kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

西松建設事件の捜査を「国策捜査ではない」と主張する佐藤優に要注意

今夕、「フォーラム神保町」で、「青年将校化する東京地検特捜部〜小沢第一秘書逮捕にみる検察の暴走〜」なる講演会が行われるそうで、講師は、魚住昭佐藤優鈴木宗男田原総一朗、永野義一、平野貞夫(元参議院議員)、宮崎学の各氏だが、ここで講師の中に佐藤優が加わっていることに注目したい。講演会はネット配信されるそうだ。

世に倦む日日 佐藤優の青年将校論の誤謬 - 検察クーデター説と検察ファッショ説 が、今回の東京地検の捜査は国策捜査(検察ファッショ)ではなく、一部のはね上がりの検事による「青年将校によるクーデター」のようなものだと主張している佐藤優を批判し、

この捜査が単に検察だけの空間で計画され実行された行為ではなく、官邸と検察が一体になった最高権力によって発案され遂行された

ものだと主張している。このエントリは、なかなか説得力があるもので、

私は、この「青年将校による検察クーデター論」は「ネタ」として一蹴すべき根拠のない議論だと考えるが、言論の市場では、佐藤優のネームバリューによって暫くは商品価値が維持され、人々の口端で蝶々され続けるものと予想される。マスコミの世界では、佐藤優のこの議論に便乗して、青年将校の検事は誰かという犯人探しの商業記事まで出始めた。まさに佐藤優現象。同じ陰謀論の言説でも、佐藤優の口から出れば巨大なマーケットを作り、人が財布から金を出してその幻想の世界に滞在して一時の時間を潰す。佐藤優が何かを言えば、必ず注目を集めてブームになる。奇妙な説得力が一人歩きする現象が始まる。

と、佐藤優および「佐藤優現象」を痛烈に批判している。

さらに勘ぐりを深くすれば、佐藤優によって突然出された「青年将校による検察クーデター」説は、漆間巌と大林宏と安倍晋三麻生首相による「検察ファッショ」の発動を隠蔽し、国民の政権不信と検察不信の目を逸らす効果を狙った謀略目的の意図的な言説であったと考えられないこともない。

というのは、もちろん陰謀仮説であるが、ここ最近の東京地検のリークに基づくマスコミ報道の不自然さを見ていると、「根拠のない陰謀論」としては退けられないものを感じるのである。

この有名ブログについては、かつて忘れられない『AbEnd』とのトラブルがあったので、私は当該ブログにリンクを張ることはこれまで(数度の例外を除いて)避けてきたのだが、そうも言っていられない状況になった。

この佐藤優批判を念頭に置いて、ネット配信で講演会を聴いてみたい。