kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

立民 野田元首相と小沢衆院議員 党代表選めぐり意見交換(NHK, 7/31)/またか(呆)

 現在の立民党内の政局は不透明であるため外部からはよくわからないが、今やあからさまに泉健太びいきのこたつぬこ氏は小沢一郎野田佳彦が何度も会談することに神経をとがらせているようだ。

 

 

 リンクされたNHKニュースは下記。

 

www3.nhk.or.jp

 

 以下引用する。

 

立民 野田元首相と小沢衆院議員 党代表選めぐり意見交換

2024年7月31日 23時53分

 

立憲民主党の野田元総理大臣と小沢一郎衆議院議員が今月2回目の会談を行い、ことし9月の党の代表選挙をめぐって意見を交わしました。

 

立憲民主党の野田元総理大臣と小沢一郎衆議院議員の会談は、今月19日に続くもので、31日夜、東京都内で食事をとりながら、およそ1時間行われました。

会談では、ことし9月に行われる党の代表選挙をめぐって、党内の各議員グループの動向などについて意見を交わしました。

また、次の衆議院選挙での政権交代に向けて協力していくことを確認し、来月中旬以降に改めて会談することを決めました。

 

小沢氏は記者団に対し「次の衆議院選挙は政権交代の最後のチャンスだという認識で何としても力を合わせて政権を取ろうと再確認した。代表選挙については、それぞれのグループの内外で意見を聞いている段階であり、お盆明けには方針を決めようということになった」と述べました。

 

泉代表 会合も代表選の立候補は言及せず

 

泉代表を支持する議員グループは、31日夜、泉氏も出席して幹部がオンラインで会合を開きました。

この中では出席者から、政権交代に向けた泉氏の取り組みを評価する意見が出されました。

一方、泉氏は9月の代表選挙への立候補について言及しなかったということです。

 

NHKニュースより)

 

URL: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240731/k10014531861000.html

 

 昨年末以来の江東区長選と衆院東京15区補選では、野田佳彦Gの高野勇斗区議の活躍が功を奏した。その野田Gは重鎮の蓮舫都知事選に出馬して大惨敗し、野田Gの勢いは大いに削がれたが、この都知事選をめぐって泉健太支持系の立民右派が、やはり野田Gの重鎮である手塚仁雄を総攻撃したことと関係があるのかどうか、野田佳彦小沢一郎と手を組みつつあるということだろう。

 小沢は2021年の立民代表選で泉健太の当選に大きく貢献したが、泉から十分な見返りがなかったことから「反泉」に転じた。そんな小沢が、「維新とも共産とも仲良くできる」という大きな共通点を持つ野田と組んだのは自然な流れだったかもしれない。もちろん私はそんな野合は支持しないが、しかし泉は野田・小沢連合よりさらに問題だと考えていることはずっと弊ブログに書いていることだ。

 立民党内にはもう一つ一括りにできそうな勢力があって、それがサンクチュアリ菅直人系の2つだ。サンクチュアリ近藤昭一のグループだが、枝野幸男は代表を退いたあとサンクチュアリに入会して顧問になった。また西村智奈美菅直人系で、グループ名は「国のかたち研究会」だ。西村智奈美はこの系列に属する。このサンクチュアリ国のかたち研究会が、「旧立憲」として泉を支持する立民右派支持系の人たちのメインターゲットにされている。

 下記はこたつぬこ氏がリポストした「グリグリ」氏のX。

 

 

 小沢にとっては消費税は権力闘争のための口実に過ぎないから、そりゃゴリゴリの財政再建志向系の野田とだって平気で組める。ただ小沢は枝野とは距離があるというのが一般的な見方だと思う。

 

 

 先日の小沢と枝野の短い(NHKによると20分ほどの)会談は、そんな小沢に枝野が「俺は出るよ」と通告したというのが、どうやら読売や日テレやテレビ朝日の見方らしい。枝野自身はそれを否定している。

 

 

 実際のところはどうだかはわからないが。こういう件では政治家は嘘を言っても良いことになっている。いや、政治家に限らず個人がどういう行動をとるかについては何も手の内を明かす必要はないというのはどんな集団に対しても当てはまることだろう。カードゲームで持ち札を晒す馬鹿はいない。

 だからせめて権力闘争は正々堂々とやれと弊ブログはいつも書いている。

 

 

 さすがに手塚仁雄擁立はあり得ないだろうが。なお手塚は21年衆院選の東京8区騒動や、衆院選後の東京15区での井戸まさえ氏の処遇をめぐって、私も強い不信感を持っている。しかし、総支部長の首のすげ替えなどを手塚以上に露骨にやっているのが泉Gの人間であることも、何度も何度も何度も指摘してきた。

 それを弊ブログとは逆の側からあからさまに示しているのが、弊ブログが目の敵にしている「駅前は朝の七時」と「d s」が交わした下記のやり取りだ。

 

 

 

 「d s」が書いた「今回は大量にいる総支部長」というのがポイントだ。

 泉は代表に就任して以来、前の枝野体制下では大半が旧民主の人たちで占められていた総支部長を次々に自らの息のかかった保守系の人間に差し替えてきた。それは東京都連では進まなかったが(それどころか中間派的な立ち位置だった15区の井戸まさえが「市民と野党の共闘*1候補」を銘打たれた酒井菜摘に差し替えられた。しかし泉系旧民民の参院議員が独裁する広島では3人の総支部長がおそらく保守系の人間に差し替えられたようだ。同様の人事が他の自治体でも進んでいるとみえる。それが「d s」の書く「今回は大量にいる総支部長」という言葉の意味だ。

 このことから確実に言えるのは、もし泉が再選されたら総支部長の差し替えはさらに進み、立民がさらに保守色を強めた政党になるのは絶対に避けられないということだ。

 これは現在のように候補者選びのプロセスが透明、あるいは民主主義的とは到底いえない政党のシステムにおいては避けられないことだ。それを指摘して著書などで批判してきたのが井戸まさえ氏だった。そんな井戸氏が民民に行ってもなお私が擁護しているとかいって弊ブログが軍畑先輩に論難されたが、候補者選びの不透明さは手塚と泉、さらには前代表時代の枝野にも共通する問題点だと私は信じて疑わない。なお、そうした問題点がさらに極端なのが共産党であることはいうまでもない。

 つまり私の言いたいことは、共産(や新選組等)は言うに及ばず、立民においても党内民主主義が機能しておらず、組織内権力に対するチェック機能が働いていないということだ。もちろん政党である以上規律は必要だが、組織内でも立憲主義を機能させる試みくらいはされてしかるべきだと考える。

 そのように考える私から見ると、特に泉は小沢ともども全くの落第点だ。彼らは権力闘争や権力工作にあまりにも傾き過ぎている。

 以下に「駅前は朝の七時」やこの御仁がリポストしたXをいくつか挙げておく。これらを見ると、敵方が何を考えているかがよくわかる。

 

 

 別に泉が立民を立て直したわけじゃないんだけどね。少し前に元毎日新聞の尾中香尚里氏が指摘していた通り、21年衆院選の総括を間違えて「対案路線」に走って「本当の惨敗」を喫してしまった党代表が泉健太だった。泉はその後「21年衆院選の敗北が大きかった」などと発言して歴史修正を図ったことがあるが、これが枝野幸男が泉に持つ心証を悪くしたであろうことは想像に難くない。弊ブログもその件で泉を批判したことがある。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 現在の立民の支持率は枝野前代表時代末期の3年前と同じくらいで、支持率が下落基調にあることも当時と同じだ。つまり泉時代の立民の政党支持率は、最初の2年で大きく下げてそのあとの3年でそれを上回るくらい大きく上げたが都知事選でまたかなり下げ、差し引きゼロといったところだ。しかもこの乱高下に大きく寄与したのは泉ではなく野田Gの面々(前述の高野勇斗、手塚仁雄蓮舫ら)だった。

 

 

 

 この人はそもそも立民支持者でさえないようだ。それをいうならこの人の逆側にいる私も同じかもしれないが。

 

 

 

 そりゃ泉に代表をやらせ続けたら、本記事でも指摘している通りの党内権力工作を泉がさらに進めて、立民が民民や維新と同じような右派政党になってしまうからだろ。

 

 

 この人は、枝野が小沢に支持を取りつけにいったと見ているようだ。ほんまかいな。

 

 なお、「駅前は朝の七時」が「サンクチュアリ一清会国のかたち」などと書いて、枝野、小沢、菅を一緒くたにしていたが、小沢が枝野を推していると見ている例は「きっこ」にも見られる。

 

 

 

 蓮舫民進党代表だった頃はどうだったかは知らないが、「きっこ」は昨年(2023年)1月の時点では既に蓮舫を派手に持ち上げていた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 昨年6月にも。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 「きっこ」は出てこないが、2022年にも弊ブログは蓮舫泉健太と同一視して批判する記事を公開していた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 そのような新自由主義的なイメージが強かった蓮舫が一転して主張を改めて都知事選に立候補したものの、「昔の名前で出ている」印象が強く、「ニュー蓮舫」を有権者に印象づけることができないまま惨敗したのが先月の都知事選だったと思う。

 従って、「きっこ」へのお追従である下記Xは全くの的外れだ。

 

 

 まあ今さら「きっこ」だの「Dr.ナイフ」だのでもなかろうが。

 それより、リベラル側から出ている下記の懸念の方がよほど深刻だと思う。

 

 

 まあ愛する人のためにと称してホームレスを虐殺した極悪人を「献身」の人として描いたミステリに「感動」する読者が後を絶たないご時世だからね。東野圭吾のあの糞ミステリの単行本初出は、確か郵政総選挙があった2005年だった。

 

 

 特に立民右派支持層は「人権に対する意識がいたって低い」のがデフォだ。

 

 

 仮に泉が再選されればその傾向はさらに強まるだろうな。

*1:補選のあと「共闘」は「共同」に改められた。