kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

なぜ岡山の姫井由美子が新党に参加するのか?

第一報は、渡辺秀央の地元紙・新潟日報で知った。
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=112958

渡辺が保守系で反小沢一郎の議員だということは知っていた。拓殖大学卒業で、中曽根康弘の秘書を務めていたことがある。
大江康弘についてはよく知らなかったが、こちらも調べてみたら保守系の議員だった。和歌山出身で、芦屋大学(関西で、お金だけはあって学力のない生徒が行く超金持ち学校)を出たあと、なんと民族派右翼として知られた同郷の故玉置和郎(最近収監された村上正邦の先輩にあたる)の秘書を務めていた。こちらは、日本会議国会議員懇談会にも名を連ねている、筋金入りの右翼議員だ。

この2人には、かねてから「平沼新党」入りが噂されていた。

ところが、私が驚いたのは岡山の姫井由美子民主党を離党して新党に参加するとの報道だ。
昨年の参院選で、姫井が自民党片山虎之助を倒した「姫の虎退治」は、民主党躍進の象徴だった。
しかも、選挙前に毎日新聞が各党の候補者を対象に実施したアンケートでは、姫井は憲法改定自体には肯定的ながら、9条改憲には反対しており、どちらかというとリベラルな候補と見られていた。

参考:
きまぐれな日々 参院選民主党候補の憲法問題に対する認識

その姫井が、なぜ極右議員たちと行動をともにするのか。

姫井は岡山選挙区選出だ。同じ岡山には、衆議院岡山3区の平沼赳夫がいる。参院選では、平沼が片山虎之助の応援に不熱心だったために姫井が勝ったとの見方もあり、そのためか、次の衆院選民主党は岡山3区に候補を立てない方針だと聞く(私はこの方針に不満で、ずっと批判を続けてきた)。

その岡山の姫井が、新党に参加するというのだ。これは、民主党にとっては大きなショックだろう。

岡山は、江田三郎・五月父子の地元だし、菅直人も本籍は岡山だ。その岡山で、民主党大勝の象徴だった姫井に党を出て行かれ、新党に参加されてしまうのではメンツ丸つぶれだろう。菅直人や、議長として民主党を離れている江田五月も、内心穏やかでないに違いない。

渡辺や姫井らの新党は、今後衆議院選挙候補者を集めて結成されるであろう「平沼新党」に、参議院側で対応する政党になるであろうことは、火を見るより明らかだ。

私は、「偽装CHANGE」勢力など警戒するに値しない、むしろ平沼ら極右に警戒しなければならないのではないかと言い続けてきたが、不幸にもその懸念が的中してしまうかもしれない。

やはり、民主党は平沼一派に甘い顔をし過ぎたのだ。これは、たいへんなチョンボだったと思う。