昨日(8/8)の南九州の地震は、南海トラフが「一部割れ」したために起きたと判定されたために、新幹線が徐行したり寝台特急が運休になったりの措置がとられたもののようだ。
上記内閣府防災資料によると、「一部割れ」の上が「半割れ」で、敗戦を挟んで起きた昭和東南海地震(1944年)と南海地震(1946年)はいずれも「半割れ」に当たる。それよりさらに大規模なのが「全割れ」で、それに当たる地震の例は1707年の宝永地震にまで遡る。この時には地震の7週間後に富士山の大噴火が起きた。
だから決してオーバーな措置がとられたものではない。
地震は自然現象に関する事項だが、社会や政治に係る件でも「大騒ぎしなさんな」と言いたがる人が多い。
立民の衆院愛知15区に就任したらしい、もと元号新選組埼玉県川口市議・小山千帆が衆院選の立民公認候補の地位を守るべく(?)沈黙を続けていることもその一つだろう。
下記は立民支持層リベラル派と思われる「まつもと」氏のX。
小山千帆氏については、このまま自らの言葉で会見を行わずに衆院選を迎えた場合、ヤジの洗礼を受けると思いますが、そうなった場合、私が立憲民主党の支持者であろうと、自業自得としか思えないですね。
— まつもと®️ (@matsuwitter) 2024年8月8日
では立民右派支持層の人たちは小山氏擁護で一丸となっているかといえばそうではない。下記のような反例もある。
マスコミの正当な質問を拒否するようなやつ公認すんな#立憲ボイスhttps://t.co/Yc8wHv4FYY
— 改革市民 (@shimin_rentai) 2024年8月7日
ちゃんと語らなあかんよ
— d s (@DDs12559073) 2024年8月8日
なんと、「d s」にまでお小言を言われている。もっとも「d s」が公認に反対しているかどうかは知らないが。
とにもかくにも、都知事選で「共産党に応援された」蓮舫(ってこの人ももともと右寄りだったと思うが)が惨敗して以来、立民党内で右派の泉健太を代表から降ろしても良いという空気ができる一方で、同じ右派の大串博志が今が右バネを強めるチャンスとばかり小山千帆のような人の公認の伺いを立て、泉は川口市議会の意見書に小山氏が賛成した件を「いかがなものかと思う」と留保をつけながらも公認を承認した。妙なねじれはあるものの、基本的には執行部を右派が占めればこうなるという例だと思う。
弊ブログはしつこく書くけれども他に言う人がほとんどいないことをまた書くと、泉が再選されれば小山千帆公認のような例が増えることは絶対に間違いない。なにしろ、 2021年までは大半が旧立民で占められていた総支部長を右派人士にすげ替えることが、泉の党内権力工作の主眼の一つだからだ。総支部長が敵ばかりでは立民代表選は戦えない。だから泉が最初に新立民代表選で枝野幸男と戦った時には泉が負けたのだし、今回は出れば互角に戦えるといわれている理由の一つが、これまでに行なってきた総支部長の交代人事にある。
今秋の代表選で泉が枝野に勝てば、泉は大手を振ってその工作を進めることができる。多くの立民支持層の人々の予想や期待に反して枝野が(不評を押して)代表選に出そうな理由の一つが、泉による右派偏重の党内権力工作を止めるためではないかと私は想像しているのだが、違うだろうか。