昨日公開した下記記事の件だけれど。
タイトルに書いた民民と新選組の2024年衆院選での支持層がどこからきたか、つまり2021年衆院選ではどこに投票していたかというのは、昨日も書いた通り、三春充希氏が挙げた「明推協」(公益財団法人明るい選挙推進協会)の資料に示された表に依拠している。
その50頁の表6-3を下記に示す。

この表には回答者の人数ではなく比率が書かれているから、それを人数に換算すると下記の表になる。

回答者1247人のうち24年に民民に投票した人は152人。21年には35人だったから4倍以上だ。その152人のうち、21年にも民民に投票した25人より21年には自民に投票していた43人の方が多く、21年には維新に投票した人も20人いる。
つまり現在の民民支持層はかつての自民・維新の支持層が中心になっているわけで、こんな政党が「国際標準の社会民主主義政党」なんかであるはずがない。
また24年に新選組に投票した57人の内訳でも、新選組生え抜きの17人に対して21年は自民だった10人と維新だった10人がいる。生え抜きの中にも保守がいると思うが、自民や維新の支持層だった人たちはほぼ全員保守か右翼あるいは極右だろうから、新選組もまた保守・右翼・極右層の影響がリベラル・左派・左翼・極左の影響よりも強い政党になったといえる。
Xを見ると、当然だろうけれども、三春氏自身はこのことをよく理解していると思われる。しかし三春氏のシンパと思われるXのアカの多くは現状をよく把握できていないのではないかと疑われる。
以下に実例を挙げる。
まず、現状をよく理解していると思われる方のポストから。
選挙の話がチラホラ出てきてるので情勢解析でもどうぞ。
— ばいおろ (@baioro2) 2025年4月27日
共産党は普通にヤバい状況なので
せめて今より議席を減らさないようにしたい https://t.co/ZDb3YSrQ4d
以下は認識が間違っている人たちのポスト。
「共産かられいわには流れず」
— Master Yoda (@JediOrder634) 2025年4月27日
と言うわけで、共産支持者とれいわ支持者はいがみ合う必要は無い。「お互い切磋琢磨して頑張ろう」ぐらいにしておけ。
我らの敵は自公である。 https://t.co/Y62Tu56bJF
ところがその自民や維新から票を取り込んだのが昨年の衆院選での新選組だったんだよね。
自国維公の中で票が動いても…。#自国維公 https://t.co/H31hHQbx2T
— masahiro. (@masahiro_ms) 2025年4月27日
自国維公の中だけの票の動きじゃないんだってば!
新選組も自維から票を取り込んだんだよ!
それは自民支持層の2%に過ぎないけど、母数が小さかった新選組にとっては17%ずつもの寄与になった。いまや新選組支持層の35%は21年衆院選で自民や維新に投票した人たちなんだよ!
また民主・民進系支持層の認識もダメダメだ。
れいわ支持で共産党も応援している、という三春先生の立場から共産かられいわへの流出はないって言ってるけど、それは東京大阪京都だけで東北とか一目瞭然に奪ってると思うんですが
— はいさい毎度 (@rikkenminshiji) 2025年4月24日
世論調査グラフは参考にしてるけど、この人は言いたいことに合わせてデータを引いてくるから分析はもう参考にしない https://t.co/Tuu8a3ZbYj
いや、今回の件は三春氏の主張を明推協のデータが明確に裏付けているとしか思えないんだけど。
あなた明推協のデータご覧になりました?
三春はあれだけデータ集めて見てるわけだからそれがわからんとは思えん。
— ㋐㋓㋥㋖ (@aenk2025) 2025年4月24日
それとも意図的に見て見ぬふりなのか。 https://t.co/LTpLQpdCNM
まあ「憎むべきアエニキ」の情勢分析ほど当たらないものはないからな。何しろ去年の衆院選東京15区は、この人によれば大空幸星が当選で、金澤結衣が2位のはずだった。それが今では須藤元気を持ち上げたり落としたり。何やってんだこいつ。それで今では泉房穂と河村たかし一派との連携に期待してやがる。こいつほど腹の立つ奴も珍しい。
まともな民主・民進系のリベラル左派たちは、こんな奴をありがたがってはならない。