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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

参政党と自民党による統一会派をつぶさに見て気づくこと (高野勇斗江東区議のnote, 7/12)

 昨日の記事を公開し終えてから気づいたが、高野勇斗江東区議(立民)のnoteには、昨日取り上げた記事の一つ前にも参政党を取り上げた記事があったのだった。記事への反響は、山口二郎氏に取り上げられた次の記事ほど大きくはなかったが、その記事以上に示唆的だと思う。

 

note.com

 

 以下全文を引用する。

 

参政党と自民党による統一会派をつぶさに見て気づくこと

2025年7月12日 11:41

 

自民党と参政党が、江東区において同じ会派を組んでいるのは事実です。なるべく自民党との対立軸を明確にするため、参政党の存在に言及してこなかったことを強く反省しています。最初に会派結成を知った時は衝撃でしたが、「数は力」の議会においては、大衆政党である自民党が、第一会派という既得権維持のためにありとあらゆる議員を会派に引き入れるのは、ある面においては、率直に見習うべきところがあると考えていました。

 

ですが、参政党の一般質問や質疑が、どんどん過激になっていることに強い違和感と危機感を覚えています。それは「事実に基づかない」ことや「根拠となる文書が存在しない」ことを繰り返し繰り返し主張し吹聴することで、職員が答弁しようがないことが増えているからです。職員の答弁も「根拠となる文書は確認できないが、SNSなどでそうした声もある」など配慮に配慮を重ねた答弁であり、行間の読める議員であればすぐに気づくゆえに議場からは失笑が漏れるし、他の職員も苦笑い。それはもはや批判でも非難でもなんでもないのです。一般質問において、今の政治行政に対する批判やスキャンンダルに対する非難は、全員の判断基準や認識は統一されているため、耳は痛いでしょうが、答弁はできます。議論がかみ合うので、聞いている人も其々賛否はあるでしょうが納得もいきます。議会というのは、そういうものです。

ですが、例えば参政党の一般質問において、戦後GHQが行ったとされる「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」の存在の確認から「皆さん、目を覚ましてください!日本は戦争に負けてから米国に洗脳されているのです!」と声高に訴えて、区に何を求めるのでしょうか。区長に対する与党的ポジションの自民党会派としても強い違和感があります。

自民党がなぜこのレベルの一般質問を会派代表としてさせてしまうのか。質問内容を事前にチェックしないのか。もはや江東区自民党という組織自体が完全に制御不能に陥り瓦解しかかっていることに他ならないと考えるようになり、選挙戦略や政治活動戦略も構築するようになりました。

一方で、以前、トランプ大統領誕生の時にも言及しましたが、こうした主張や吹聴をデマだなんだと切り捨て、信じる人はいないからほっておけばいいなどと思っていると、あっという間に広がることが歴史においてもあります。どんなに科学が発達しても、人間というアナログのむき出しの生身の存在は、何年何十年何百年経っても変わらないからです。

日々街頭に立っていても、真顔でそうしたことを話す人がいるのでゾッとする時があります。でもすべての話を受け止めることにしています。ワクチンに限らず、生活保護の不正受給、サイバー攻撃、運転免許とビザ、留学生の授業料免除などなど枚挙にいとまなし。その後に私は必ず「どこで知りましたか?誰から聞きましたか?その人と何語で会話するのですか?」「その国に行ったことはありますか?」「海外に住んだことはありますか?」と必ず3つの質問をすることから始めます。絶対にこの質問に対する回答を得てから対話をはじめます。

そうした人々の声は、政治の混乱や災害やウィルスなどのショック、世界恐慌や戦争リスクなども伴った経済の停滞などの時にそれは一気に顕在化します。また、そうした思考に向かわざるをえなくなるよう、人々から経済の自由を奪い、教育を受ける機会を奪い、教育投資の機会を奪い、余暇を奪い、海外経験の機会や自由を奪い、幸福を追求する権利を奪った、搾取に搾取を重ねる政治への反逆であるとも考えることができます。

かつて、国民社会主義労働者党という新興の政党がドイツにありました。ドイツでは、選挙制度として、比例代表制を採用しており、少数政党でも議席が取れる制度を採用しています。完全小選挙区制においては、2つの大政党が、互いに中庸かつ穏健な中道の考えをもつ国民から投票してもらうために、政策が中道に寄っていくということがあります。もっというと経済が上昇局面にある国において、極端なことを主張すると負けるようになっているのです。予備選挙で負けます。それが仕組みなのです。比例代表制を取ると基本的に選挙前に意見が集約できないため、政策を制御することはできません。また、ある一地方だけ特有の問題やマイノリティなどの意見を少数意見だと切り捨てられることも減ります。そこから徐々に議席を増やしていくということが考えられます。日本では、小選挙区比例代表制と、中選挙区制、全国比例などをかけ合わせて採用しており、常に少数政党が生まれる余地と消える可能性を残した制度を採用しています。そうしたことも勘案しながら、選挙に向き合っていきたい思います。

参議院議員選挙も折り返しを迎えた10日目。国民主権、選挙は有権者が主役であることを意識して候補者とともに政策を訴えて参ります。

 

高野はやと@江東区

 

URL: https://note.com/takano_hayato38/n/n1b72626214b2

 

 そうなんだよねえ。参政党は江東区議会では自民党と共同会派を組んでいる。他に新宿区でもそうだ。

 ちょっと調べただけでも、全国の自治体で同様の例が多数あることがわかる。

 問題は、その参政党が非常に陰謀論色の強い政党であることだ。

 下記はロシア問題が専門の駒木明義朝日新聞記者のX。

 

 

 

 元記事は下記。有料記事だが今月は無料プレゼント枠を既に3回使っているので今回は無料プレゼントはしない。

 

digital.asahi.com

 

 保守、参政、新選組3党の支持者には陰謀論信奉者が多い。

 昨日は参政党の東京選挙区公認候補が、ロシアのプロパガンダ系・スプートニクの動画に登場したことが話題になったが、従来スプートニクのターゲットになっているとみられていたのは新選組だった。

 

 

 そう、新選組こそ日本唯一の親露政党であり、陰謀論色の非常に強い政党だった。

 私はそのルーツは2000年代の「オザシン」(小沢一郎信者)にあるのではないかとの仮説を持っている。その当時、小沢一郎自身は特段陰謀論者でもなんでもなかったが、利用できるものはなんでも利用するというのが昔から今に至るまで変わらない小沢の手口だ。そして山本太郎もその「オザシン」の一人だった。そんな人が立ち上げた政党だから陰謀論色が濃厚なのは当然だ。

 上記Xはイギリス在住のkazukazu氏がリポストしていた。氏の新選組批判はまこと痛烈だ。

 

 

 あの政党名は「江戸末期の白色テロ集団」と「現元号」からなる。佐幕か勤皇かもはっきりしない、究極の鵺的政党だ。しかも猛烈に陰謀論職が強い。その新選組に対して、より立場を自民党寄りに明確にしているのが参政党だといえる。今回も書くが、かつて山本太郎は今回の参院選に賛成党の比例区公認で立候補している安藤裕を「総理大臣にしたい人」だと絶賛した。

 

 

 まあそうだろうな。

 

 

 

 そうだな、陰謀論者は専門知を嫌う。

 

 

 

 kazukazu氏は木下ちがや氏をも痛烈に批判している。

 

 

 

 宮武嶺さんが下記記事を公開しているけれど。

 

raymiyatake09.hatenablog.com

 

 山本一郎の意図は、現在総崩れになりそうな自民から参政党への票の流れを食い止めることにあると思われますが、弊ブログの本記事は、江東区議会では既に自民と参政が共同会派を組んでいるという高野江東区議のnote記事から説き起こしている通り、参政党を共同会派に組み入れた江東区自民が制御不能になって瓦解しつつあると高野区議が看破している事態が、国政でも江東区に遅れて現実になるのではないかとの予測を語っています。つまり江東区政に続いて日本国政も「焼け野原」になるのではないかと。

 つまり自民党政治に不満を持つ票の行方が参政党(や、勢いが止まるかもしれない元号新選組)であるというのは由々しき事態ではないかと。

 今日はいつもより早いけれども時間がきてしまったのでここまで。