kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「無所属候補」が都議選江東区選挙区の情勢を大きく左右するか

 候補者を立てていない自民党の、それも比例東京ブロック選出議員が何やらXで騒いだ一件があったため、今回も江東区が少しばかり注目されているようだが。

 

 

 これはそういう側面もあるだろうけれど、私が想像するに理由はもう一つあって、それは江東区選挙区に立候補していて(不当にも?)「泡沫」扱いされている無所属候補の職業が「助産師」さんだということ*1と関係があるのではないかと想像している。

 既に弊ブログに何度か書いたが、私は一昨年の江東区議選で、酒井菜摘候補にも(高野勇斗候補にも三戸安弥候補にも)投票できたのに、生活者ネット公認で立候補していた千葉早希恵候補に投票したことがある。だから件のポスターを最初見た時には正直言って少し抵抗があった。私は区議選で酒井さんじゃなくて千葉さんを選んだんだけどなあ、と思ったのだ。しかし選挙違反でもないし、それどころか脱法行為でもない。助産師つながりで云々という票の流れを食い止めたいという意図はあってもおかしくないし、まあそれなりに正当なやり方ではあるんだろうなと思い直した。なお上記の票の流出防止云々の観点について、それをブログ記事でも少しほのめかしたことが既にあるのだが、お気づきになった方はおられるだろうか。

 以下高野区議のnoteから引用する。

 

note.com

 

次が非常に重要。これは候補者自身はあまり書けないし、候補者としっかり意思統一をしているわけではないから個人的な意見として書きます。それは、無所属いわゆる「泡沫候補」の存在。泡沫という言葉は大変失礼だし、多くの人が覚悟を決めて、勝つことを前提に選挙戦に臨んでいると思うので、単に「無所属」という言葉を使う。ちなみに、私は大学時代にはじめて高田馬場駅から早稲田に向かう途中の明治通りで「イエス又吉」の宣伝カーが異常なほどの高速で走りすぎるのを見て、その存在を認識した。ドクター中松マック赤坂羽柴秀吉などもちろんウォッチしているし、ドキュメンタリー映画『立候補』ももちろん見てます。この無所属の存在、特に新人の無所属の存在というのは、情勢調査に反映されていない。つまりアンケートの選択肢にないのだ。私の前回の都議選では、告示日の直前に維新と諸派が出てきて、おもいっきり票を削られた。負け惜しみに聞こえるがそうではなく、情勢調査に反映されておらず見誤ったのである。情勢調査をかけるときに、立候補を表明していなかったのだ。今回も、無所属の候補がいる。候補者座談会の時は、2人いたのだが、1人は直前に辞退した。政策チラシどころかHPもできておらず、区内の駅名もよくわかってなくて、アウトプットとなる政策もよくわからず、区議と都議の違いもしっかり整理されておらず、多くの区議がすぐにないなとわかった。よって、朝駅に立つ計画も、バッティングなどいっさい考えずそのまま続行した。でも、もう1人の方、つまり今立候補されている方は、受け答えもかなり素晴らしく、政策チラシもしっかりあって、SNSはないに等しいけど、かなり本気だなと感じた。今回の選挙戦でも、一番すれ違ったり、会釈したり、エール交換したりする候補かもしれない。これ以上は、書かないが我々の陣営は、我々の陣営だけは、もっともしっかりと危機感を持った方がいい。都議選に立候補した経験のある人間は、この陣営には、私1人しかいないからこそわかるんだよ。彼らはポスターやチラシのデザインを見ても、選挙カーや桃太郎を見ても、本気で全力で取り組んでいる。日中に練り歩きし、20時以降もすれ違う。決して侮ってはならない。侮ると泣きを見る。「暑さ」とダークホースとなる「無所属」候補が大きな壁となるだろう。でも、選挙が終わればノーサイド出馬の理由や想いなどをじっくりお話してみたい。

 

URL: https://note.com/takano_hayato38/n/nf1e0d3023ffe

 

 いや、すごい文章ですね。改行なしで突っ走る。筒井康隆の『虚人たち*2みたいだ。そういえばあの小説は中公文庫で文字を大きくした(?)新版が出ていた。買って読み直しても良いかなと思った。でも最初に中公文庫になった時のフォントと違うのが残念。なんという名前だか知らないが、旧版には岩波文庫によく使われるのと同じフォントが使われていて、あれがまた良かったのに。

 なお上記引用文の最後の文章は、「じっくりお聞きしてみたい」という意味ではないかと思った。場合によっては陰謀論仮説も出てきかねない。参院選東京選挙区の2人目の民民候補予定者の姓についても、主に立民支持層から陰謀論仮説のXがずいぶん出された。私はいずれのケースにおいてもエビデンスが出ない限りは陰謀論仮説を棄却する立場に立つ。

 でも引用文中で赤字や青字のボールドにした部分は、私の仮説によく合っている。あのポスターのデザインに高野区議は関わっていないようだが。

 江東区に限らず都議選の情勢は、どのくらいの有権者が民民から離れるのか、そして離れる票はどこに行くのか。また投票所に足を運ばずに寝てしまう有権者はどのくらいいるのか。などなど、多くの変動要因がある上、何より有権者の8割は投票先未定というから、あれで毎日新聞みたいに自信満々の情勢調査結果を報じる方に問題があるのではないかと私は思っている。

 昨年の衆院東京15区補選では朝日新聞と選挙ドットコムが終盤に出してきた情勢調査が実にひどかった。特に朝日。あれは程度の高くない記者が自分の予断を思いっきり盛り込んで書きやがったな、と思った。最初に出てきたJNNと日経だったかが一番正確だったんじゃないかな。

 東京に限らず、最近の日本は民意の振幅があまりにも大きすぎるから、それこそ「蓋を開けてみなければわからない」と思う。

*1:この事実を知ったのは「選挙マルシェKOTO」の動画を視聴した時だった。

*2:プロ野球の某邪悪球団とは無関係。