kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

難産だった阪神タイガース初の連覇/組織の統治が壊れた広島/実質的にリーグ最弱だったのはやはりヤクルト

 プロ野球セ・リーグは難産の末に結局は順当に阪神が連覇した。

 先月は阪神が7連敗した裏で読売もDeNAに3タテされたりしたのでついに阪神と読売の順位が逆転することもなく最後まで行った。最後も、直接対決の最後の試合で引き分けたあと、読売の連敗で阪神の優勝が決まったが、阪神も「勝てば優勝決定」の広島とのデーゲームに負け、夜のナイトゲームで読売がやはりDeNAに逆転負けして優勝が決まるという幕切れだった。

 もっともセ・リーグ全体にガタがきている感が強い。交流戦で特にそう思った。ただ阪神は藤川球児監督が交流戦でソフトバンクや日本ハム、西武に「裏ローテ」を当てる「舐めプレイ」をやらかして3球団に計9連敗した経緯があるので、高橋、才木、村上をまともに当てる日本シリーズ(もちろん無事DeNAに勝ったとしての話)でも交流戦と同じ結果ということはたぶんないだろう。

 藤川監督と岡田彰布前監督の比較は、佐藤輝明選手の使い方を除いては岡田前監督の圧勝だが、佐藤輝明をまともに働かせたから阪神の連覇があったことを考えると、そのことだけで藤川監督は岡田前監督とほとんど互角といえるかもしれない。岡田前監督は一番大事なピースをうまくパズルに埋め込めなかった。

 ところで私はヤクルトファンなので一番文句を言いたいのはヤクルトである。しかしその前に広島について書いておくと、これはさとうしゅういち(佐藤周一)さんが書く通り「組織の統治が壊れている」としか言いようがないだろう。詳しくは下記リンク先をご覧いただきたい。

 

go2senkyo.com

 

 結語だけ以下に引用する。

 

閉じたワンマン経営を改め、開かれた球団へ転換せよ。このままでは、不祥事は止まらない。

 

 「閉じたワンマン経営」がどうしようもないのはどの世界でも同じだ。

 また前評判が高かった中日は、いまだに2011年に落合博満監督を切ったあと、2014年にその落合をフロントに取り込んでコストカットをやらせた球団経営の誤りを総括していないのだからどうしようもない。オールスター戦後に中日に対して「舐めプレイ」の裏ローテを当て続けた阪神に対してだけはかなり勝って阪神の優勝決定を遅らせたが、それとて阪神が中日戦に表ローテを普通に当てていればこんな結果にはならなかったと思う。最後にDeNAに負け続けて最下位に沈んだあたりがこの球団の実力だろう。

 しかしその中日にまで7連敗したのがヤクルトだ。昨夜の最終戦にも負けた。最終順位はまだ確定していないが、実質的にリーグ最弱だったのはやはりヤクルトだった。今年のヤクルトは6月以降ほぼ良いところが一つもなく、DeNA、中日、阪神、読売の4球団に対して7連敗を記録した。DeNAには8勝1敗から、中日には6勝7敗1分から、阪神には5勝5敗から、読売には10勝7敗からそれぞれ7連敗した。いずれも負け始めたら止まらなかった。阪神戦の成績が一番悪かったのもヤクルトで、1試合を残して7勝17敗。これは8勝16敗1分だった読売を下回ることが既に確定している。一度、神宮球場の阪神戦で3点リードした試合で救援投手が阪神の打者の空振りにびびって腕が振れなくなって打ち込まれ、逆転負けした試合があったが、もう開いた口が塞がらなかった。

 以前ヤクルトが首位だった頃に書いた記事で池山隆寛監督に言及しなかったことをコメント欄で指摘されたことがあったが、それはこういう結果に終わる可能性が少なからずあると思ったからだった。やはり野村克也の遺産が本当に発揮されたのは高津臣吾前監督時代の2021年と2022年が最後で、今後はもう再現することはないといえそうだ。それは読売の橋上秀樹監督代行についてもいえる。阿部慎之助がガタガタにしかけた読売を立て直しはしたがその後も阪神に二度3タテを食うなど、阪神に歯が立たなかった。阪神戦に先発した読売の投手たちの名前を見ただけで、阪神から3勝した竹丸投手を除いて力の差は歴然としていた。もっともその読売を相手にした優勝争いをここまでもつれさせた阪神(藤川球児監督)も決して褒められたものではない。また終盤戦で読売に7連敗して今年も読売に負け越したヤクルトは論外だ。

 読売、中日、ヤクルトの3球団は球団経営がもはや時代遅れになっているというのがだいぶ前からの私の持論だが、最近はそれに広島が加わった形だ。これらの4球団はいずれも抜本的な立て直しを迫られていると思う。

 セ・リーグで唯一阪神を脅かす可能性があるのは明らかにDeNAだが、このチームは2018年か2019年頃のラミレス監督時代に『サンデーモーニング』で故張本勲氏が「これだけの戦力があるのになぜ優勝できない」と指摘したことが忘れられない。2024年のポストシーズンで阪神、読売、ソフトバンクを総ナメにして日本一になった例がある通り、ひとたび歯車が噛み合えば無敵の強さを発揮できるのに、不調に陥るとそれが延々と続く特徴は今年も変わらなかった。6月にどん底位に落ち、9月には一時逆転優勝の可能性が取りざたされるほど急追したが、最後は息切れした。

 もっとも読売などこのまま負け続けてくれてもいっこうに構わないが、後継監督にはまたOBからということになるのだろうか。読売も変わらないなあと思う。そういえば読売の監督にはなりそうもないが、桑田真澄が中日の監督になるのではないかと言われている。あまり桑田を悪く言う人はいないが、私は桑田を(「暴力反対」は良いけれども)投手力の強化に関しては全く買わない。それについては、読売がヤクルトや阪神と優勝を争った2021年の印象が特に強いが、この年の後半から読売が阪神に歯が立たなくなり始めた。これは21年終盤に読売がこだわった先発投手の中4日のローテーションなどによる投手陣の疲弊が影響しているのではないかと思う。あの年はヤクルトを応援する立場から阪神と読売との潰し合いを計算していて途中までうまく行っていたのに、最後に阪神が読売に勝ちまくったために最後にはヤクルトと阪神の一対一の決戦になり、危うく阪神にまくられそうになって肝を冷やした。そのためにあの年の終盤戦に「読売投手陣が潰れた」印象が特に強い。その主犯が桑田だったのではないかと私は疑っている。2022年の読売はその桑田がなぜかチーフ投手コーチになったが読売の成績は2021年よりさらに悪化した。現在の中日は投手陣が比較的良いが、桑田を監督にしたらせっかくの投手陣がえらい目に遭うに違いないと思う。

 2026年のプロ野球セ・リーグの総括は以上。