中川(酒)の泥酔に同席していた女性記者は、読売新聞・越前谷知子、日本テレビ・原聡子、ブルームバーグ・下土井京子の3人だとされている。
有名ブログでは、http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/83c3f3738bdf9594632c7113193f8ecf は、中川昭一を陥れる陰謀だったと「陰謀論」を展開し、http://critic6.blog63.fc2.com/blog-entry-27.html は、政治家と大手マスコミの癒着だという。
前者の陰謀論は、あまりにも想像力がたくまし過ぎるだろう。素直に納得できるのは後者の解釈である。
中川(酒)が会見でベロンベロンに酔っ払っているのは常態であって、むしろ普段マスコミが中川(酒)となあなあの関係にあって、泥酔をいつも見ていながらそれを報道してこなかったというのは、ごく自然に納得できる解釈であって、それ以外に真実はあり得ないと確信できるものだ。
それにしても、読売新聞と日本テレビは同じグループで、少し前までプロ野球の巨人戦で大儲けしてきた媒体だ。
私は90年代まで熱心なプロ野球ファンでアンチ巨人だったが、長嶋茂雄が巨人の監督に復帰した93年以来、プロ野球報道の巨人びいきが、読売系に限らず特に電波媒体であまりにひどくなったのに嫌気がさし、「ONシリーズ」を長嶋ジャイアンツが制した2000年以降、急速に熱が冷めていった。この頃のプロ野球報道のイカサマ性は、これまで日常的に繰り返されていた中川(酒)の酩酊会見に「見て見ぬフリ」をし続けた現在のマスコミの政治報道に相通じるものがある。
そして、プロ野球に愛想を尽かしたのは、私だけではなく多くの人がそうだったようで、長嶋監督の在任中から、年々プロ野球中継の視聴率は下がっていった。球界再編騒動が起きると、ナベツネが野球ファンの反感を買い、巨人は人気で阪神タイガースに抜かれ、ついに巨人戦ナイター中継が年々減っていく事態に陥った。
一時弱体化した巨人は、再び強引な補強によって強くなり、一昨年リーグ優勝、昨年にはリーグ2連覇してクライマックスシリーズでも中日を破り日本シリーズに進出(埼玉西武ライオンズに敗退)したが、巨人人気の低下はいまだに止まっていない。今年は、ついに日本テレビによる巨人戦ナイターの放送が26試合にまで減ってしまった。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/02/03/18.html
政治報道でも八百長をやる読売新聞と日本テレビは、今度大きく業績を落としていくだろう。彼らが熱心に応援してきた自民党も、今年政権の座を野党に明け渡して下野する。そして、いまや自民党は下野した後まともに再建できるかどうかさえ危ぶまれているありさまなのである。