宮武嶺さんのブログのコメント欄に言及があったので、禁を破って少しだけ書いておきます。
今回も極端なことを書く人だな、私が枝野信者のわけないやん、とちょっと笑いながら掲載してしまってしくじりました。
古寺さん、申し訳ないです。
いや、謝罪には全く及びません。弊ブログに対してはどこで何を書かれようがかまいません。
ただ、あの人は2014年の都知事選の時に、宮武さんが尊敬しておられると認識している澤藤統一郎弁護士が知事選に立候補した時には、澤藤弁護士のブログのコメント欄に現れてずいぶんな罵詈雑言を発していたことをお伝えしておきます。理由は当時澤藤弁護士が宇都宮健児氏を批判したからです。あの人のブログは、現在の弊ブログに対してもそうですが、当時は澤藤弁護士のブログを批判する専用エントリを立てていました。最近では、広原盛明さんのはてなブログも攻撃対象になりました。要するにそういう人だってことです。
枝野幸男の最近の最近の意見発信について書くと、
「財政を引き締めることはできないが、放漫財政にしないというメッセージを明確に発しないとハイパーインフレーションが起こりかねない」とも主張した。
のうち、ハイパーインフレーション云々の文言は明らかに余分です。この点では枝野幸男は批判される必要があります(実際その理由によって枝野を批判しているXを見たことがあり、私はそれに共感しました)。
そうではなく、必要な時には財政支出を行い、そうでない時(たとえばバブル経済時のような好況期)に財政再建を行うことが求められます。それが昔からの財政政策の基本だと思います。
現在の自称「反緊縮派」は、いついかなる場合でも積極財政を行うことばかり言って、好況期に富裕層や大企業から普段より多くの税負担をしてもらうことは何も言いません。だから安藤裕のような右翼が飛びつくわけです。
逆に、本当に必要な時には思い切った財政出動が求められるわけで、だからこそ平時や好況時に、たとえば「お友達」のための財政支出の傾斜配分なんかを行ってはならないわけです。
消費税減税しか言わないのはポピュリズムだと枝野氏は言っているのであり、この発言のころにははっきりと立憲民主党代表選挙に出て、内閣総理大臣を目指す気持ちを固めていたのだと思います。
私はいつだったかの「任期満了までは泉氏を支える」と言いつつ、「任期満了なのだから代表を選び直す」と言った時に、止むを得ない場合には自らが復帰への出馬をするしかないと考えてるんだなと思いました。
少し前に、他の方がこんなXをポストしていました。
枝野さんが朝日の飛ばし記事に怒っている理由はわかる。実際今代表選に出れば、彼の政治的威信は大きく傷つくことになる。
— きょんきょん (@Kyonkyon_senkyo) 2024年7月11日
彼は非常にクレバーな人物なので、そのような初歩的かつ致命的過ちを犯す政治家では無い。
あの記事を信頼して枝野氏を強い言葉で非難している立憲支持のアカウントは、支持者ならばもう少し落ち着いた方が良い
— きょんきょん (@Kyonkyon_senkyo) 2024年7月11日
上記2件目のXに、「枝野さんが代表選に出なければならない状況というのは、党が追い込まれている状態になっていることを意味する」と書かれていますが、私は枝野幸男自身が現在の立民を「党が追い込まれている状態」とみているのではないかと推測しています。また私自身も、今の立民はそういう状況だと考えています。
立民は昨年秋頃から今年4月の衆院3補選まではずっと党勢が上向いていたので、それで強気になっている立民支持者が多いのだろうと思うのですが、思い返せば昨年4月からの半年ほどが立民の党勢の「底」でした。つい9か月ほど前まではそうだったのですから、いつまた同じようになってもおかしくないわけです。そして、東京都知事選では党執行部と東京都連との意思疎通がろくにとれていないことを露呈しました。これは、野田Gと泉Gという、リベラル側から見れば「右」同士の衝突ですし、これまでは党内統制を比較的得意とする(その代わり対外折衝は大の苦手の)泉体制の統制によってあまり可視化されてこなかったというか、特にリベラル側にとっては気づきにくい状況だったのですが、実は両者の間には非常に深刻な亀裂があったことが明らかになりつつあります。その代表例が、一部の記事で取り上げられていた泉健太と蓮舫(氏)との確執でしょう。
この状況は、残念ながら枝野幸男に取って代わるべきリベラル系の人たちの手にはおそらく負えませんし、放置しておけばまた2017年の「希望政局」の再現になってしまうと私はみています。いわゆる「二度目は笑劇として」というやつです。
従って、現時点で既に立民は党として追い込まれている状況にあると私はみています。