元朝日新聞記者・上丸洋一さんのXより。
下村博文、萩生田光一、長島昭久の自民3氏のそれぞれの得票は、各選挙区の中道+国民の票を下回っていた。言い換えると、中道+国民が候補者を一本化していたら3人は落選していた。全体では自民が15議席少なかった可能性がある。読売新聞。
— 上丸洋一JCJ 賞『南京事件と新聞報道』 (@jomaruyan) 2026年2月11日
見方を変えれば、国民が自民を助けたということ。
話はそう単純ではないと思う。
たまたま私もその件について計算していた。以下にスクショを示す。
中改連候補と民民候補の得票の合計が自民候補を上回ったのは、東京の選挙区のうち5区、6区、9区、11区、16区、21区、24区、27区、28区、29区、30区の11ある。
下村博文(11区)、萩生田光一(24区)、長島昭久(30区)はそれらに含まれている。それは確かだ。しかしそのうち中改連と民民の候補の得票合計が自民候補の得票を大きく上回る選挙区は東京11区しかない。長島昭久の東京30区などわずか2.8%上回ったにすぎない。民民が候補を立てなければ自民候補が負けていたかもしれないと私に思えるのは、その東京11区と、長妻昭が惜敗率95%で敗れた東京27区、それに落合貴之が惜敗率88.0%で敗れた東京6区の3つの選挙区しかない。
周知の通り、民民の支持層は一昨年の衆院選以降大きく右傾化したので、一本化しても民民票がどれくらい中改連票に上乗せされるかはわからない。仮に中改連候補の得票に民民票の半分が乗り、自民候補に民民票の10%が乗ると仮定して計算すると、東京27区では確かに長妻が勝ち、東京6区では落合貴之が勝つものの、それ以外の選挙区ではすべて自民候補が勝つ計算になった。つまり上丸さんが挙げた下村、萩生田、長島は民民が候補を立てずとも全員当選してしまったことになる。
民民の玉木雄一郎や榛葉賀津也が罪深かったことは確かだが、それは選挙結果に与えた影響はほんのわずかだった。
やはり今回は、自身への白紙委任を争点にした高市の狙いに多くの有権者がはまってしまった選挙だったというほかない。
蛇足ながら表を作りながらため息が出た。わが東京15区のことだ。中改連の酒井菜摘候補は選挙区で当選した前回衆院選より得票を約4千票増やしたが、今回はそれも完全な「焼け石に水」だった。惜敗率も全立民、じゃなかった中改連候補のちょうど真ん中くらいの成績でしかない。12〜17区では酒井がトップだが、井の中の蛙に過ぎない。そもそも東京東部はリベラルがどうしようもなく弱い地域であることを改めて痛感させられた。
それともう一つ。リベラルが強かったはずの東京18区と19区で、東京東部並みにリベラルが壊滅していることも気になった。18区も19区も惜敗率が6割を切っている。これは今に始まった話ではなく、18区の松下玲子は前回も比例復活だったし、武蔵野市の地方選でも立民候補の落選が近年あった。
