弊ブログの下記記事にいただいたブコメより。「より」といってもいただいたのは1件だけだが。
日本維新の会が候補者を出せば出すほど、保守票が割れて、立憲民主党が優位になって来ます。逆に、自民党と立憲民主党の一騎討ちの方がキツイです。維新との候補者調整など一切不要です。橋下徹氏が言うことには説得力はありません。(池戸万作氏のX) - kojitakenの日記
ネット軍師は「共産と組めば中間層が離れる(維新にしろ)」と執拗に繰り返すが、酒井候補の得票で多かったのは無党派、立憲共産の方が維新より中間層支持はずっと多い。自民不支持の層と第二自民の相性はそりゃねェ。
2024/05/04 02:04
記事で取り上げたNHKの出口調査は、特に無党派層での酒井菜摘候補への投票率が高い結果ではあったのだけれど、他社の調査を見ても、2割強(毎日)から3割強(NHK)の範囲で、毎日の調査で須藤元気が微差でトップだったのを除いて、いずれも酒井候補(現衆院議員)が一番獲れていた。特に、維新の金沢結衣と都ファ民民の乙武洋匡に対しては大差をつけていた。
このことから、少なくとも東京15区では「『共産と組めば中間層が離れる(維新にしろ)』と執拗に繰り返」した「ネット軍師」の主張が間違っていたことが示されたといえる。
維新の脅威に日々苦しめられているであろう、兵庫県在住のぷろもはん氏も下記Xをポストしている。
つまるところ両方とも大切だしそれができるのは立憲なんですよね🙂
— ぷろもはん🕊🌈💙💛 (@promoterno26) 2024年4月29日
ただ今回でハッキリしたと思うけど、維新と手を組むと言ってる人は
その必要はないし、それをすることは立憲であることを放棄する
このことは認識してほしい
まっとうな政治、ボトムアップの政治の対極が維新なんやから
上記は、まる氏の下記Xを受けてポストされた。
補選が終わってTLにながれるポストをみて思うこと
— まる🦖🇺🇦🦖 (@marseille1945) 2024年4月29日
立憲、国民、連合ががっつり組んで勝った島根と長崎
市民連合と共産の応援を受けて勝った東京15区
勝ち方をひとつに絞る必要はない
立憲がしっかり主体性をもちながら、応援してくれる相手には仁義と筋を通せば、多様性が強みになる
まあこれが妥当な認識だろう。
東京は、15区に限らず小池百合子が何か言い出したら民民はひたすらそれに付き従うだけというのがパターンだったので、立民と民民とが手を組むこと自体があり得なかった。
私はこれまで、どうやら中国地方出身で首都圏に在住らしい、さる泉健太支持の方がたまたまTwilogを使っておられるので、それを見て泉支持者の言説を把握しようとしていたが(これをやったのは、私が長くXのアカウントを持っておらず、なかなかXのポストにアクセスできなかったからだ)、その方はご自身の考え方は右派よりもリベラルに近いので、立民右派支持層のサンプルであるとはいえなかった。
それを痛感したのが補選を受けて本当の立民右派支持層のXを目にした時であって、彼らはいかに立民と共産を引き離すかなどという議論も行っていた。そのうち酒井氏がdisられたのを目にして気分が悪くなったのでそれ以上見るのを止めたが、立民がそういう支持層も少なからず抱えていることはよくわかった。しかし、だからと言って党が割れてしまえば良いというものではない。なぜなら衆院選は小選挙区制中心の選挙制度をとっているからだ。弊ブログは比例代表制をベースにした制度に変えるべきだともう20年近くも主張しているけれども、当面は現制度下で衆院選が行われるので、制度に合った戦い方が求められるのは当然のことだ。
2012年に小沢一郎が民主党を割ったが、あれも小沢が割りたくて割ったのではないと私は考えている。あの年初めに、「このままでは次の衆院選に勝てない」と考えた小沢グループの議員たちが「新党きづな」だったかを作って分裂して出て行ったが、それは小沢が民主党の代表選に勝ち抜く可能性を陣笠議員たちが自ら潰す愚挙だった。結局小沢は無能な部下によって党分裂に追い込まれたと弊ブログは断じた。そして「日本未来の党」に合流した「新党きづな」の議員は全員落選するだろうと予想し、その通りの結果になった。それどころか、きづなに加わらなかった小沢グループの議員もほぼ全員が落選し、2012年の衆院選で日本未来の党が得たのはわずか9議席だったのだ。
ところで、いつもは前記右派には含まれない泉健太支持者にもポジティブに評価される元毎日新聞の尾中香尚里氏の下記記事(弊ブログも昨日紹介した)が、今回はスルーされている。
そりゃそうだろうなあ。尾中氏は「『希望の党』騒動がようやく終焉を迎えた」と書いたけれども、泉健太はその「希望の党」の側についた人だからなあと思ったのだった。
もっとも昨日も書いたが上記尾中氏の記事には難点もある。私は下記ブコメを書いた。
なぜ自民も、維新も、小池氏も勝てなかったのか…衆院3補選が示す「自民にすり寄る野党勢力」の終わり 次期衆院選は「政権選択選挙」になる
- [衆院補選2024]
立民への評価がやや高すぎるのが難点だが、共感できる部分の多い良い記事。潮目は昨年夏頃には既に変わり始めていた。東京15区民としては実に感慨深い。ブログ記事を書いた。<a href="https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2024/05/03/093339" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2024/05/03/093339
2024/05/03 09:44
「立民への評価が高すぎる」ことは下記ブコメも指摘している。
なぜ自民も、維新も、小池氏も勝てなかったのか…衆院3補選が示す「自民にすり寄る野党勢力」の終わり 次期衆院選は「政権選択選挙」になる
改めて小池百合子-希望の党騒動は酷かったと再認識する。玉木・前原の軽率さと毒饅頭を食わなかった枝野の差は明らか/しかし立民の評価が高すぎる点については同案多数。泉健太体制、特にリベラルでもないだろ…。
2024/05/03 13:00
東京都知事就任後の小池百合子は国政では2017年衆院選の「希望の党」騒動、2022年参院選東京選挙区への荒木千陽氏擁立、今回の衆院東京15区補選への乙武洋匡氏擁立にすべて敗れて3連敗だが、故石原慎太郎もたちあがれ日本などで勝てなかったことが思い出される。
しかし石原は都知事選では無敵だった。小池百合子も都知事選では過去二度とも圧勝であり、今回の補選の結果にもかかわらず、都知事選での小池打倒は依然として非常に難しいと私も思うが、どうなるか。
[追記]
書き忘れていた。前記兵庫県在住の立民支持者・ぷろもはん氏は、維新ともども新選組とも組めないと書いていた。
もうね…党の悪口だけなら相手にせずに流そうと思ってたけどね…
— ぷろもはん🕊🌈💙💛 (@promoterno26) 2024年4月30日
これだけは絶対に許せない
どっかのタコ踊りする代表と連なって仲間同士でデモやってるとこと
地道に全国でポスティングしてる人
街頭でビラ配り議員さんたちと一緒に頑張ってる人
選挙の間も必死に電話かけしてた人 https://t.co/l2eVAch65h
怖さを感じながらも必死に候補者守ろうとした人…
— ぷろもはん🕊🌈💙💛 (@promoterno26) 2024年4月30日
立社共の人の市民連合の人も
そして連合の人たちも
みんなが必死に市井の人の声を普段から聞き、その声を上げている
れいわのようなトップダウン政党と
立憲野党の人達、一緒に頑張ってる人達の懸命の努力してるボトムアップ政党と
一緒にするな
ぼくも関西なので現地入ってないけど…
— ぷろもはん🕊🌈💙💛 (@promoterno26) 2024年4月30日
なつみさんはもちろん、高野さんやスタッフの人達も怖かったと思います…
不思議なことにあのつばさの党の愚行非難してるれいわ支持者今のところ1人もみていない…
関西出身だがもう長く東京に住んでいる人間としては、維新や新選組*1に加えて、ファ及び都ファとも絶対に組んではならないと思う。
それを今回の補選で痛感した。小池百合子の音声が録音された電話がかかってきた時には、本当にぞーーーーーっとした。都議会で都ファが自公と一体になって立民や共産の都議が発した小池批判を議事録から削除する動議を出すなどの悪行は絶対に許せない。
だから希望の党から立民に移った人たちに対しては偏見を持ち続けるし、今も小池から頼まれれば直ちに応じてしまう民民の玉木雄一郎など全く受け入れられない。
もっとも私は立民支持者とまではいえないから、外野は余計なことを言うなと言われるかもしれないが。