立民・高野勇斗江東区議のXを紹介する。
私は江東区の立民区議の間で分裂劇があったこと自体は何かで目にしたことがあって知っていたが、詳細は知らなかったし、正直言ってあまり関心もなかった。区長選では酒井氏に投票したものの、所詮は支持政党なしの人間に過ぎないからだ。
だから、立民区議たちの分裂がどうやら昨年12月の区長選への酒井菜摘区議(当時。元衆院議員)の立候補にあったらしいことに気づいたのはつい最近だった。そこからいろいろ、こうでもあろうかと事情を推測(憶測)したことはいうまでもない。そして下記高野区議のXを読んで、やはりそういうことだったかと思った。私の推測はほぼ正しかった。
高野区議のXは下記。
【「悔し涙を嬉し涙に変える」の本当の意味】本日は晴天の下、有明防災公園で皆さまとお会いでき嬉しかったです。酒井なつみも多くの人に迎えられてお祝い頂き、終始笑顔でした。この半年間は、酒井なつみと高野はやとの悔し涙を嬉し涙に変える戦いでもありました。何度見たかわからないほどの酒井なつ… pic.twitter.com/D2jt9bme15
— 高野はやと 江東区議会議員|東京15区 (@takano_hayato38) 2024年5月3日
以下にXの前半を引用する。全文は上記にリンクしたXを直接参照されたい。
【「悔し涙を嬉し涙に変える」の本当の意味】本日は晴天の下、有明防災公園で皆さまとお会いでき嬉しかったです。酒井なつみも多くの人に迎えられてお祝い頂き、終始笑顔でした。この半年間は、酒井なつみと高野はやとの悔し涙を嬉し涙に変える戦いでもありました。何度見たかわからないほどの酒井なつみの涙。この「悔し涙」ですが、実は区長選に落選したことではありません。区長選に落選した時に本人は泣いてないし、次の日の朝も至って冷静でした。それは結果がわかっていたからかもしれません。もちろん2人とも汗を流し本人は命を削って一生懸命にやりました。ですが、悔し涙を流したのは、もっと前に遡ります。
それは、江東区議会の会派控室で酒井が、区長選への出馬を会派のメンバーに表明しようとした時です。その時の対応に対し、私も初めて声を荒げ、最後に支援を求めましたが、会派の控室内に酒井の支持をその場で表明する人は誰一人いませんでした。酒井と私だけ控室を後にしました。この瞬間こそがまさに「悔し涙」と表現しています。それから約半年後。ついに酒井なつみの嬉し涙を見ることができました。開票立会人だったので事務所におらず、動画やボスである蓮舫から送ってもらった写真で見ることになりましたが。
今回の補欠選挙でも、区議会において会派ごとの支援する候補は分かれました。
だがしかし、私はさまざまな場面や個々の政策においても、立憲民主党を応援しなかった方々とも議論して協調できるところはしていきたい。(後略)
URL: https://twitter.com/takano_hayato38/status/1786290838080995777
私が想像した通り、酒井氏を正面切って応援したのは高野区議だけだった。
その後、酒井氏が出馬表明した後には、高野区議以外にも酒井氏応援をXにポストした区議もいたが、その人でさえ高野区議が興した江東区議の立民会派には入らなかった。そして衆院補選では誰を応援することもなく中立を守った。
新しいことに挑む時の周囲の態度とはこういうものだ。
区長選出馬表明の時には応援したのに衆院補選では中立を守ったのは、前者の場合あとから都ファ系の候補(大久保朋果現区長)が出てきたのに対し、後者の場合は同日の発表とはいえ先に都ファ系の乙武洋匡が出馬表明したのに挑む形で酒井氏が出馬表明したからだろう。つまり、区長選では最初は小池百合子に弓を引くつもりはなかったであろうのに対し、衆院補選ではあからさまに小池に弓を引いたからだろうというのが私の推測(憶測)だ。現区長がほかならぬ都ファ系の人だから、衆院選で都ファに挑む候補を応援する態度表明はなかなかできなかったのではないだろうか。
私は、高野区議が蓮舫(野田佳彦G)の元秘書であることを知っていたので、従来はあまり評価していなかった。昨年春の最初の区長選で木村弥生氏(元区長)を応援したのもマイナスポイントだった。
しかし、今回の衆院補選で高野氏を大いに見直した。
そういえば、 7月の都議補選に高野氏が出馬するとの噂があるようだが、それは本当なのだろうか。