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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「反戦」のはずがロシア擁護? “嫌韓”に似るウクライナ批判の左翼(加藤直樹; 毎日新聞のインタビュー)

 毎日新聞に下記の有料記事があった。

 

mainichi.jp

 

 例によってログアウトして無料部分だけを以下に引用する。

 

反戦」のはずがロシア擁護? “嫌韓”に似るウクライナ批判の左翼

毎日新聞 2023/10/13 07:00(最終更新 10/13 09:08 

 

 ロシアのウクライナ侵攻開始以来、日本の社会運動や知識人らの一部に、ロシア擁護論やウクライナ批判があります。なぜこうなるのか? 今の情勢で反戦運動は何を主張すべきなのか? 学生時代からさまざまな運動に関わり、開戦後はウクライナの左翼団体への支援活動をするノンフィクション作家、加藤直樹さんに聞きました。【聞き手・鈴木英生】

 

ウクライナ批判を始めた左翼の友人たち

 

 ――加藤さんは、侵略に抗しつつ労働問題などに取り組むウクライナの左翼団体への募金活動などをしました。

 

 ◆ウクライナの左翼団体「社会運動」を支援しようと思った元々の理由は、驚きと怒りです。開戦後すぐ、SNS(ネット交流サービス)で日本の左翼や平和運動系の友人たちが何人も、ウクライナがいかに腐敗したひどい国かを言い立てつつロシアを擁護し始めました。侵略されている側を非難する姿勢に仰天し、怒りを覚えたものです。米露でもどの国であっても、侵略をした側を批判すべきなのに、なぜ今回は簡単に「反侵略」の旗を降ろすのかと。

 

 さらに、ロシア軍の前に立ちはだかる市民たちの姿を報道で見たり、ウクライナの左翼活動家が体制の変化に翻弄(ほんろう)されてきた自らの家族史を語る文章に、民衆の複雑な歴史を垣間見たりしました。これは自分が東アジアについて学んできたこととつながっていると思うようになりました。

 

 植民地支配からの解放と独立や、民主主義確立の過程では、社会や政治体制に激しい矛盾や葛藤が巻き起こります。抱え込んだ傷とも向き合わなくてはなりません。ウクライナの人々もまた、他民族支配の歴史を克服して自らのネーション(国家)をつくる歴史の困難を背負い、闘ってきたのです。

 

 翻って、ロシアを擁護するようなウクライナ批判は、一部の右派などの「嫌韓」言説に似ています。…(以下有料)

 

URL: https://mainichi.jp/articles/20231012/k00/00m/040/067000c

 

 ウクライナを批判する「左翼」とは要するに権威主義者だろう。

 親露派に「右」も「左」もない。右側の代表的な親露派は維新を除名されずに済んだ鈴木宗男であって、維新OBの橋下徹も大の親露派だ。吉村洋文などは鈴木宗男を批判していい子ちゃんぶってやがるが、あれも演技に過ぎず馬場伸幸ともども全く本気ではない。維新支持者は「離党した者を除名はできない」などという馬場の言い逃れに言いくるめられているようだが、そのナイーブさには呆れるほかない。所属政党に除名の動きがあった時にその対象者が離党届を出す場合、普通はそれを見越して離党届を受理せず除名する。それは除名劇の作法みたいなものであって馬場が知らないはずがない。それなのに、いくら鈴木が弁護士同伴だかで圧力をかけてきたにしても、その程度で離党届を受理してしまうというのは最初から鈴木を除名するつもりなどなかったとしか認められない。つまり維新は表向きは反露派に見せかけてはいるが「親露色もそれなりにかなり強い」政党であるといえる。また自民党にも今回の件で鈴木を励ました森喜朗という大の親露派がいるし、そもそも故安倍晋三は大のプーチンびいきだった。

 右か左か正体不明の、党名に元号を冠した政党(組)は日本で親露派色を鮮明にする唯一の国政政党だ。党代表(組長)の山本太郎はかつて自身が小沢一郎信者(オザシン)であり、現在も党の規約に独裁条項が存在することからも明らかな通り、自らが独裁権力者として党に君臨するバリバリの権威主義者だ。

 残念ながら「左」側にも山本及び新選組を熱烈に支持する人間が多い。そんなザマだからウクライナを批判する「左翼」が少なくないというかはっきり言って多いことは全く驚くには当たらない。もっとも、さすがに左側の多数派とまでは思わないが。