kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

球界で高まる熱中症の危険…小久保監督は〝灼熱のベルーナ〟に重大警報(東京スポーツ)/そんなご時世に屋外の神宮新球場建設のトンデモ計画に加担している小池百合子が神宮球場での始球式で骨折

 東京下町は昨日(8/10)も焼けつくような暑さだった。その昼間もさることながら、今年は特に夜の暑さが半端ない。先週夜にゲリラ豪雨があった日は熱帯夜にならなかったので去年のように連続熱帯夜が延々と続くことだけは免れているが、ああいう特別な日以外の夜の蒸し暑さは、実際の気温はどうだか知らないが、体感的には去年よりもっとひどいのではないかと思う。

 

 甲子園の高校野球では2部制のナイターの日に熱中症の選手が出た。阪神間の蒸し暑さは子ども時代に過ごしたのでよく知っているが、あのあたりも大都市圏なのであるいは東京以上にひどい暑さかもしれない*1。もっとも空調の効いた京セラドームで阪神が広島に連敗してついに自力優勝消滅寸前に追い込まれた。

 

 首都圏では屋外外球場を本拠地とするDeNAベイスターズ球宴を挟んだ9連敗で優勝争いからほぼ脱落し、そのDeNAに横浜で連敗したヤクルトは、残念ながら横浜ともどもシーズン後の監督解任が見えてきた。

 

 しかしヤクルトよりさらに悲惨なのがパ・リーグの西武であって、まるで1979年の球団創設初年度みたいだ。「江夏の21球」のあったあの年は、神戸でも同級生の間に近鉄ファンが増え(「江川事件」などに嫌気がさした読売ファンが転向した人たちが中心だった)、彼らが西武を馬鹿にする中、「みんな西武馬鹿にしてるけど、まあ見ててみ、何年かしたら優勝やで」と予言した同級生がいたことを鮮明に覚えている。なぜな彼の予言は3年後に的中したからだ。企業の動向などに関心が深かったに違いない。プロ野球チームの成績は親会社の経営姿勢がもろに反映するからだ。西武はライオンズを買収した初期の頃に球団経営にずいぶん金と人をかけた。そのライオンズの没落は西武ホールディングスの没落を意味するはずだ。

 

 そのライオンズの本拠地、ベルーナドームだが、埼玉県上尾市に本社を持つ通信販売企業名がついている。ここは2007年に「グッドウィルドーム」という、人災派遣会社の名前をとった忌まわしい名前がついていたことがある。楽天の本拠地である宮城の球場も2005年から07年までフルキャストスタジアム宮城と名乗っていた。まだ人材派遣業が世間から後ろ指を指されることもなくでかい顔をしていた新自由主義の最盛期のことだ。

 

 そのベルーナドームの蒸し暑さが特にひどいらしい。最近、なぜか社会派的な記事を時々書くようになった東京スポーツに取り上げられている。

 

www.tokyo-sports.co.jp

 

 以下引用する。

 

ソフトバンク】球界で高まる熱中症の危険…小久保監督は〝灼熱のベルーナ〟に重大警報

2024年8月10日 06:00

 

 パ・リーグ首位を快走するソフトバンクは、10日から今季初の9連戦に臨む。疲労蓄積が顕著な真夏の8月戦線。2位と11ゲーム差、優勝マジック「34」が点灯中の鷹にとっても、Vロードを盤石にするためにポイントとなる。

 

 9連戦を前に小久保監督は「真ん中にベルーナ(ドーム)があるんでね。暑さ対策と疲労というところは考えながら、DH枠をうまく使いながらやっていきたい」と、敵地・所沢での2カード目に気を配った。開幕から隙なく、油断なく、先手先手の備えで首位独走態勢を築いてきた。そんな指揮官だけに「ベルーナ警戒令」が出るのも当然だ。

 

 年々、日本列島を覆う猛暑が厳しさを増している。昼夜問わず平均気温は上昇し、真夏のイベント開催は各方面で細心の注意が払われている。ベルーナドームは「屋内屋外中間型」球場で熱がこもりやすい特性があり、本拠地とする西武の選手たちからも苦労話が絶えない。

 

 セ・リーグの屋外球場と同様に熱中症のような症状、体調不良を訴える選手も相次いでいる。各球団100試合程度を消化し、疲労蓄積がパフォーマンスに影響する時期。一度、体調を崩せば立ち上げに時間を要し、大事なシーズン終盤に悪影響が及ぶ。今夏の甲子園では「朝夕2部制」が採用され、将来的な「7イニング制」導入も検討され始めた。急激な気候変動にプロ野球も悩まされる時代に入ってきているのは確かだ。

 

 かねてパ・リーグを中心に選手らの間でも〝サウナドーム〟と敬遠されてきたが、灼熱のベルーナドームの戦いは現場レベルで油断ならない問題と化している。とりわけパ・リーグ球団は、ドーム球場を本拠地とするチームが多い。

 

 快適な「みずほペイペイドーム」をホームとするソフトバンクも、今回の9連戦を「福岡―ベルーナ―福岡」という行程で戦うだけに、環境の劇的な変化は体調面での懸案事項。外的要因で足をすくわれるわけにはいかない。首位独走の鷹も、8月のベルーナ決戦に気を引き締めている。

 

東京スポーツより)

 

URL: https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/312728

 

 ソフトバンクは大嫌いなので今年の日本シリーズで是非ともカープ負けてもらいたいと思うが、東京スポーツにこんな記事が載るようになった。

 そんな時代に地球沸騰化とヒートアイランド化で暑熱化が特に著しい東京に屋外で観客席3万人強、グラウンドが広くなるかどうかも怪しい新球場が作られようとしている。こんなトンデモ計画に対して長年のスワローズファンである村上春樹が大反対するのも当然であって、繰り返し書く通りファンの一人である私も大反対だ。

 だが、不動産業の大企業との癒着を隠そうともしない(蓮舫ネオリベのお仲間である石丸伸二らとの討論会でも小池は不動産会社にパーティー券を買ってもらっていることを否定しなかった)小池百合子を東京都民は3選させてしまった。こたつぬこ(木下ちがや)氏のような「転び左翼」もそんな小池を「維新の防波堤になっている」などと肯定的に評価している。

 スワローズはボロボロだし(昨夜も高橋奎二がまた打ち込まれた)、暑苦しさ、不快さは増すばかりだ。

 そうそう、小池といえばこの人はヤクルトが阪神に勝った先週火曜日の神宮球場での試合に始球式で出てきて、兵庫県(芦屋市)出身の阪神ファンのくせにスワローズのユニフォームを着て投球したところ、着地時に滑って骨折した。宮武嶺さんのブログ記事に取り上げられている。

 

blog.goo.ne.jp

 

 宮武さんは下記のように書いている。

 

それにしても、始球式で骨折する人など聞いたことがありません。年齢のことも影響していると思うので、バイデン米大統領にならって勇退も考えたらいかがでしょうか。

また、この事故が神宮球場で起きただけに、小池氏が膝に痛みを感じるたびに、外苑再開発の天罰ではないかと考えてくださるとありがたいです。

 

 単なる「外苑再開発の天罰」にとどまらず、スワローズファンでもないどころかスワローズに害をなす再開発推進に積極的に加担しているくせにスワローズのユニフォームを着て始球式をやったことの天罰ではなかったかと思う今日この頃。

*1:本当に1日で一番気温が低いのは夜明け前なので、午前4時開始の超早朝試合でもやるべきだろう。