kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新聞記事をスクラップしながら、ふと考えた

先週の日月の連休に引き続いて、この土日も昨年来たまっている新聞や雑誌の整理をやっている。タイトルは「スクラップ」としたが、実際にやっているのは過去の新聞記事をスキャナーで取り込む作業である。
これをやっている中で考えさせられたのが、「本間税調」のスタートを報じる昨年11月8日付の朝日新聞記事だ。
政府税制調査会の会長に、石弘光氏に変わって本間正明氏を持ってきたのは、安倍内閣の経済政策を、それまでの財務省の影響の強い財政再建路線から、官邸主導の経済成長路線に切り替える狙いがあったが、本間氏が就任早々スキャンダルによって辞任に追い込まれた裏には、官僚たちの暗躍があったのではないかとふと思ったのである。
知能程度では官僚たちと安倍内閣中枢の政治家の間には大差があるので、官僚に反旗を翻された安倍は、あっという間に「裸の王様」になってしまったのではないか。
こうして考えると、失言を繰り返して安倍内閣の足を引っ張っている柳沢厚生労働大臣などは、意識的に失言を連発して、いわば自爆テロの形で安倍政権を追い込んでいるのではないかとさえ疑ってしまう。なぜなら、柳沢は竹中平蔵とは犬猿の仲の、財政再建派の筆頭格の人物だからである。一方、昨年末辞任に追い込まれた本間は、竹中の師匠格にあたる。
よく一括りに「政官業」の癒着構造、などというが、今回の安倍内閣の凋落は、「官」を遠ざけて「業」とばかり仲良くしようとした浅はかな安倍政権中枢が、「官」に手痛いしっぺ返しを食っただけの話のような気がする。
「政」が「官」と組もうが「業」と組もうが国民不在の話には変わりないのだけれど。