いずれも与野党一騎打ちで、長崎4区は立憲民主党と自民党の候補の接戦となっている。徳島・高知は野党系の無所属が先行する。
衆院議員は10月中に任期4年の折り返しを迎える。2つの補選の結果は岸田文雄首相の衆院解散の戦略、野党の選挙協力のあり方に影響する可能性がある。両選挙区とも全体の1割超が投票先を決...
URL: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA116E80R11C23A0000000/
下記は三春充希氏のX。
10月22日に投開票が行われる参院徳島・高知県選挙区補欠選挙の情勢報道です。 pic.twitter.com/63cBLFFdan
— 三春充希(はる)⭐第50回衆院選情報部 (@miraisyakai) 2023年10月13日
10月22日に投開票が行われる衆院長崎4区補欠選挙の情勢報道です。各社で名前順が食い違う熾烈な争いとなっています。 pic.twitter.com/rWjbQl233V
— 三春充希(はる)⭐第50回衆院選情報部 (@miraisyakai) 2023年10月13日
また下記は朝日新聞デジタル有料記事の無料部分。
衆参2補選、自民は派閥主導の様相 中選挙区時代に回帰か
白見はる菜 中田絢子 2023年10月12日 20時36分
22日投開票の衆参ダブル補選は、いずれも自民党と野党の一騎打ちにかかわらず、候補に関係する派閥は前面に出る一方、それ以外の派閥は様子見をする選挙戦になっている。衆院選への小選挙区導入以降は派閥を超えた党丸抱えの戦いが増えていたが、派閥主導型に回帰したかのようだ。
12日、東京・永田町で開かれた自民党岸田派(宏池会)の会合で、座長の林芳正・前外相は「(長崎4区の)選挙情勢は厳しい。気を抜かずに長崎に足を運んで」と発破をかけた。
長崎4区には、立憲前職の末次精一氏(60)と、自民新顔の金子容三氏(40)が立候補。金子氏の父は岸田派に所属した原二郎元農林水産相。林氏は「宏池会の選挙」と位置づける。
URL: https://www.asahi.com/articles/ASRBD6SJCRBDUTFK00H.html
有料部分は読まずとも想像がつくだろうが、要するに衆院長崎4区は宏池会の丸抱え、参院徳島・高知は別の派閥の丸抱えという話だ。そうなると対立する派閥は寝てしまうので自民党の勢いは削がれるであろうとは多くの人が思うことだろう。そのせいもあってか参院徳島・高知はこれまでのところ終始野党優勢との情勢調査結果で、しかも日が経つにつれてその差が広がっているという情報もある。また総裁派閥が推す衆院長崎4区は自民優勢といわれてきたが、ここにきて野党候補の名前が先に出る情勢記事が出てきた。4月の補選で立民が4戦全敗した頃とは風向きが全く違う。
今後は20日に臨時国会が開かれると岸田文雄内閣支持率の下げ圧力はさらに高まるだろうが、解散衆院選を通常国会末期に続いて先送りしても内閣支持率が反転上昇する見通しはどう考えても立たないから(日本が自分から戦争をおっ始めるなどの奇想天外のことが起きない限り、自民党の政党支持率下落の潮流は変わらないと私は考えている)、補選の結果がどうあれ年内解散総選挙の可能性はますます強まっているとしか私には思えない。
一方、残念ながら泉健太の立民代表交代論はしぼむ可能性がきわめて高い。これは衆院選を考えれば立民にとっては大きなマイナス材料だろう。なぜなら泉の続投なら無党派層の多くは昨年の参院選で寝た選択を衆院選でも繰り返すと思われるからだ。