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立憲・泉氏、現職でも推薦人集めに苦戦 「60代対決」に懸念の声も(8/22朝日有料記事のプレゼント)

 朝日新聞にまた興味深い立民党内政局記事が出ている。

 

 

 まず記事の無料部分を引用する。こういう時、うっかり有料部分を引用しないようにするためにいちいちログアウトしなければならないのが面倒だが仕方がない。

 

www.asahi.com

 

立憲・泉氏、現職でも推薦人集めに苦戦 「60代対決」に懸念の声も

伊沢健司 2024年8月22日 17時00分

 

 立憲民主党代表選(9月7日告示、23日投開票)で、泉健太代表(50)が立候補に必要な20人の推薦人集めに苦戦している。そのハードルの高さと、野田佳彦元首相(67)への待望論が高まる影響で、泉氏支援の動きが停滞しているためだ。

 

 枝野幸男前代表(60)の出馬会見から一夜明けた22日、現代表の泉氏はまだ出馬を明言できずにいた。民放番組で推薦人の状況を問われ、「(代表選の候補者が)4人出ると半分以上の議員が推薦人になってしまう。私も推薦人を集めるのが決して簡単なことではない」と吐露した。

 

 代表選の告示まで2週間あまり。泉氏は立候補の意向をすでに固めているが、推薦人集めに難航。代表選の構図が見通せず、各議員が様子見をしているためだ。泉陣営からは「このままではらちがあかない。見切り発車で表明したほうが集めやすくなる」(中堅)との声が上がる。

 

 泉氏が所属するグループ「新政権研究会」は他グループとの掛け持ちを含めて約25人が所属。だが、大西健介井坂信彦の両衆院議員が、馬淵澄夫国土交通相(64)や江田憲司元代表代行(68)の支援にまわるなど結束力を欠く。このため、枝野氏が所属する党内最大グループ「サンクチュアリ」(約30人)の切り崩しに着手。3年前の衆院選敗北で引責辞任した枝野氏への「不満分子」に働きかけているが、成否は見通せない。

 

野田元首相の待望論も「悩みのタネ」に

 

 泉氏にとってもう一つの悩み…

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS8Q22NJS8QUTFK002M.html

 

 やはり泉健太が推薦人集めに苦労しているのは事実のようだ。

 本記事の最後に上記記事の有料記事プレゼントへのリンクを張る。弊ブログのクソ記事など読みたくない、読みたいのは朝日の有料記事だけだという方は本記事末尾に飛んでいただきたい。実を言えば有料部分にはそんなにたいしたことは書かれていないと思うけれども。

 ところで昨日は次の衆院選には出馬せず引退する菅直人西村智奈美の出馬をけしかけるコメントをして注目された。

 

 

 また朝日だが、こちらは無料記事だ。

 

www.asahi.com

 

立憲・菅元首相、代表選で西村氏推す考え表明 本人にはためらいも

大久保貴裕 松井望美 2024年8月22日 18時00分

 

 立憲民主党菅直人元首相(77)が率いる党内グループ「国のかたち研究会」(約15人)が22日、国会内で開いた会合で、党代表選(9月7日告示、23日投開票)に同グループの西村智奈美代表代行(57)を推すべきだとの意見が出た。会合で西村氏は「前向きに受け止めたいが、熟慮が必要だ」と語ったという。

 

 菅氏は会合後、記者団の取材に「米国にも女性の大統領候補がいる。幸いにも、いまの立憲で女性で能力のある方がいる」と指摘。幹事長経験者である西村氏について「経歴も含め、非常にふさわしい」と強調した。

 

 今回の立憲代表選では、枝野幸男前代表(60)が立候補を表明し、野田佳彦元首相(67)の出馬を求める声がある。いずれも民主党政権菅内閣で主要閣僚を務めた。菅氏は2人について「世話になり、本当に力を貸してもらった」としつつ、「今の日本や立憲の状況では、やはり女性で能力がある方が必要だ」と述べ、西村氏を推す考えを示した。

 

 ただ、西村氏自身はこの日の会合で「泉(健太)代表が引き続き立候補を目指している状況で、代表代行の立場でどういう判断をできるのか」と話し、立候補にためらいをみせたという。菅グループ内では、すでに枝野氏の支援に動いている議員もおり、一致して西村氏を推すことにはならない見通しだ。

 

 西村氏は2021年の代表選に立候補したが、現代表の泉氏(50)に敗れた。一方、源流の民主党民進党を含め、女性初となる幹事長に抜擢(ばってき)。22年参院選で立憲が敗れて執行部刷新が図られると、幹事長を退き代表代行に就任した。(大久保貴裕、松井望美)

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS8Q2FKWS8QUTFK00TM.html

 

 西村氏が「立候補にためらいをみせたという」というのが興味深いところだ。

 普通に考えれば西村氏には泉健太からの誘いもかかっていると思われる。だから「立候補にためらいをみせた」のではないか。枝野幸男は正式に立候補を表明したことからも明らかな通り、推薦人集めに西村氏の助けを借りる必要はない。しかし泉はそうではない。

 これも普通に考えれば、泉が再選されれば大手を振って自らが得意とする党内権力工作に励むことができるから、西村氏が属する菅Gの「国のかたち研究会」など勢力は縮小の一途をたどるだけだろう。それは引退する78歳の菅直人にとっても全く好ましくない。だから西村氏に「泉に遠慮なんかしてないであなた自身が出ろよ」と発破をかけるとともに、泉包囲網に加担しているのではないかと私は推測している。

 それが当たっているかどうかはともかく、昨日の記事からリンクした下記政治おじいちゃん氏の推測はどうやら当たっていそうだ。

 

 

 もっとも、昨日の記事にも書いた通り、上記Xは埋め込みリンクに表示された部分の後に下記の文章が続く。

 

そりゃないよなあって思ってしまう。  枝野幸男を推したい自分でも、枝野さんVS野田さんの構図は芳しくないと思う。それじゃ、2011年の代表選みたいだ。

 

 しかし私は、泉が立ち枯れしてくれるなら立ち枯れした方が良いと考えている。泉というのは典型的な内弁慶で、外にはからっきし弱くてすぐに「提案型野党」路線を打ち出したり、「『維新八策』に大部分協調できる」などと維新に媚を売ったりするが、党内では配下の森本真治が広島で3人の総支部長を交代させる非情の人事を行うなど、権力に物を言わせた強権的な党内統治を行なっている。こういうのを「党を私物化している」という。

 たとえば泉信者の「駅前は朝の七時」やこの御仁がリポストするXなどを見ると、枝野幸男が立民を私物化しているなどと言っているが、本当に党を私物化しているのは泉健太だと私は考えている。

 だから、本当の配下の者(たとえば森本真治)以外はなかなか泉につき従おうとしないのではないか。

 たとえば、泉びいきの立民右派支持層に「なぜ泉を支えようとしないのか」と論難されている重徳和彦だが、この人は確かに日本維新の会の在籍歴もあるバリバリの右派だけれども、民進党時代には野田Gにいた。だから「希望の党」政局では希望には行かず、かといって右派なので旧民主にも行かず、無所属で出馬して当選した。その後も民民には加わらずに新立民入りした。

 だから重徳は旧民民の人でもないし、自らが推薦人を集め切らないのであれば、泉と野田との比較であれば野田を選ぶ方が自然なのである。

 はっきり言ってしまうと、泉健太には国会議員たちの間ではあまり人気がない、というよりずばり人望がない。そしてその不人気にはそれなりの理由があり、それは泉の強権的な党内統治だ。そんな人にいつまでも党代表の座に居座られては、立民の未来はない。

 強権的な党内統治といえば、共産党元号新選組も同じ欠点を持つが、立民もこれらの党と同じ問題点を抱えることになる。

 だから、そうはさせないために枝野幸男が立候補せざるを得ない羽目に追い込まれたのではないかと私はみている。

 本来なら今回の立民代表選はもっと早い段階で西村智奈美が出馬表明するくらいの展開になることが望ましかったが、過去3年間の泉執行部下ではそのような道は開けなかった。

 だから今回の代表選では枝野を推すしかないし、万一野田か泉かという究極の選択を迫られるなら、野田をとるしかないだろうと私は考えている。

 そうそう、本記事のタイトルにした朝日の有料記事へのリンクを以下に張っておく(危うく忘れるところだった)。リンクの有料期限は24日6時42分。

 

digital.asahi.com