kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

増税派とか減税派っていったいなんですか。取った税をどう分配するかまで紐づけてせめて議論しないと。政治の目標は戦争をしないこと。国民の暮らしを守り、生活向上させること。(高野勇斗江東区議)

 高野勇斗江東区議(立民)がこんなXを発信した。

 

 

 政治の目標は戦争をしないこと、とある。

 しかるに自民党政権安倍晋三の遺志に沿ってやろうとしているのはドラスティックな軍事費(防衛費)の増額だ。日本の右派(保守及び極右)は前首相岸田文雄が最初にこれを打ち出した時に両手を上げて賛成したが、弊ブログはそんな軍拡を許したら社会保障に皺寄せがくるぞと指摘して軍拡そのものを批判した。結局岸田が直接税の増税を打ち出すと、自民党内でも右側の人たちがこれを批判してMMTばりの積極財政政策を打ち出した。その代表的な人物が高市早苗だった。つまり高市にとって積極財政は「安倍さんの遺志」である軍拡を行うための手段でしかない。

 先週亡くなった森永卓郎は、昨秋の自民党総裁選に自民党タカ派から小林鷹之が出てきたのは「積極財政派の高市さんを潰すための財務省の陰謀だ」などと言っていた。私は、なんだ、森永は戦争志向の高市を応援するのかと大いに鼻白んだものだ。

 元号新選組の長谷川羽衣子にも同じ危うさがある。

 長谷川は先月下記のXをポストした。

 

 

 実際の日本史を振り返ると、確かに立憲民政党濱口雄幸内閣は緊縮財政で人々を生活苦に追いやったが軍縮志向だった。政友会政権の高橋是清は積極財政で景気を回復させて後世から高く評価されているが、その高橋が景気回復を受けて軍事費を圧縮しようとしたら2.26事件で暗殺された。つまり高橋は「景気が回復したから財政を引き締めにかかる」というリーズナブルな政策を取ろうとしたら、積極財政の継続を求める右翼に命を奪われたと言い換えても良い。このあたりについては昨年末に公開した下記記事に書いた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 朝日新聞は不況下であっても財政引き締めを求める傾向が強く、その代表的な論者が原真人であって、だから弊ブログはしばしば原を批判してきた。しかし現時点では原のような財政規律派よりも、高市や、何より近年の政治史で初めて自民党支持層の右側を切り崩したといえそうな玉木民民の方がより大きな脅威になりつつあると私は認識している。だからこそ、昨日の記事で井戸まさえの変節を強く非難した。

 長谷川のポストに対しては、下記Xが的を射ていると思う。

 

 

 厳密には、積極財政政策には軍拡主義者につけ込まれやすい弱点があるというべきだろう。MMTの弱点と同じだ。しかし本来財政政策と好戦/反戦とは違う座標軸の話だ。

 だからこそ、「高市早苗や民民の積極財政との違いをしっかりアピール」しなければならない。しかし長谷川羽衣子や山本太郎にそれができているか。否である。

 山本太郎なんかは現参政党の安藤裕が自民党安倍派にいた頃、「総理大臣にしたい人」だと絶賛した。長谷川も、NHK日曜討論で減税を求める民民の榛葉賀津也の意見に乗っかって発言したと聞いたので、弊ブログは長谷川を強く批判した。

 レバ子氏に新選組に関するポストがある。

 

 

 

 山本太郎が芸能人としての自らに絶大な自信を持っているらしいことは、ちくま文庫から出た彼の聞き書きの本での言葉から私も感じた。確かにそのノウハウを活かして、いつ衰退に転じるかなどと繰り返し言われながら現在も党勢は伸長の一途だ。ブレまくる玉木雄一郎とは違って山本にはかなりの一貫性があることも強みだろう。しかし彼の本音は2013年に東スポに語った「保守ど真ん中」、国会で自民党議員に向かって怒鳴った「それでも保守か!」、この記事でも書いた安藤裕を絶賛したり立民内最右翼の馬淵澄夫とつるんでいること、それに何より安全保障政策のブレーンに「新9条論者」の伊勢崎賢治を据えていることなどから、間違いなく保守の人士だと私は認識している。ただ山本といえども支持者の意向には逆らえないから新選組には左派色が強いのだろうと考えている。それだけに支持層に右派の占める割合が増えたら一気に右傾する恐れがある。たとえば自民党右派から民民に流れた人たちがブレまくる玉木に嫌気がさして新選組に流れることがないとはいえない。

 レバ子氏は長谷川羽衣子にもしばしば言及している。

 

 

 上記のうち「積み上がった公債」が日本において戦争を引き起こしたかについては私は意見を保留するが、「公共の不信を煽った勢力が戦争を起こした」ことは間違いないだろう。何しろ当時の日本では政党政治が終焉した。そして軍拡を求める軍人たちがそれを阻もうとした「不況期における積極財政派」の高橋是清を暗殺した。

 本記事の冒頭でXをリンクした高野勇斗区議がグリーンニューディールの積極財政を提唱していることは昨年終わり頃に弊ブログで紹介したが、財源としては外国人から消費税をとって国内で再分配する「北欧式」を考えているようだ。以下noteより。

 

note.com

 

 以下引用する。

 

消費税についてもう一度書いておく。千代田区民と区外から来るビジネスマンや観光客の人数の比率は1:12。この住民と昼間人口との関係から外貨を獲得する戦略を考える。罰則付き路上喫煙禁止条例を例に挙げた。逆に区内のタバコ屋さんを増やすというのもたばこ税という外貨獲得につながる。日本という国に敷衍すると、訪日外国人に課せるものは、消費税。自治体なら宿泊税、リゾート税。民間ならサービス料などである。我々がEU圏で物価が高いと感じるのは、時代によっては為替もあるが、消費税が高いのである。消費税を上げて、外国人から取り、品目による軽減税率や税額控除で国民だけに還付による再分配をしているからである。戦略的な消費税がカギ。これは12年前スウェーデンから実況中継したとおりである。ちなみに、訪日外国人の年間消費は10兆円を超え、フランス並みの年間1億人になれば50兆円はいく。今の為替の状況から免税基準を5000円から1万円に戻すべき。もちろん転売狙いではあるが、中国の消費が一巡したら引き上げるべき。最終的には業者による仕入れより個人にフォーカスした方が消費もさらに伸びる。フランスでは1店舗ごとに101ユーロ以上。消費税20%だが、スーパーのレシートを見ると5.5%ぐらい。地政学的にも観光地やサービス力としての魅力もフランスより有利。

高負担で高福祉、低負担で低福祉。どちらかを選択する権利は国民にあるが、世界の中の日本という視点を忘れないように。また、草の根の国際交流こそ最大の安全保障。政治の究極的な目的は戦争をしないようにすること。観光の交流は安保につながる。政治制度の違いの前に、そもそもお互いがお互いを知らないというのは疑心暗鬼の増幅につながる。

今、国民が減税を求めるのは政治に政府に信頼がないから。だって、払った以上に戻ってくるなら反対する人はいないよ。でも、信頼がないと政府は金だけ集めて再分配してくれないと思うだろう。信頼を獲得するのが先決。毎日コツコツ。

住環境の悪化対策、美化、魅力あるまちづくりのために、外国から来た人にもどう負担してもらうかの視点は、地方政治と言えど持つべき。マクロからミクロの視点を。すぐに地元地元となると本質が見えなくなる。

 

高野はやと@江東区

 

URL: https://note.com/takano_hayato38/n/n9531e87c1511

 

 高野区議は「国民が減税を求めるのは政治に政府に信頼がないから」と書いているが、自らも国会議員(現在はヒラだけど)でありながら公共の不信を煽っているのが玉木雄一郎だ。そういえば戦前では鳩山一郎にも現在の玉木と似た傾向があった。鳩山は民政党政権が「統帥権干犯」をやったと言い募って政党政治の終焉に大いに手を貸した。

 だから私は玉木民民主要打撃論をとるし、日曜討論で民民にすり寄った長谷川羽衣子を強く批判する。