kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

靖国批判の三本の柱

あの馬鹿が靖国に参拝しただけで、首相の靖国参拝「評価」派が「批判」派を上回る(「毎日新聞」2006年8月17日 03:00)という馬鹿げた状況の中、テロリストが加藤紘一の実家に放火した。
言論の自由」への重大な挑戦であるこの事件を、社説で批判したのは、三大紙の中では朝日新聞一紙だけであった。朝日は、かつて「赤報隊事件」の標的にされて、犠牲者も出ただけに、テロには敏感であることだけは評価できる。このあいだの日経新聞社へ火炎瓶が投げ込まれた時も、社説でこのテロを批判したのは、主要紙では朝日だけだった。

ところで、靖国神社での首相の公式参拝には、もちろん私は大反対だが、政権側を批判する時、下記の三本の柱があると思う。

  1. A級戦犯の合祀問題
  2. 憲法第20条に定められた「政教分離原則」への違反
  3. 靖国神社が拠(よ)って立つところの「国家神道」の性格

中国や韓国の批判など、二次的な問題に過ぎないと思う。これは、日本人自身の問題だ。
マスコミによる批判は、上記の第二と第三の点が甘いと思う。ナベツネでさえ、第二の点に関しては甘い。ナベツネは、第三の点については、朝日新聞論説主幹の若宮氏との下記対談本で、厳しく批判していたが、それは読売新聞の紙面にまでは反映されていないと思う。
「靖国」と小泉首相―渡辺恒雄・読売新聞主筆vs.若宮啓文・朝日新聞論説主幹

AbEndにTBされた記事はまだ読み切れていないが(記事数が増えたのは、非常に喜ばしいが、このところ私が全然TBしていないのは少々うしろめたい)、現時点で最新のTBである「S氏の時事問題」が、小泉の論点に添って鋭い批判をしている。

http://blog.goo.ne.jp/shigeto2004/e/e69085f77fcf6fae5ded694f5125646d
(「靖国問題」を理解しない小泉首相〜「S氏の時事問題」より)