kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

2023年夏の大谷翔平は2022年夏の村上宗隆と酷似している?

 昨年の今頃、野球ファンの間では「村神様」の話題で持ち切りだった。村上宗隆が甲子園球場で行われた阪神タイガース戦で終盤から延長戦にかけて3打席連続本塁打を放って1人でチームの全4打点を叩き出し、阪神の3タテを阻止したのは昨年7月最後の日曜日だった。2日後の8月2日、神宮での中日戦で村上は中日先発の柳裕也から第1打席と第2打席で本塁打を放ち、MLBにも例がないという5打席連続本塁打NPB新記録を樹立した。その第2打席での本塁打が、村上のシーズン39号だった。

 今年は昨年とは打って変わって、とはいえ一昨年と同じようにMLB大谷翔平の話題で持ち切りだ。大谷は先日、デトロイトで行われたタイガース戦のダブルヘッダー第1試合でタイガース打線を相手に MLB移籍後初の完投・完封勝利を挙げたかと思うと第2試合で2本塁打を放ち、続くトロントでのブルージェイズ戦の第1打席で自身初の3打席連続本流打を放った。これが大谷のシーズン39号だった。しかしその前のタイガース戦に続いてこのブルージェイズ戦で最終打席に代打が送られた。原因は2試合とも筋肉の痙攣だった(ただ2試合で痙攣の部位は違う)。

 さすがにあれだけの超人的な活躍をすればさしもの大谷の筋肉も悲鳴をあげたといったところだろう。試合後大谷は検査を受けるとのことだったが、この記事を書いている最中に行われているブルージェイズ戦第2戦にも大谷は出場して二塁打を放っている。試合は今(負けて)終わったが、大谷は他に死球1を含む3四死球があり、2打数1安打だった。

 スワローズファン以外はもう覚えていないだろうが、昨年8月6日に村上も体調不良のために「特例2022」で出場選手登録を抹消されて当日の読売戦(神宮)を欠場し、検査を受けた。当時のスワローズは新型コロナの感染クラスタのために多数の選手が登録抹消されていたので、すわ村上もコロナかと騒がれたが、村上は昨シーズン前の1月にコロナに感染したことがあって免疫を持っていたためかどうか、コロナ感染はなかった。というより村上も、現在の大谷と同様に筋肉が悲鳴を上げていたのではないだろうか。

 結局村上には5試合本塁打がなく、40号を打ったのは8月11日の広島戦(マツダスタジアム)だった。しかし村上はこのあと再びペースを上げて月末のDeNA3連戦での3連勝に貢献するなどして9月13日の読売戦で2本塁打を放ち、王貞治に並ぶ55号を記録した。村上の長期にわたる大不振は、その直後に始まった。

 もちろん大谷がこれからも昨年の村上をなぞるわけではないだろう。一方で60号を超える可能性もあれば、肉離れ等によって今シーズンいっぱいの離脱を余儀なくされる可能性もある。

 ただいえるのは、現在の大谷翔平は昨年同時期の村上宗隆と、あまりにもみごとにオーバーラップするということだ。