野田佳彦は結局立民代表選に出るらしい。「泉信者」たちが一斉に噴き上がっている。
たとえば弊ブログが徹底的に敵視している「駅前は朝の七時」は下記の通り。
泉健太がその程度だという評価になる以前に、立憲民主党がその程度の政党なのだということになってしまいそうという懸念 https://t.co/FSFTk8TG7P
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2024年8月24日
野田の保守層への浸透とか新総裁への期待の前じゃ霞のごとく消し飛ぶでしょ それたらタマキンのところはもっと伸びてるって
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2024年8月23日
このまま枝野野田の代表選になったら投票先を考えます 結局小さな枠の中のトップでいいのだと
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2024年8月23日
なんだ、この人結局「希望の党」の支持者だったのか。2017年の衆院選ではきっと希望の党の候補に投票したんだろうな。
自民政権で特に困っていないかつ政権交代しても政策そんな変わらないと思っている層ですね 自分がそれに近いのもありますが、結構いると思います https://t.co/IINKSixzHu
— 駅前は朝の七時 (@ystak13am7) 2024年8月22日
そういう階層(階級)にいて、なおかつ仕事の環境にも恵まれているから、希望の党だの泉健太だのが応援できるんだろうな。
私も階層においては間違いなく中間層の人間だろうが、自民党の政治だの、それを少し修正しただけの政治では「社会の底が抜けてしまう」と確信している。その観点から見ると、今名前が上がっている立民代表選の人たちの中から選ぶとすれば(西村智奈美は出られないだろうと思っているので)不十分ながらも枝野幸男しかあり得ないし、野田佳彦ではダメ、泉健太は論外だと考えている。だって泉は「『維新八策』に大部分協調できる」とまで馬場伸幸にお追従たらたらだったんだぜ。
以上の「駅前は朝の七時」は、どうやら直情径行型の人みたいでストレートだからまだわかりやすい。より嫌らしいのは下記のようなポストだ。
そんな事を書いて良いかは措いて、一つの思考実験としてですが。
— pin (@pin_heta) 2024年8月24日
維新との連携を模索する野田さんが代表選で敗れ、連合との関係を重視する正当派の泉代表の信任となるか、前回の野党共闘を基本としつつその改善を目指す枝野さんが返り咲くなりで、立憲の政党としての自認が強化される契機になるかと?
これを意訳すると、投稿者は維新寄りの野田、連合寄りの「正当派」の泉、共産寄りの枝野の三者の選択だ、と言いたいようだ。
普通なら「正統派」と書くところを「正当派」とタイプしたあたりに投稿者の本音がむき出しになっている。
野田が維新との連携を模索しているのはその通りだ。それを端的に指摘しているのが下記ポスト。
こんな奴が代表とか、ありえないでしょう。 https://t.co/1PDTXq2APs pic.twitter.com/eQZjado2oC
— エーリアス (@cva66593118) 2024年8月23日
なんだよこの列島分割案…… https://t.co/eieZUy5U6Y
— 早川タダノリ (@hayakawa2600) 2024年8月24日
だが、泉もかつて馬場伸幸にすり寄った事実があることに加えて、泉代表、岡田克也幹事長の現執行部も維新との棲み分けを打ち出している。現に衆院大阪選挙区ではまだ4人しか総支部長(衆院選の公認予定候補)が決まっていない。
そして維新へのすり寄りぶりは泉の方が野田よりもずっと積極的だった。前述の通り泉は「『維新八策』に大部分強調できる」と言って、泉の方から積極的に維新(馬場伸幸)にアプローチしていったが足蹴にされた。
「自民党政治(の継続)では社会の底が抜ける」と書いたが、それに維新の極端な新自由主義を加えたのでは社会の底抜けを加速させるだけだ。そして、立民代表選への立候補が予想される人たちで「小さな政府」批判を明確に打ち出しているのは枝野幸男だけだ。この点からも枝野以外の選択はあり得ない。
私は泉執行部が長く東京15区の総支部長を空位にしていたのは、この選挙区を維新に譲るつもりがあったからではないかと推測しているが、この区で柿沢未途が辞職し、立民が補選に候補を立てざるを得なくなったために、私の推測の真偽を確かめる手段はもはやない。しかし、4月の補選でも公認候補(酒井菜摘)ではなく、無所属から出る候補(須藤元気)を推そうとする動きがぎりぎり近くの段階でもあったらしいという状況証拠はある。それに対して公認候補擁立に大きく寄与したのが野田Gの高野勇斗区議だったことは、野田と泉との比較であれば野田の方が、グループ構成員の思想信条や主義主張に大きな幅がある分だけずっとマシだと言わざるを得ない。泉と彼のグループは東京15区補選での公認候補当選にはほとんど何も貢献しなかった。
それに枝野が「野党共闘を基本としつつその改善を目指す」とするのも正しくない。 枝野はまず自らの旗(理念)を明確に掲げようとしているように私には見える。ただ、その理念の中には「小さな政府」を排した「大きな政府」志向があり、それには維新は乗れないので、立民右派支持層や最近の大手メディアの政治記者の間で主流になっていると思われる人たちには「共産寄り」に見えるだけだ。単に共産にいい顔をするだけなら、維新にもいい顔をする野田佳彦の方が枝野を上回っているように私には見える。
なお、泉健太の最大の問題点として、言っていることは一見枝野幸男と変わらないように見えて、実際には「提案型路線」をとったり「『維新八策』に大部分協調できる」と言って馬場伸幸にすり寄ったりしたことや、人事において旧立民の人たちを旧希望・民民あるいは新たに執行部がスカウトした人たち(その一例が愛知15区の小山千帆氏だろう)に置き換えたり新任したりしていることだろう。その動きがたとえば泉Gが都道府県連の実権を握っている自治体では結構ドラスティックであることから、党内の保守派内でもそれを警戒して泉よりも野田になびく人たちが多いのではないだろうか(直諌の会の人たちはその一例)。
ところで、宮武嶺さんのブログ記事のコメント欄に、宮武さん自身が書いた興味深いコメントがあった。以下引用する。
総裁選予想 (raymiyatake) 2024-08-22 22:13:48 たった今まで西村君の同級生8人でオンライン同窓会をしてました(笑)。
私が提案して最後にみんなで自民党総裁選誰が勝つ?という予想大会をしたのですが、私を含め、小泉進次郎氏が勝つだろうという人が多かったですね。
タカ派の医者は青山繁晴といってましたが(爆)。
立憲民主党に関しては野田佳彦という声が大きくて、枝野幸男と言ったのは私だけでした(涙)。
私の予想は9月の代表選挙は自民は進次郎が勝つが、進次郎氏が10月の解散総選挙で首相になると、とてつもなアルバドロスだと化けの皮が年内にもはがれはじめる(というか国民みんなの予想通りとなり)。
そして私の希望的観測では、来年自公政権は早くも立ち行かなくなり、進次郎氏を推した菅義偉政権以上の速さで瓦解し、もう一回解散総選挙をせざるを得なくなって、今度こそ政権交代というものです。
なので、今年秋の総選挙では進次郎旋風で自民党が勝つでしょう。
それに立憲民主党とまともな野党は進次郎氏のオウンゴールを信じて耐えないといけないです。
また、リベラル左派もあきらめないで、まともな野党の中で戦犯探しをしないようにしないといけません。
ただ仮に、代表選でエダノンが負けてしまって、秋の解散総選挙の時の立民の代表が野田氏ないし泉氏だったら、これはここぞとばかりに詰め腹を切らせてすぐに辞めさせるべしですが(笑)。
URL: https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/a2585dda60778fb54c071e61f512a306
私も自民党総裁選は小泉進次郎、立民代表選は残念ながら野田佳彦が本命ではないかと思います。
ただ、野田と泉との比較であれば、代表が泉から野田に代わってもらった方が、まだ泉と彼の配下の人たちがこれまでやってきたドラスティックな人事工作が止まるというか、2017年に小池百合子や細野豪志らに「排除」された野田の方が泉(G)のような無茶なことはやらないであろう分だけまだマシかと思います。
今や立民の党籍もない一般人となった蓮舫氏にしても、泉の再選だけは真っ平御免だと思っているに違いないと私は推測しています。