衆参の2補選と参院広島の再選挙の情勢調査結果がかなり出てきた。こういう件になると三春充希氏の出番だ。
まず、もっとも激戦となっている参院広島選挙区の再選挙。
参院広島県区再選挙の情勢を更新しました。各社で名前順が食い違う熾烈な接戦です。
— 三春充希(はる)⭐2021衆院選情報部 (@miraisyakai) 2021年4月18日
本日発表された調査では中国新聞と読売新聞が宮口氏の先順、共同通信が西田氏の先順でいずれも横一線。朝日新聞は「宮口治子氏がやや先行し、自民新顔の西田英範氏がわずかの差で続いている」と優劣をつけています。 pic.twitter.com/HxecfKyU1s
次いで参院長野の補選。「弔い選挙」とやらを私は好まないが。
参院長野県区補選の情勢を更新しました。すべて羽田氏が先頭で整合しています。 pic.twitter.com/nP3fReigvg
— 三春充希(はる)⭐2021衆院選情報部 (@miraisyakai) 2021年4月18日
最後に衆院北海道2区の補選。ここの「野党候補」はかつて維新の党にいたことがあるし、その前には民主党の小沢一派に属していて、2011年の菅(かん)内閣不信任決議案に賛成して民主党を除名された経歴の人間でもある。なによりこの人は右翼だから私は全く好まないし、自民党が候補を出しておらず、これはどうせ近いうちに衆院選の本選があるからで、それには自民党が候補を立てるに決まっているから茶番ですらある。そのせいもあってか、三春氏の表にも読売と共同の調査しか載っていない。だからあらゆる意味でどうでも良いのだが、順当に「野党候補」が優勢だ。
衆院北海道2区補選の情勢を更新しました。共同と読売が松木氏の優位で整合しています。 pic.twitter.com/JwC4UCy1p5
— 三春充希(はる)⭐2021衆院選情報部 (@miraisyakai) 2021年4月18日
自民党が候補を出していない北海道2区は別として、広島でも長野でも自民は苦戦(広島)ないし劣勢(長野)だ。県紙に信毎を擁してもともと野党が強い長野はともかく、保守王国の広島でさえ、もちろん河井夫妻を当選させるべく安倍晋三や菅義偉がデタラメをやった経緯が大きく影響しているとはいえ自民党に強烈な逆風が吹いている。
全国的にそんな状態なのに、罪の問われる行為の主犯である疑惑が濃厚にして極右の歴史修正主義者である河村たかしの対抗馬として、自民党のそれも河村同様の歴史修正主義者を対立候補に立てた名古屋市長選は、戦略を誤ったといえるのではないか。同じく極右をウリにしている片山さつきらが横井某の応援に入っただけでもドッチラケなのだが、読売調査で自民党支持層の5割弱が河村支持に流れる惨状を呈している。これには「野党共闘」が批判されるべきことはもちろん、「反自民」の旗手と言わんばかりに河村を持ち上げているオザシンやヤマシンも厳しく批判されなければならない。名古屋も大阪や東京と大差ないことが改めて示される選挙結果が出る可能性が強まってきた。
結局今は、よほどのことがない限り自民党と組んではならない。名古屋市は、現市長の河村が犯罪に加担した疑惑が濃厚だから「よほどのこと」に該当する可能性があるが、今回のように組む場合でも、野党支持層や無党派層の理解が得られる人物を立てなければならない。横井某は明らかにそのような人物ではないことが、読売調査で横井が無党派層の2割しか押さえていないことに示されている。自民党が歴史修正主義者を立ててきた時から嫌な予感がしていたが、懸念が現実になりつつある。
結局「本当に勝つ気があったのか」ということになるのではないか。