kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

現代を生きる人が過去に奴隷制や女性参政権がない時代があったことに驚くのと同じように、未来の人が過去、死刑が存在していたことに驚く時代がやってくる。(高野勇斗江東区議のnoteより)

 吉田晴美が元朝日新聞・佐藤章のYouTubeに出て何やら言ったとかで、Xなどの立民支持層界隈が吉田批判で噴き上がっているが、そういうのがトレンドになった時には私は乗らない。みんな、いい加減「減税」の是非ばかり言い募るのは止めて早く再分配の話をしろと言いたい。

 今回の件の発端は、昨年12月の下記の動きだ。

 

www3.nhk.or.jp

 

立民 江田元代表代行ら 食料品の消費税0%目指し検討へ

2024年12月19日 19時18分 

 

立憲民主党江田憲司 元代表代行らが新たな勉強会を発足させ、食料品にかかる消費税をなくすことを目指し、具体的な制度設計を検討していくことになりました。

 

国会内で開かれた勉強会には、江田氏やことし9月の党の代表選挙に立候補した吉田晴美氏などおよそ40人の議員が出席しました。

 

冒頭、江田氏があいさつし、「現下の国政の喫緊かつ最重要の課題は物価高から国民生活を守ることだ。物価高騰が続く当分の間、消費税を0%にすることが最も効果的な施策だ」と述べました。

 

このあと勉強会では、食料品にかかる消費税をなくすことを目指して具体的な制度設計を検討し、5月をめどに提言をまとめて参議院選挙の公約に盛り込むよう執行部に要請する方針を確認しました。

 

江田氏と吉田氏は、ともに立候補を目指していた先の党の代表選挙で、食料品にかかる消費税をなくす政策が一致したとして、吉田氏に候補者を一本化した経緯があり、今回、一緒に勉強会を立ち上げることで、党内で一定の影響力を得たいねらいもあるものとみられます。

 

NHKニュースより)

 

URL: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241219/k10014672921000.html

 

 吉田晴美に対しては、そんな「みんなの党」系の動きに乗ってどうする、せっかく西村智奈美のグループに入ったのに、と思うが、立民支持界隈が一斉に吉田晴美批判を集中させるのには「なんだかなあ」と思ってしまう。吉田氏は自らの実力で今の地位を得た人だから、どうしても自分の力に頼りやすい人だと思うが(そういう点では山本太郎と少し似ている)、それでもあの一斉射撃はない。レバ子氏の下記Xにうなずいてしまう。

 

 

 

 そう、軍畑先輩がよくいう「セルフ民主集中制」だ。実は、私はあれは、軍畑先輩がよくいう「市民様」ばかりではなく、立民支持界隈自体にも十分よく当てはまることなのになあとずっと思っていたが、ある時それを指摘して軍畑先輩と大喧嘩したのがレバ子氏だった。軍畑先輩が愛知県を馬鹿にした時だったかな。その時、レバ子氏は立民支持界隈が同党の執行部を批判できないことを批判していたと記憶する。私も同感だった。この傾向は、立民代表が枝野幸男だろうが泉健太だろうが野田佳彦だろうが全く変わらない。軍畑先輩は「なんだこいつ」とかなんとか言っていたと記憶するけど。

 それがあるから、私も立民代表選当時に記事を書いた頃から、吉田氏に一定の懸念を持っているけれども、今回の「一斉射撃」には加わらない。ただ、江田憲司と吉田晴美を中心とした議連は、玉木雄一郎がマウントを取った「減税真理教」の流れを見て「バスに乗り遅れるな」式の発想で立ち上げた感が強く、あまりにもみっともないなあとは思う。だいいち議連のメンバーがろくでもない。先日もリンクした荒井優の下記noteに「役員案」が載っているから、興味のおありの方はご覧いただきたい。

 

note.com

 

 馬淵澄夫だの松木謙公だのが名前を連ねている。この手の話になるとよく出てくる元社民党阿部知子や、新選組からの移籍と「クルド人」意見書が物議を醸した小山千帆の名前も見える。

 そんな「減税」の話で締めたくはないから、今朝は同じ立民の高野勇斗江東区議のnoteを紹介して記事を締める。

 

note.com

 

『レミゼラブル』から考える社会のあり方「罪と罰」、「矯正と共生」

202517 18:49

 

ジャンバルジャン」「銀のスプーン」「ああ無情」などさまざまなタイトルで知られるユーゴーの小説『レ・ミゼラブル』の舞台となっているパリの北側にあるモンフェルメイユの現在を映す。その名も『レ・ミゼラブル』かつては貧困街であったが、160年の時を経た今も様々なルーツや宗教や慣習を持つアフリカ系移民が多く住み、治安が悪いスラム街となっている。これは構造はどの国も同じで、都市には仕事はあるが、地価が高いため住めない。郊外から都市に通勤するため、都市周辺にそのような街が形成される。

内容は実際に観てほしいが、フィクションとノンフィクションの中間を行くような撮影や演技。映画で言わんとしていることはわかるが、作品名が『レ・ミゼラブル』では、どうしてもタイトル負けしてしまう。それはまるで現代版の『Birth of Nation(バース・オブ・ネイション)』を観た時のようながっかり感があるが、ストーリーが進むにつれ、おもしろくなる。最後は想像を超え恐怖すら覚えるアクションシーン。

ちなみに、ミュージカル版『レ・ミゼラブル』を昔映画館で見たことがあるが、人生トップ3に入るほど苦痛を感じた映画であることを覚えている。

「どんな悪人も残虐な犯罪者もテロリストも、生まれた時はかわいい赤ちゃんだった」というのは、何度も書いているが、『レ・ミゼラブル』のユーゴーの言葉でもあり、最後に出てくる。犯罪率は貧困率や経済格差とも相関関係にあり、人種や国籍などとまったく関係はない。1ミリもない。どんな残忍な犯罪者を死刑にしたところで、問題の根本解決にはならない。人権の問題加え、これが死刑廃止論につながると考える。選択的夫婦別姓同性婚と同じく、この世界的な流れは変わることはない。現代を生きる人が過去に奴隷制や女性参政権がない時代があったことに驚くのと同じように、未来の人が過去、死刑が存在していたことに驚く時代がやってくる。

「友よ、よく覚えておけ。

悪い草も 悪い人間もない。

育てる者が悪いだけだ。ーヴィクトル・ユーゴー(レ・ミゼラブル)」

罪と罰。罰と更生。矯正と共生。移民問題に矮小化せず、社会のあり方がわかる作品。

 

高野はやと@江東区

 

URL: https://note.com/takano_hayato38/n/ne72aff9b3780

 

 上記引用文中で赤字ボールドにした部分に共感した。私も「未来の人が過去、死刑が存在していたことに驚く時代がやってくる」と思う。