kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小川淳也が立民代表選出馬を断念し、野田佳彦支持に回る公算強まる

 立民代表選、すっかり影が薄くなった小川淳也はやはり出馬を断念するらしい。

 以下小川自身のXより。

 

 

 上記埋め込みリンクに表示されない文章を以下に引用する。

 

これまでも場合によっては公言こそ出来ませんでしたが、ある種の決意や覚悟も秘めておりました。

 

今回概ね、かつての逢坂さん支持者が枝野さん、西村さん支持者が西村さんや吉田さん、泉さん支持者が泉さんや江田さん、馬淵さん支援に回る中、前回小川をご支持くださった皆様の多くが、野田さんの出馬を望んでおられます。

 

更に前回代表選で小川の推薦人が20名に満たないところ、当時出馬を模索されていた大串さんが小川支持に回ってくださり、小川の出馬が実現しました。この過程を後押ししてくださったのも他ならぬ野田グループの皆様です。その恩義は今も胸に刻まれています。(もちろん前回の枠組みを超えて小川の出馬に期待する声の有無など、現在の小川の力不足、不徳も痛切に感じています。)

 

この間、小川の出馬への多くのお声を頂いたことに深く感謝申し上げますとともに、今直ににそのご要請に沿える状況にないことを、深くお詫び申し上げます。

 

この上は改めてもう一段修行、辛抱、忍耐を重ね、今一歩、党内外からご期待とご信頼を得るべく、精進に精進を重ねる決意です。

 

本当にありがとうございます。本当に申し訳ございません。

 

URL: https://x.com/junyaog/status/1829387755744546819

 

 小川は今回の経緯のみならず、2021年の代表選での経緯も暴露してくれている。これは私のような外部の人間には非常に助かる。

 小川は立民入りしたあとリベラル派からの支持を狙ってサンクチュアリ入りしたまでは良かったが、2021年衆院選でテレビのインタビューに答えて敗戦の弁を述べている枝野幸男日本維新の会を「自公の補完勢力!」と一刀両断した時に、同席していた小川が間髪を入れずに維新を弁護したことがあった。あれには本当に呆れ返った。小川がサンクチュアリの面々に「梯子を外され」、代表選の推薦人集めに苦戦したのは当然だった。

 そんな小川の苦境を救ったのが、今回衆院愛知15区総支部長選びに暗躍した大串博志であり、野田グループだったという。

 前回の代表選では旧立民から右派や中間派は出なかった。逢坂誠二は旧民主時代には菅直人のグループで、のち近藤昭一のグループ(サンクチュアリ)に転じた。西村智奈美は一貫して菅Gだ。

 非リベラル系の旧民主の大物のうち、岡田克也泉健太にすっかり籠絡されて小川淳也を嫌いまくっていたことは当時から知っていたが、それでは野田Gはどう動いたんだろうかと最近時々考えていた。どうやら、少なくとも一部は旧立民の2候補ではなく小川支持に回っていたらしいことが、今回の小川のXによってほぼ確定的になった。私はその他に、野田Gの中には泉健太支持に回った人たちもいたのではないかと推測している。

 今回の小川のXで、逢坂誠二系の人たちが概ね枝野幸男を推しているのは、枝野が代表退任後サンクチュアリの顧問に就任したことと対応する。また西村智奈美系の人たちが西村と吉田晴美に分かれているというが、西村氏はたぶん出馬しないので、前者は枝野と吉田とに分かれるか、吉田に回るかのいずれかであろう。どちらにしても、仮に枝野幸男が決選投票に出た場合には枝野支持に回ると計算できる。ただこれだけでは枝野が野田と泉のいずれかに勝てるとは限らない。特に決選投票の相手が野田になった場合にはかなり苦しい。ただ、吉田が出馬の意向を示したことから、枝野が決選投票には進めるという計算の上に立った動きであることはわかる。それが枝野自身の推測か、吉田擁立に動いている気配のある菅直人の推測かまではわからないが。

 問題は残りの人たちだ。小川のXから再度引用する。

 

泉さん支持者が泉さんや江田さん、馬淵さん支援に回る中、前回小川をご支持くださった皆様の多くが、野田さんの出馬を望んでおられます。

 

 江田憲司や、特に馬淵澄夫を支援している人たちが、江田や馬淵が推薦人を集めきれない場合に泉支持に回る可能性が高い(特に馬淵系はほぼ全員がそうなのではないか)と思われる。だから泉が推薦人を集めきれない可能性はほぼ皆無と考えて良い。あとは泉が自主的に不出馬に決めるか、3位にとどまるリスクを冒して出馬を強行するかどうかだろう。

 泉にとって頭が痛いのは、前回小川を推した連中の多くが野田を推しているということだろう。これは枝野にとっても頭が痛い話であろうと思われる。

 以上から、どうやら野田は決選投票に残ることができさえすれば、枝野を破って立民第3代代表になる可能性が高いと思われる。仮に野田と泉の決選投票になった場合、初回に枝野を選んだ人たちが、これまでドラスティックなまでの権力工作、すなわち立民党内の人事工作(総支部長任命人事など)を行なってきた泉を決選投票で選ぶ可能性は極めて低いと思われるからだ。

 ただ、以上は枝野、野田に加えて泉も出馬すると仮定した話であって、最初から泉が出ない場合にどうなるかはわからない。

 というのは、今回の経緯から、どうやら少し前から立民党内では泉系と野田系の右派系同士での緊張が結構高まっていたようなのだ。この推測を裏づけるのが、野田出馬の様相が強まるや一気に噴出してきたXの立民右派支持層たちの野田に対する罵詈雑言の嵐だ。こういったことによって、これまで可視化されてこなかったことが一気にわかってきた。

 「希望の党」政局ではこういう動きがもっと強烈だった。首謀者たち(小池百合子前原誠司小沢一郎ら)が数か月かけてやろうとしていたことが、安倍晋三が仕掛けた突然の衆院解散によって、まるでビデオの早送りを見ているかのような矢継ぎ早の動きを続けたのだ。

 

 小川のXにDr.ナイフが反応していた。

 

 

 Dr.ナイフはやはりろくでもない。