立民代表選だが、どうやら枝野幸男の出馬の意思はかなり固いようだ。
昨日公開した記事に弊ブログは下記のように書いた。
普通に考えれば枝野が出る条件が2つあって、1つは立民が大きな危機に面していること、もう1つは代表選に絶対に勝てる目処が立っていることだ。前者については、あまり認識している人が多くないだけで実は該当していると私は考えているが、後者の条件を満たしているかは大いに疑問だ。
URL: https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2024/07/31/084109
このうち前段の「立民が大きな危機に面していること」については、実は枝野も厳しい現状認識を持っているらしいことが、「りっけん政治塾」で枝野のオフレコの話を聴いたらしい政治おじいちゃんお化け氏のXの下記連続ポストからうかがわれる。
少なくとも、枝野さんのこのところの話を伺う限り、単純に時計の針を巻き戻して野党共闘といった方向にはいかないように思います。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2024年7月31日
りっけん政治塾でも今の政治状況に対するお話を伺った上での個人的な見解ですが。 https://t.co/PR7HftHp9L
上記でリンクされているXをポストした「改革市民」という人は立民右派支持層に属していて私の好まない論者だが、私が嫌ってやまない「駅前は朝の七時」のような、平気で嘘八百を垂れ流すモラルの低い人間ではない。
次からが本論に関係するポスト。
本当はもっと直接的に伺った言葉を書いてもいいのですが、あくまでもその発言はマスコミも出て行った後のオフレコの発言ですので、控えたいと思います。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2024年7月31日
少なくとも現状認識は、泉代表より厳しいくらいかもしれず、そこまで厳しくシビアにいうのかと感じました。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2024年7月31日
泉代表だけでなく、ツイッター(X)の野党論壇の誰よりも厳しいくらいかもしれない。
つまり、その厳しい現状認識を持った上で、(もし本当に出馬するのであれば)現在の泉健太体制の継続ではそれに対応できないと判断したから、自分が出ることにしたということになる。
弊ブログは前から書いている通り、「保守本流」志向の枝野とは考え方が合わないところが少なからずあるが、枝野が「風を読む力」に長けていることを高く買っている。この点では泉健太だろうが野田佳彦だろうが小沢一郎だろうが相手にならない。だから、本当に枝野が代表選に出るのであれば、この代表選では枝野を支持するしかない。2017年に枝野と前原誠司が争った民進党代表選でも弊ブログは枝野を支持し、前原が代表になったら党首自ら党を割る動きをすると予測した。不幸にもそれが的中したことはいうまでもない。もっともこの時には、枝野が勝った場合でも民進右派が党を悪と予測していた(つまり、どちらにしても党を割るのは「右側」ということだ)。
枝野のこの動きに、当然ながら立民右派支持層はいきり立った。それを示すのが下記X。
ケンタの支持者?が枝野が出るかも、ってニュースで枝野disり始めてるの 辛めやなぁ
— とびねこ (@ik5_d) 2024年7月31日
一々 くささなくてもええやん
弊ブログが目の敵にしている「駅前は朝の七時」の本件に関するXを以下にリンクする。
既に3週間前に、この御仁は下記のXをポストしていた(ご丁寧にも今回リポストしている)。
おれは野党共闘体制を推し進めたという一点において枝野の代表としての評価は低いので、再登板には反対 枝野代表になったらすり寄ってくるやつらを断れないだろうしな
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2024年7月10日
せめてケンタ路線で衆院選やって、それで負けてからなら枝野再登板もいいんだ ケンタ路線の答えを出さないまま、うまいところだけ食べようってのが気に食わんのよな
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2024年7月12日
創業者枝野が共闘路線で負けて、それを清算するケンタが代表についたところでやっと立憲は包括政党になったんだ 創業者の功績は認めるけど、枝野が再登板したらまた私党になっちゃう
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2024年7月12日
下記が昨日この御仁が発したX。
マジで枝野出んのか? せっかく私党から包括政党にクラスチェンジしたのに、また先祖返りすんの?
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2024年7月30日
https://t.co/hD88bgwZ7B
下記はこの人のリポストより。
野党共闘しなければ勝てない政党を
— なんで🤦ちゃん🍡 (@88Feeling) 2024年7月30日
創った張本人ですからね。お陰で
地力弱々しい党へ。
引き継いだケンタは非常に大変な中、ホンッと、頑張っている。 https://t.co/OoYcGKzK7k
前回の選挙で差が3ptもなかった人が党代表として自分の選挙区を差し置いて応援に回れるかというと、かなり疑問。 https://t.co/PaIbYMgDKW
— 円転 (@enten01) 2024年7月31日
なんと、この「円転」というXerは「枝野は自分が選挙区で勝つために代表選に出るんだろう」などという「下衆の勘繰り」をしてやがる。立民右派支持層の正体をよく示すポストだと思う。
もっとも「駅前は朝の七時」の代表選の現状認識は「やや苦しい」というものらしい。
ただ、おざーさんとかの動き次第で普通にケンタに勝っちゃわない?という懸念が https://t.co/gtm4biHqRl
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2024年7月31日
私はむしろ小沢一郎は泉を助ける要因であって、むしろ枝野が野田Gを押さえれば代表選には普通に勝てると思う。
ケンタ枝野シゲトクの争いになったら普通に枝野になるだろこれ なんならケンタ枝野の一騎打ちでもちょっとわからないのに
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2024年7月31日
そりゃ創業者は強いよ
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2024年7月31日
「創業者は強い」のはその通りで、「駅前は朝の七時」もたまには嘘八百ではない本当のことも書くんだと感心した。
ただ「現職は強い」ことも事実だから、要するに枝野と泉の一騎打ちになるなら二大惰性力のぶつかり合いになるということだ。
報道を見ていると、少し前までは泉が代表選出馬の意思を固めたとされていたところから、泉の動きをやや後ろ向きに捉えるニュアンスのニュースが増えているように思われる。
今後の展開から目を離せない。