kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

長崎市長射殺事件にも安倍晋三の影?

ふだん陰謀論批判をしていながら何だが、どうもあの安倍晋三という男にだけは、何をやるかわからないという本能的な恐怖感を私は持っている。『きまぐれな日々』にも、かつてこんな記事を書いた。
きまぐれな日々 長崎市長を射殺したテロの「真犯人」

一部引用する。

時事通信は、城尾容疑者と30年来のつき合いという松尾千秋弁護士の談話を報じている。

ところが、この松尾という弁護士は、「日本会議」の長崎副会長で、「新しい歴史教科書をつくる会」の長崎県支部長なのだ。「日本会議」とは、加藤紘一代議士(自民党)の定義によれば、「日本最大規模の保守主義民族主義系の政治・言論団体」(『テロルの真犯人』 169頁)とのことで、ひらたくいえば日本最大の右翼言論団体である。

石原慎太郎日本会議の中央役員に名を連ねているし、安倍晋三は「日本会議国会議員懇談会」の副会長を務めている。安倍内閣は、「日本会議内閣」といえるとよく指摘される。

ところで、『カナダde日本語』 経由で知ったのだが、犯人が所属していた暴力団山口組水心会は、ナント安倍晋三の非公式後援会として一部では有名な 「安晋会」 と関係があるのではないかとのことだ。これは、山岡俊介氏の「アクセス・ジャーナル」(4月19日)発の情報とのことで、山岡氏は、「週刊ポスト」 4月13日号の記事 『安倍首相秘書を襲った「右翼糾弾」に「複雑骨折」の暗部』を元に取材し、「水心会」の名を記事中で挙げているのだそうだが、このサイトは有料であり、私は登録していないのでそれ以上の情報はわからない。「週刊ポスト」の現物は持っているが、同誌の記事中には「水心会」の名前は出てこない。

リンクを張った山岡俊介氏の「アクセス・ジャーナル」の冒頭に、2007年4月20日付で小沢一郎の事務所費疑惑の記事が出てくるのには苦笑させられるが(どんなに弁護したところで、小沢一郎が金にきれいな政治家であるとは絶対に言えない)、その2つ下に19日付の安倍の秘書をめぐる記事が出ている。但し、有料登録をしないと記事は読めない(私は登録してません)。

『きまぐれな日々』にも書いたように、私は安倍晋三自身が直接事件にかかわったりはしていないと考えているが、安倍の周辺にはあのような事件をいつでも引き起こしかねない魑魅魍魎がうようよしていて、これがこのボンボン政治家に、いいしれない不気味な印象を与えているのだ。

耐震偽装事件やライブドア事件が起き、後者に絡んで安晋会理事の野口英昭さんが怪死する事件も起きた。安倍自身にも投資事業組合にかかわっていたとの疑惑があり、2006年2月12日放送のNHKテレビ『日曜討論』で民主党鳩山由紀夫幹事長が「安倍官房長官」の実名を口にしたのだが、この発言はこの番組以外マスメディアは一切取り上げず、黒歴史にされてしまった。そして、その直後に「偽メール事件」が起きたのである。確か鳩山は、安倍に関する情報は自民党からリークされて伝わってきたと言っていた。この番組では、疑惑の渦中にあった武部勤が、自分の名前が鳩山に口にされるのではないかと、恐怖に満ちた表情を見せていたことも忘れがたい。武部は自らの表情で疑惑を認めていた。鳩山が武部ではなく安倍の名前を口にした時、武部は直ちに反論したが、なぜかその表情には安堵感が漂っていた。

私が最も恐れるのは、政治の混乱に乗じて安倍晋三が復活することである。その折には、安倍はかつてコイズミの後継者として過激な新自由主義政策をとっていたことなど忘れたかのように、「偽装CHANGE勢力」批判者のご機嫌をとって、一見社民主義的な経済政策を掲げ、官房長官漆間巌厚生労働大臣にかつての腹心・城内実を登用し、「右も左もない」人たちは、「安倍さんはコイズミ・竹中の売国政策路線と決別した。これからはサワヤカな安倍晋三先生を支持しよう」と、もろ手を挙げて歓迎するに違いない。そして、政敵には漆間巌の手が回って、次々とスキャンダルが発覚して失脚していくのである。

こんな不気味な予感にとらわれずにいられない今日この頃だ。いくら陰謀論的でなく論じようと思っても、野党で旧経世会小沢一郎は、出し抜けに秘書逮捕、自民党で旧経世会二階俊博東京地検の捜査の見通しがマスコミにリークされながらまだ動きはなく、自民党で清和会の尾身幸次には沖縄利権をめぐる具体的な疑惑が指摘されているのに何の音沙汰もないのはおかし過ぎる。むしろ怪しいのは尾身、二階、小沢の順番のはずだ。そして、今回私が謀略仮説に決定的に傾いたのは、同じ小沢一郎の元秘書でも、高橋嘉信をさしおいて石川知裕参考人聴取したことによる。単に小沢を立件するのであれば、高橋嘉信をスルーすることなど絶対にあり得ない。

こうなればもう、自民党政治自体を打倒するしかない。「コイズミカイカク」の総括ももちろんだが、自民党に脈々と流れる戦前回帰の体質も総括しなければならない。特に、安倍晋三はコイズミ以上に打倒しなければならない対象だ。ほっといてもコイズミは次の総選挙には立候補しない。再び「AbEnd」の旗を掲げる時がきた。