kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ヤクルト、小沢(こざわ)怜史のプロ入り初完封で読売戦連敗を止めるも、2021年以降の本塁打数累計107本の村上宗隆が同108本の大谷翔平についに逆転された

 昨日(6/28)、大谷翔平の記事を書いたらその大谷が2本塁打を放ったばかりか6回3分の1を2安打10奪三振1失点で7勝目を挙げ、予想通り報ステnews23はそれを通常ニュース枠で放送した。

 最近はあまり見なくなっていた報ステを見た一つの理由は、昨日の記事に書いた通り大谷の活躍を本当に報ステが通常ニュース枠で報じるかどうかを確認するという理由の他にヤクルトが5月2日以来の読売戦勝利を挙げたことがある。翌3日に東京ドームで6対0のリードを守れずに逆転負けして以来一つも勝っていなかったのだ。なお偶然だが、同じ5月3日に甲子園で6点リードを守れずに阪神に逆転負けした中日がそのあとずっと阪神戦の連敗を記録していたが、昨日はやっと延長線でその連敗を止めたらしい。このように、調子の悪い年のヤクルトのライバルは決まって中日だ。そこで今日は中日について少し書くことにする。

 私の意見では中日の不振は構造的なもので、要するに親会社の中日新聞社の「上から宣伝を押しつける」だけのビジネスモデルが時代遅れになって球団経営の主流から立ち遅れてしまったことが原因だと考えている。その兆しは中日黄金時代の最後にヤクルトを大逆転した2011年に早くも見られた。ナゴヤドームの不入りの責任をあの名監督・落合博満に押しつけて更迭しようとしたのだ。私はあの時、こりゃ中日の選手たちはたまらんだろうな、でも中日の選手たちは監督が代わったら今後優勝するチャンスがなくなることを直感して逆に気合いが入ってヤクルトを逆転してしまうのではないかとという悪い予感がしたので、それを記事にした。それはナゴヤドームでの首位攻防4連戦の最初の2つにヤクルトが連敗した試合後だったと記憶する。不幸にもその悪い予感はずばり的中してしまい、ヤクルトは目前にしていたリーグ優勝を中日にさらわれた。この経緯を私は未だに根に持っているので、中日戦になるとこのチームにだけは負けたくないと強く思うようになった。「この相手には負けたくない」とは読売戦や阪神戦でも思うことだが、それぞれ理由が違う。読売の場合は球団の存在自体を忌避したいくらい大嫌いだからだが、阪神戦の場合は球団そのものよりも昨年のクライマックスシリーズの浜スタでの試合に典型的に見られた阪神ファンの狼藉というかそれを引き起こす彼らの群集心理が嫌いだ。とにかくこの3カードでは純粋にプレーを楽しめない。そんな試合がリーグ戦の6割を占めるのだから、かつてほど熱心にプロ野球を楽しめなくなっている。なおDeNA戦、広島戦や交流戦にはそのような弊害はない。

 なお、ヤクルトもかつて産経新聞を親会社とした時代があり、今もそれを引きずっているので球団経営の体質は中日や読売に次いで古い部類に入る。だから横浜スタジアム岡田彰布が大嫌いらしい「イベント」が奏功したことなどもあって、かつて阪神戦では敵のファンがライトスタンドにまで侵入していたハマスタのファンの色分けが今では7対3くらいでベイスターズファンが多数になったような変化も、神宮球場では見られない。私はかつては阪神ファンが多数を占める神宮の試合を見に行くこともあったが、今では歳をとってわがままになったので敵のファンが圧倒的多数を占めるスタンドは嫌だと思うようになって観戦は交流戦だけになった。それもコロナ禍に入ってからは途絶えている。

 そのヤクルトが昨夜は盛岡で読売に勝った。それも小沢玲史がプロ入り初完封を挙げての勝利だ。小沢は「おざわ」ではなく「こざわ」と読む。小沢は9回を完投できるような投手とは思われていないが、昨夜は7回表のヤクルト攻撃中に降雨コールドになったために小沢に完投(完封)が記録された。しかし調べてみると小沢の投球数は6回終了時点で75球であり、9回を完投できたかもしれない球数だ。

 この小沢には早い回では好投するが打順が二回り目になると打たれ始め、三回り目には打ち崩されるという顕著な特徴があるが、なぜか読売戦でだけは回が進んでも打たれないことがたまにある。昨夜はそんな日だったようだ。

 昨夜は珍しく山田哲人が先制3ランを打った。しかし村上宗隆は3打数無安打だった。大谷が活躍した日には村上は力んで打てないとの仮説がまた当てはまった。山田は昨夜こそ打ったものの打率.230で本塁打9本、村上はその山田にも抜かれて打率.229で本塁打12本。この2人の打撃がこのありさまでは投手力の弱いヤクルトが最下位に落ちるのも当然だ。

 私は今シーズンに入ってから2021年以降の大谷と村上の本塁打数累計に注目するという馬鹿なことをやり始めたが、大谷はこの3年で46本、34本、28本の計108本、村上は39本、56本、12本の計107本だ。つまり村上は大谷についに逆転された。もちろん試合数が違い、この点では大谷が有利だが、球場と相手投手からいえば村上が圧倒的に有利なはずだし、何より村上はピッチャーはやらない。しかも昨年の三冠王だ。それが直近3シーズンの本塁打数で大谷に抜かれるとは、正直言って何やってるんだと思う。