kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「本日(8/9)、9月に行われる立憲民主党の代表選挙に枝野幸男が立候補する旨を、表明させていただきました。」(枝野幸男のXより)

 昨夕の関東の地震震源が神奈川県中部で見たところ丹沢山塊のあたりかなと、それなら1923年の関東大震災と同じだなと思ったらやはりそうだった。つまり、昨夕の地震南海トラフとは無関係だけれども相模トラフ沿いの関東直下型地震の脅威を示すものといえるのではないか。

 昨夜ネットで確認したニュースはそれだけで、テレビのニュースも見なかったので(でもXのトレンドに「こいほー」と「横浜優勝」が目に入って、広島と阪神の首位攻防戦とヤクルト戦の結果は知っていた。読売の惨敗はさっき知ったばかりw)、枝野幸男が立民代表選への出馬表明をしたことは、下記宮武嶺さんのブログ記事で知った。

 

blog.goo.ne.jp

 

 以下引用する。

 

 立憲民主党の創設者である枝野幸男前代表は2024年8月9日夕、つまり先ほど、立民代表選(9月7日告示、23日投開票)への立候補の意向を表明しました。

 さすが横綱ですから後出しジャンケン合戦などには目もくれず、立民代表選への表明したのはエダノンが初めてです。

 枝野氏はこの日、代表選と同時期に自民党総裁選が行われることを踏まえて記者団に

与野党を超えて政治の大きな方針と、それを実現するリーダーシップを競い合う9月にしなければならない。私なりの選択肢を示す」

と述べて、代表選に立候補する考えを明らかにしたのです。

 やはり、軽量級の泉健太現代表とは言葉の重みが違います。

 

URL: https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/77ab2b255d5f34ee4125ed4ea3411275

 

 記事には、下記の枝野事務所のXへのリンクが張られている。

 

 

 これはもう堂々たる出馬表明だ。

 結局、枝野自身がXで朝日新聞の立民党内政局記事を批判していたのはプロレスというか偽装であって、あの政局記事の情報は本物だったわけだ。

 下記は本件に関するせつなりっとく氏のX。

 

 

 

 これは何も枝野幸男に限らず、こういう自分の出処進退に関する件では嘘を言っても良いとされている事項に当たるのでしょうがない。もちろん泉健太だって本当のことなんか全然言ってない。前述の朝日の政局記事に、泉は都知事選での蓮舫惨敗のあと泉下ろしの動きが出てきたために代表選のことしか考えられなくなっていると書かれていたが、今にして思えば、創業者にして前代表の枝野が出るつもりである情報は当然泉もキャッチしていたに違いないから、朝日が泉は代表選のことしか考えられなくなったと書いたのも正しかったわけだ。実際あの記事が出た頃から泉の動向に関して消極的なニュアンスの報道が増えた。泉がサンクチュアリの有力者に党執行部のポストを提供するとして釣ろうとしていたのも間違いなく事実だろう。そういう行為は、大企業や官庁を初めとする大きな組織では日常茶飯事でやられていることであって、自民党など昔からもっと派手にやってきて読売新聞のナベツネ渡邉恒雄)にさんざん書き立てられた通りだし、企業や官庁については城山三郎松本清張らの小説のモデルやリアルの論考の対象になってきた。ところが最近の立民支持層は妙に潔癖症なのか、そういう組織内のドロドロした人間関係から目を背けようとばかりしているように私には見える。

 せつなりっとく氏も、枝野の出馬表明の直前にポストされた下記Xを見ると、半ば「泉のままで良いじゃないか」と考えていたのではないかと推測される。

 

 

 熱心な立民右派批判論者からこういうXがポストされるようになった流れだったので、このまま枝野が沈黙を守れば泉再選の目が強まりかねなかった。枝野の出馬表明はそんなタイミングで出された。

 早速枝野支持を表明したのは有田芳生氏だった。

 

 

 「今回はまだ枝野が出るタイミングではない」と言っていた人たちのうち、一定の人たちは枝野が出るなら支持するとの意見に変わりつつある。

 

 

 

 それで立民右派支持層はどういう状況かというと、それをわざわざ見に行かなくても済むようなXがポストされている。

 

 

 

 立民右派支持層の連中には「掌返して出馬」とまで言っている馬鹿がいるらしいが、枝野が言っていたのは泉の任期中は支えるというだけであって、それどころか任期満了なので代表選では代表を選び直すべきだと言っていたはずだ。当該のXのURLがわからないのでリンクは張れないけれども。

 私の考えは7月14日付記事に書いた下記の文章のまま変わっていない。以下に再掲する。

 

 少し前に、他の方がこんなXをポストしていました。

 

 

 

 上記2件目のXに、「枝野さんが代表選に出なければならない状況というのは、党が追い込まれている状態になっていることを意味する」と書かれていますが、私は枝野幸男自身が現在の立民を「党が追い込まれている状態」とみているのではないかと推測しています。また私自身も、今の立民はそういう状況だと考えています。

 立民は昨年秋頃から今年4月の衆院3補選まではずっと党勢が上向いていたので、それで強気になっている立民支持者が多いのだろうと思うのですが、思い返せば昨年4月からの半年ほどが立民の党勢の「底」でした。つい9か月ほど前まではそうだったのですから、いつまた同じようになってもおかしくないわけです。そして、東京都知事選では党執行部と東京都連との意思疎通がろくにとれていないことを露呈しました。これは、野田Gと泉Gという、リベラル側から見れば「右」同士の衝突ですし、これまでは党内統制を比較的得意とする(その代わり対外折衝は大の苦手の)泉体制の統制によってあまり可視化されてこなかったというか、特にリベラル側にとっては気づきにくい状況だったのですが、実は両者の間には非常に深刻な亀裂があったことが明らかになりつつあります。その代表例が、一部の記事で取り上げられていた泉健太蓮舫(氏)との確執でしょう。

 この状況は、残念ながら枝野幸男に取って代わるべきリベラル系の人たちの手にはおそらく負えませんし、放置しておけばまた2017年の「希望政局」の再現になってしまうと私はみています。いわゆる「二度目は笑劇として」というやつです。

 従って、現時点で既に立民は党として追い込まれている状況にあると私はみています。

 

URL: https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2024/07/15/130458

 

 野田Gや小沢Gの動向だとか、こたつぬこ(木下ちがや)氏に某「世に倦む」御仁と同一視されてdisられた件などもあるが、後者については2017年の民進党の政局も読み誤ったこたつぬこ氏が何を言うかとしか思えない。彼は同年の民進党代表選で前原誠司が勝っても枝野が勝っても同じだと断言して、実際には前原が小池百合子小沢一郎とつるんで「希望の党」政局を引き起こしたために大恥をかいた。一方弊ブログは、小池が実際に「排除」をやらかす2か月前の2017年8月2日付記事で小池が「排除劇」をやらかすことを言い当てていた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

また、前原誠司が勝った場合だが、この場合も民進党が丸ごと「国民ファ★ストの会」と合併することはあり得ない。民進党とは、国ファがそうなるであろうような右派ポピュリズム政党にとっては疫病神なのだ。特に民進党内の中間派やリベラル系議員は、長島昭久渡辺喜美若狭勝や、その背後にいる小池百合子(小池自身は次の衆院選には間違いなく出馬しない)に排除されるだろう。民進党の看板があっては国ファには絶対に受け入れられないから、結局前原が勝った場合に起きるのは、民進党の解党だろう。

 

URL: https://kojitaken.hatenablog.com/entry/20170802/1501632632

 

 私がこんなことを断言できた根拠も朝日新聞の政局記事と、江東区選挙区におけるリアルな状況だった。同年の都議選で都ファは大量の民主党系落選者(2013年都議選で民主党は大惨敗していた)をスカウトしたが、その際に小池はリベラル系を弾いた。また江東区選挙区では、右派ネオリベ系であっても野心家の衆院議員だった柿沢未途の妻・柿沢幸絵などには公認を出さずに推薦にとどめるなどした*1。本質的に自分ファーストの人間である小池は「希望の党」政局では自らに協力してくれた小沢一郎を切ったが、こたつぬこ氏は小池に切られて「立憲野党」陣営に戻ってきた小沢を温かく迎え入れた一人だった(弊ブログが小沢を厳しく批判したことはいうまでもない*2)。

 しかしこんなことを書いて威張れるのも、小池百合子が実際に「排除劇」を引き起こしたからであって、それが現実にならなかったなら弊ブログの17年8月の記事は『世に倦む日日』と何も変わらない根拠のない陰謀論に過ぎなかった。

 立民党内政局に関しては、やはり枝野出馬表明の直前に公開された尾中香尚里氏(元毎日新聞編集委員)の下記記事を挙げるべきだろう。

 

jbpress.ismedia.jp

 

 尾中氏の記事からいくつか引用しようかと思ったが、もうずいぶん記事が長くなってしまったのでいったん切り上げる。尾中氏の記事はまた別エントリにでも取り上げたい。

*1:結局柿沢幸絵は落選し、2021年の都議選にも立候補しなかった。

*2:なお「希望の党」政局での小沢一郎がらみの報道では、妙に小沢に同情的だった朝日の記事は全く評価できず、むしろ政敵に当たる読売新聞の記事が大いに参考になった。