kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

柿沢未途・法務副大臣の辞任劇、次期衆院選に向けた地盤強化が遠因か…知人「支援してくれる木村氏は操り人形だった」(読売新聞)

 柿沢未途については読売新聞の記事も読ませる。

 

www.yomiuri.co.jp

 

柿沢未途・法務副大臣の辞任劇、次期衆院選に向けた地盤強化が遠因か…知人「支援してくれる木村氏は操り人形だった」

2023/11/01 06:58

 

 東京都江東区木村弥生区長(58)陣営による公職選挙法違反事件は、自民党衆院議員の柿沢未途・法務副大臣(52)の辞任劇に発展した。4月の区長選で柿沢氏は、木村氏当選のために様々な支援をしていたとされる。有料広告を持ちかけた背景には、自身の選挙戦や地盤強化などを見据えた思惑があったとみる関係者もいる。自民党へのダメージは深刻で、都内の自民関係者からは恨み節も聞こえる。(大原圭二、増田知基)

 

衆院選でしこり

 

 事件では、区長選期間中に陣営関係者が木村氏への投票を呼びかける有料のインターネット広告を掲載していた疑いがあるとして、東京地検特捜部が区長室を捜索するなどしており、10月26日には木村氏が辞職を表明。そして、この有料広告について、柿沢氏が掲載を持ちかけた疑いが浮上している。

 

 元外相を父に持つ柿沢氏。野党系議員として地元・江東区で活動を続けていたが、2021年の前回衆院選では、自民入りを念頭に東京15区から無所属で出馬。しかし、都連は別の元議員の支援を決めており、党本部が、両者に推薦を出す異例の選挙戦となったが、柿沢氏が圧勝し、追加公認を得て自民入りを果たすことになる。この選挙で、元議員を支援していたのが山崎孝明・江東区長(当時)と長男で都議だった一輝氏。親子と柿沢氏は以前から対立していたが、この選挙により、さらに溝を深めることになった。

 

「弔い合戦」警戒

 

 4月の区長選では5選を目指す山崎氏が出馬を表明したが、柿沢氏にとって、自身の選挙地盤の強化や次期衆院選への出馬を考慮すると、山崎氏が区長を続けることは脅威となる。

 

 柿沢氏の知人男性は「柿沢さんは自身を支援してくれる木村氏を何としても勝たせたかったはず」と話す。

 

 柿沢氏は選挙期間中、目立った活動は控えたものの、裏では木村氏に様々な「指導」をしていたとみられている。この男性は「木村氏は柿沢さんが山崎氏を倒すために連れてきたようなもの。事実上、木村氏は柿沢さんの操り人形だった」と打ち明ける。

 

 木村陣営にとって、最大課題は「知名度不足」だった。陣営内では当初、実績、経験共に豊富な山崎氏に勝つことは難しいとの見方も強かった。山崎氏は選挙戦直前に体調を崩し、一輝氏が出馬することになったが、その後、山崎氏が亡くなり、「弔い合戦」ムードに警戒感もあった。関係者らは、こうした情勢の中で、広告掲載の案が浮上してきたとみている。

 

 都内選挙区選出の自民国会議員秘書は、「選挙戦の激しさを考えれば、(広告を)掲載してしまうこともあるかな、と思う」と声を潜める。別の自民関係者も「やれることはやらなきゃっていう気持ちもあったのだろう」と推察する。

 

自民内に危機感

 

 自民を巡っては女性問題に関する週刊誌報道を巡って文部科学政務官が辞任したばかり。都内の自民関係者からは次期衆院選での逆風を懸念する声も多い。

 都内の自民衆院議員の事務所幹部は「他の候補者が有料動画広告をやっていない時点で違法性に気づく余地はあったはず」と語気を強める。そのうえで、「支持率が落ちている今の自民にとって現役副大臣が不祥事で辞めるダメージは大きい。江東区長選や衆院選の得票数にも影響が出てくるのは間違いない」と危機感を募らせた。

 

区長選 来月10日

 

 江東区選挙管理委員会は31日、木村弥生区長の辞職に伴う区長選の日程を、12月3日告示、同10日投開票と決めた。現時点で立候補表明者はいない。

 

(読売新聞オンラインより)

 

URL: https://www.yomiuri.co.jp/national/20231101-OYT1T50133/

 

 これは地元民に「なるほど」と思わせる記事だ。さすがは東京東部では圧倒的に強い読売だけのことはある。余談だが昨夜区内でオリックス阪神の法被やユニフォームを着た2人の男性が、おそらく酔って一緒に歩いているのを見かけたが、こういうのは例外中の例外で、ごくたまにではあるが読売の帽子を被るなどしている人を見かける。それは数年前はカープ赤ヘル、今では昔から全国区的な人気のある阪神はともかくオリックスの法被などをかぶる人を見かけるようになった。

 一昨年の衆院選では前区長・故山崎孝明は清和会系が愛知から連れてきた極右候補の今村洋史*1を応援していたのだ。もちろん故安倍晋三も今村を応援したが、今村は立民の井戸まさえはもちろん維新の金沢結衣にも及ばない4位で惨敗した。しかし、やり手とされた(実は叩けばいくらでも埃が出たであろう)当時の区長が清和会側にいることは、江東区自民党を制覇したい柿沢にとっては最大の障害だった。そこでそのにっくき区長を倒すべく木村弥生を区長選候補として支援していたところ、思いもかけず前区長が急死してドラ息子の山崎一輝が区長選に出てきた。区長選は激戦となったが木村が勝ったため、山崎陣営には深い怨念が残った。そういう構図だったようだ。

 12月の区長選には山崎一輝がまた出てくるのだろうか。こいつだけは当選させたくないが、出てきたら当選してしまうんだろうな、どうせ。

 それにしても自らを応援してくれる木村弥生にも首相の岸田文雄にも大きなダメージを与える柿沢って‥‥。

 最近はおそらく衆院選は左うちわだからと思っているのであろう、柿沢未途の街宣に出くわす機会は激減した。その代わりにこんなろくでもないことをやってたんだ、柿沢って(呆)。

*1:今村は2012年衆院選日本維新の会公認で比例東京ブロックから立候補して当選し衆院1期。2014年の衆院選には出馬せず、2015年に自民党入りした。