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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小池知事にすがる自民、足並みそろわぬ野党 東京15区は政界の縮図(朝日)

 衆院東京15区補選の件だが、立民の酒井菜摘氏擁立に触れる前段として、都議会で勃発した自民・公明・都ファによるファシズム的暴挙に触れておかなければならないと思って、記事を出すのを後回しにしていた。でもそれだと時間がすぐに経ってしまう。

 そこで、須藤元気の動向を除いてほぼ候補者が出揃った現段階で目にした朝日新聞デジタルの有料の政局記事がよくまとまっていた上、私がこれまでに接してきた情報がほぼ書かれていて有用だったので、以下に紹介する。

 まず記事の無料部分を引用する。舞台裏に触れておくと、引用の際にはいったん朝日のサイトからログアウトして書いている。

 

www.asahi.com

 

小池知事にすがる自民、足並みそろわぬ野党 東京15区は政界の縮図

太田原奈都乃原慎一 国吉美香 松井望美 小林圭 2024年3月30日 6時00分

 

 投開票まで1カ月を切った衆院東京15区の補欠選挙の構図が29日、ほぼ固まった。東京都小池百合子知事が率いる地域政党の候補に自民党は相乗りの方向で、事実上の不戦敗に。立憲民主党も擁立を固めたが、野党の足並みはそろわない。その構図は現下の政治情勢を色濃く映し出す。

 

 小池氏は29日の会見で、事実上率いる地域政党都民ファーストの会」が15区で擁立する方針の作家、乙武洋匡氏(47)について問われ、「東京大改革を進めてきたが、今まさに日本大改革が必要。日本のゲームチェンジを担っていくにふさわしい方だ」と持ち上げた。

 

 生まれつき両手足がほとんどなく、車いすで活動する乙武氏は、2022年参院選では東京選挙区から無所属で立候補したが落選。23年には都民ファ政経塾で初回講師を務めるなど、小池氏側と一定の関係性を作ってきた。都民ファは国政進出に向けて立ち上げた政治団体「ファーストの会」の公認候補として調整を始めたが、他党の支援も得ようと無所属候補とすることも検討している。

 

 小池氏の頭の中にあるのは自民、公明両党との連携だ。小池氏は28日夜、公明幹部に電話で「乙武さんを出します。よろしくお願いします」と求めた。

 

 今回の補選は公職選挙法違反…

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS3Y3S29S3YUTFK00GM.html

 

 引用の作業を終えた段階で、再び朝日のサイトにログインして有料部分を見ながらブログ記事を書くわけだ。

 今回は有料部分が興味深いし、月末なのにまだプレゼント枠が4本も残っているので記事をプレゼントする。その作業はブログ記事の公開直前に行うわけだ。

 下記が有料記事のプレゼントへのリンク。4月1日の7時42分まで有料部分が読める。

 

digital.asahi.com

 

 有料部分には、自民党都連会長の萩生田光一の動き、野党候補一本化を目指していったんは須藤元気擁立に動いた立民と須藤を受け入れなかった共産の動き、それに維新と民民について書かれている。記事の中身から推測するに、民民の玉木は小池百合子からの応援要請を快諾し、そのことを記者たちに向かって誇らしげに語ったようだ(呆)。また維新の金沢結衣がもう6年くらいかな、選挙区でずっと活動していることは区民なら誰でも知っている。昨年末の区長選で供託金没収の大大大惨敗を喫した候補とは違って侮れないと見なければならない。とはいえ区長選大惨敗のダメージが維新に残っている可能性はある。

 それから、JX通信の米重克洋、朝日新聞政治部次長の星野典久、朝日新聞編集委員のあの「にっくき」曽我豪*1の3氏によるコメントプラスも面白かった。

 このうち、リベラル層に一定の人気がある米重氏のコメントプラスには全く感心せず、申し訳ないが的外れのコメントだと思った。一方、星野典久氏のコメントは良かった。22年7月参院選での乙武氏、23年12月区長選での酒井氏、21年10月衆院選での金沢氏の得票の数字をそれぞれ挙げ、その得票数だけを見れば金沢>酒井>乙武であることを指摘している。実はこの3つの数字には私も着目していたので、我が意を得たりの思いだった。この朝日新聞政治部次長はバランス感覚を持った良い記者だとの心証を持っている。星野氏のコメントプラスに「いいね!」をつけたが、実際3人のコメントプラスの一番人気は星野氏だった。

 一方もっとも人気がなかったのが曽我豪だったが、曽我氏のコメントも「敵側の人間の感想」として非常に興味深かった。もちろん「いいね!」などはつけなかったけれども。一言だけ書くと、曽我氏は岸田文雄自民党も大きな判断ミスをしているとみているようだ。もちろんそれは補選の結果そのものではなく、今後の政局においての判断ミスという意味だろう。残念ながら補選そのものは現時点では乙武が有利であり、酒井陣営にはこの状況をひっくり返すことが求められる。

 私のコメントはここまで。このあとブログ記事にタイトルをつけ、朝日の有料記事のプレゼントを行なったあとに記事を公開する手順になる。

*1:文藝春秋』2008年10月号に掲載された麻生太郎の「論文」のゴーストライターとの噂があった保守系政治記者。もう60歳を過ぎているはずだが、まだ朝日にいるのかと思った。