kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

山田哲人の逆転3ランと村上宗隆のサヨナラ打でヤクルトが勝ったが、10安打4失点の阪神・才木浩人は神宮の蒸し暑さで消耗したのでは

 プロ野球ヤクルトスワローズの村上宗隆が「村神様」と呼ばれていたのも今は昔、一昨年に55号本塁打を打った試合(なおスワローズはその試合で読売に負けた)を最後にずっと不振が続いていると言っても過言ではない。

 この村上と、打率が2割1分もない山田哲人のもう何年続いているかわからない不振が今のヤクルトを象徴しているが、昨夜は珍しくその山田が阪神の今季のエース・才木浩人から逆転3ランを放った。その後勝ち試合の救援では打たれることが多い木澤尚文がまたも打たれて同点にされたが、村上が阪神の岩崎優からサヨナラ安打を放ってヤクルトが「屋外9連戦」の初戦に勝った。もっとも村上はその前の4打席にすべて凡退していたから計5打数1安打で、昨日もまた打率を下げた。

 負けた阪神は首位広島に2.5ゲーム差の3位だが、神宮のあとは京セラドームと東京ドームで広島・読売と戦うらしい。このところずっと屋外球場での試合が続いた阪神が甲子園の高校野球の時期にドーム球場での試合が続くのも昔とは様変わりで、昨年はその日程を活かした阪神が一気に抜け出した。

 それはともかく、今年阪神でもっとも安定していた才木が山田の3ランを含んで今季ワーストの10安打を浴びて4失点したのは、昨夜の猛烈な蒸し暑さが影響したのではないか。同じ暑い夜でも湿度が高いと汗が乾かないので体力を猛烈に消耗する。昨夜はそんな夜だった。才木は山田哲人にやられたというより猛烈な蒸し暑さにやられたというべきだろうなと思った*1

 先月は2年続けて「史上最も暑い7月」だったらしい。

 

 

 上記Xに貼られたグラフを見ると、都知事選のあった七夕頃と、梅雨明けの少し後の22日くらいが気温のピークだったようだが、この2つの時期の蒸し暑さは半端ではなかった。その後、東京では夜の暑さでは梅雨明け直後よりも高い29度台が続いた日もあったが、その時期には梅雨前線がすっかり北上していたのに加えて、あるいは大陸からの乾いた高温の空気との「二階建て」にでもなったのか湿度は下がっていた。それがまた、やや気温は下がったものの湿度が最悪の時期に戻った(上がった)のが前の日曜日あたりからで、だから昨夜は一流のプロ野球の投手にとっても苛酷な条件下での試合だったと思われる。

 やはり神宮新球場を2つの高層ビルに隣接する屋外球場にする案には無理があるのではないか。

 Jリーグも国際試合のスケジュールに合わせるという名目で数年後から秋春制に移行するという話だし、プロ野球ももう7月のオールスター戦を最後に1か月くらいの夏休みを設けた方が良い時代になったのではないか。

 あの神宮新球場の案は、そんな「地球沸騰化」時代に全く適合していないと思う。

*1:もっとも才木はプロ入り以来神宮では未勝利で、多少の苦手意識もあるらしい。https://www.nikkansports.com/baseball/news/202408070000033.html