kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

TBSの『アッコにおまかせ』での宇内梨沙アナの誤情報発信問題は、TBSと和田アキ子の二者がもっとも強く非難されるべきだ

 TBSのバラエティ番組『アッコにおまかせ』で都知事選投票日当日に局アナの宇内梨沙が誤情報を発信し、番組時間中に訂正、さらに翌週の放送で謝罪に追い込まれた件だが、あれに台本がなかった想定はまずあり得ない。

 私は当該番組は2週とも見ていない。そもそも和田アキ子は子ども時代から一貫して嫌っている芸能人だから和田が司会する番組など見るはずがない。なぜ和田が嫌いかといえば、それは和田にはジャイアニズムが感じられるからだ。

 そもそもアドリブであのようなあからさまに間違った情報をアナウンサーが得々と喋ることなどできるはずもないし、Xで誤情報を訂正する動画を見たら、宇内アナの表情が引きつっていた。

 私が平日に夜に見るニュースはTBSのnews23なので、現在の小川彩佳が2019年6月にメインキャスターになる前の時期、確か2016年4月からの3年あまり、主に宇内アナがスポーツニュースを担当していた時期をよく知っている。番組のキャスター入れ替えの時の最後のコメントで、入れ替えに納得していないようなコメントを発していたが、あまりわかりやすい言い方ではなかった。その後『報道特集』でもスポーツニュースなどを読む短い時間の出演をしたことまでは知っていたが、そのあとはどんな番組を担当しているかは全く知らなかった。和田アキ子の番組に回されていたとは、とんだ不運だったというほかない。台本を見て、そりゃ真っ赤な嘘だろと言えるだけの蓄積がなかったことは残念だが、それよりも同情の方が先に立つ。

 そもそも和田の番組では、その前の週にも和田自身が小池百合子を推す発言をしていたのではなかったか。

 和田の番組はもう40年ほどもやっているという。それにTBSは一方でnews23報道特集サンデーモーニングをやりながら、サンモニが終わったらあのサンデージャポンが始まるし、何より2016〜17年の小池百合子人気バブル時代には、系列局のCBC(名古屋)制作だったとは聞くけれども、毎日小池の礼賛を垂れ流していたことで悪名高い。CBC制作といえどもどうせ東京のTBSのスタジオを使っていたのだろうし、TBSが全く関与していなかったとは思えない。

 そして、誤情報の件が意図的か意図せざるものかは知らないが、誤情報というのはたいてい権力側に有利な内容であることが多い。しかも司会の和田アキ子は自ら小池を支持するようなことを口走る人間だ。

 そんな番組に出演させられて誤情報を発信し、訂正も謝罪もさせられたのが宇内アナだ。番組のための打ち合わせの時に、「これ、違ってるんじゃないですか」と言いにくい空気があったのではなかろうかと私は考えている。本当に何も知らなかった、あるいは間違った思い込みをしていた可能性もあるが、前者だったら得々とコメントできたはずがないし、後者だと仮定しても、そんな間違った思い込みをするほど政治や選挙について何も知らないのにあんなにもっともらしくコメントできるものだろうかと疑う。よって、台本があったに違いないとしか私には思えないのである。

 まあ小川彩佳とか同じTBSの局アナでも『報道特集』の山本恵里伽だったらこのような事態にはならなかったのではないかとは思うが、山本アナのように報道の場数を踏んているわけではない普通のアナウンサーにとっては、暗黙の圧力にはなかなか逆らえないのではないだろうか。そもそもアナウンサーというのは読み上げるのが仕事という職種だ。

 やはり宇内梨沙を批判する気にはなれない。

 一方、一部に「和田さんには責任はない」という言説が見受けられるが、私は和田こそ強く批判したい。

 悪しき暗黙の了解事項の押しつけは、和田にこそ最大の責任があるとさえ思う。

 和田が小池に迎合する、ジャイアンスネ夫のどちらにより近いかは知らないが、そういう人間でなかったら、今回のような問題は起きなかったのではないか。

 弊ブログは、放送局のTBS及び和田アキ子の二者を、もっとも強く非難したい。