kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

泉健太、ようやく立民代表選に出馬表明へ

 泉健太がようやく立民代表選に出馬表明すると「速報」されたのは昨夜かなり遅い時間帯だった。弊ブログの予想通り馬淵澄夫が出馬を「断念」したと報じられた時点で、馬淵から分けてもらった推薦人が泉に回ることは当然だと思っていたので、なんでそんなに時間がかかったのか不思議で仕方ないが、「泉信者」たちが寒気でも換気でもない歓喜を爆発させていた。これには寒気(さむけ)がした。

 

 

 

 「りっけんカジュアル」の学生党員氏は吉田晴美推しだし(但し出馬できるかどうかは不明。引退する菅直人が直々に支持表明したことだしなんとか集め切って欲しいと私も思うが)、藤原規眞氏に至っては泉は代表選に出てきて白黒つけろと言っているだけで、私などかつてマラソン中山竹通が「瀬古(利彦)さんは這ってでも出てこい」と言ったのと同じような意味合いではないかと思うのだが、ヒートアップした泉信者たちにはそうは見えないらしい。

 実際、なかなか党首選に出てこないで幹事長職にばかりこだわるのが大好きな小沢一郎が初め自民党、その後新生党新進党を経て民主党系政党を壟断し続けたのが、1989年から今に至る35年間の政治を悪くした元凶だった。小沢は2006年4月の民主党代表選で菅直人に勝ち、2010年9月の代表選では菅直人に負けたが、その前後は樽床伸二を担いだり海江田万里を担いだり鳩山由紀夫を担いだりと、その昔海部俊樹を担いだときと同様の「担ぐ神輿は軽くてパーがいい」方式に走るのが常だった。

 小沢は、ことに2006年に代表になって2007年参院選安倍自民党をKOして圧勝して以来、ネット(当時はブログが中心)に多くの信者たちを生み出したが、一般の民主党員たちの間では支持はいたって低かった。2010年9月の民主党代表選に関するWikipediaの項を見ると、それがよくわかる。

 

 だが、忘れもしないその代表選で弊ブログ(というより当時はこっちはサブで、FC2ブログがメインだったのだが)が推したのは小沢の方だった。小沢は文句ばかり言ってないで自分が総理大臣になって責任とれや、どうせ菅直人と同じことしかできないだろ、というのがその理由だった。

 しかし代表選は国会議員票ではほぼ五分だったものの、地方議員票では小沢は菅の3分の2、党員票で小沢は菅の5分の1しか取れずに完敗した。小沢は結局一度も総理大臣になれなかった、というよりならなかった。それどころかなろうとしなかったと今でも私は思っている。この2010年9月の代表選も、小沢が本気で勝ちに行ったとは私には全く思えなかった。

 その後東日本大震災と、それに伴う東電原発事故が起きたが、震災直後に雲隠れした小沢が総理大臣でなかったのは、この国に住む人間にとっては不幸中の幸いだった。小沢だの、原発事故後に関して嘘八百を垂れ流した安倍晋三だのが総理大臣だったら、今頃この国はメチャクチャになっていたに違いない。

 その小沢が政治生活でおそらく最後に担いだのが野田佳彦ということになるだろう。

 

 

 ところで、一般の有権者間の人気も立民支持層の人気も低い泉健太が、SNSの立民支持層の間では大人気だ。地方議員や総支部長(衆院選候補予定者)の間でも人気が高いという。しかし立民の国会議員たちの間では泉は「人望がない」らしい。それらが立民代表選ではどう総合されるのか。それには興味がある。

 

 

 小池百合子というよりは細野豪志に「排除」された野田佳彦や、希望の党の成立過程で小池に「排除」された小沢一郎が「2017年希望の党騒動の時、二人とも高みの見物だった事実」は確かにある。

 しかし泉健太は積極的に「排除する側」、つまり希望の党に属する政治家だった事実もある。毎日や読売の世論調査で、無党派層全体においても立民支持層においても泉が不人気な最大の理由はこれだと私は考えている。何度も書くけれども、私は小川敏夫や山岸一生や酒井菜摘ら、立民公認候補には投票してきたけれども比例で立民に入れたことは一度もない。「一応」支持政党の本籍は社民党なのだ(但し党員ではないし、入党する気もないが)。そういう私から見ると、なぜ立民支持のSNSの人たちが泉の希望在籍歴をなぜ全く問題にしないのか全く理解できない。

 

 

 江田憲司って元みんなの党のバリバリのネオリベですぜ。私の大嫌いな柿沢未途もかつてみんなの党に在籍し、江田憲司派だったから旧日本維新の会と合流して維新の党に行った。まあ小沢は「私の考えは橋下市長と同じ」人だからそれなりに首尾一貫してるけど、国会での岸田首相との質疑から明らかな通りに本心では金融所得課税大賛成のはずの山本太郎が消費税減税派だというだけで江田憲司に入れ込み、それにオザシンプロパーやオザシン系ヤマシンたちが雪崩を打つって、まあそれもSNSの狭い世界にほぼ限られた話だけど、いったい何考えてるんですかね。果たして江田は金融所得課税に賛成するような政治家なんだろうか。このあたりも立民支持層の人たちが全然議論しようとしないこともあって全くわからない。これでは、まだ自民党の方がそういう議論が出るだけマシだと言われても仕方ないんじゃない?

 そういや江田は、それに何より吉田晴美は出馬できるのか、そちらの方が問題だ。

 

 

 なんだ、吉田を推さずに泉に恩を売ったのか。見下げ果てた御仁だな。

 

 

 つまり菅Gは西村智奈美でまとまらなかったから泉支持に回ったということのようだが、もともとは泉が激しくアタックしていたのは西村本人だったに違いない。その身代わりで杉尾なのか、それとも西村もろとも泉を推すのかはわからないが、いずれにしても撫然とする。いかに執行部にいようが、それは現執行部の話であって、次期代表選びとは別の話のはずだ。

 最終的にどうなるかは時間がくればわかる話といえばそれまでだが。さらに2週間経てば代表も決まる。2005年9月の民主党代表選みたいなろくでもない結果にならなければ良いのだが、泉はともかく野田が代表になってしまう、つまりろくでもない結果になる可能性が高そうだ。